明日の日本を脅かす “発生確率の高い” 33の地震
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(参考までに、阪神・淡路大震災の当時について計算された発生確率を挙げておくと
0.4% ~ 8%だったそうです。)
名前を聞いてもそれだけではいまいち何処の話なのかイメージが湧きにくい地震、活断層も多いので、だいたいの位置や、付近の主な街の名を併記しておきます。これはあくまで位置を把握するためのものであって、どの程度の被害が出るかの予測などとは関係ありません。
なお以下で登場する「活動セグメント」とは、活断層の最小単元のことです。
東海地震(駿河トラフ[静岡県])
発生確率87パーセント以上
首都圏直下型地震(関東フラグメント[関東平野直下の約100x100kmのプレート断片])
発生確率70パーセント以上
東南海地震(南海トラフ東部[三重県、愛知県、静岡県西部沖])
発生確率60パーセント以上
南海地震(南海トラフ西部[高知県、徳島県、和歌山県沖])
発生確率50パーセント以上
安芸灘~豊後水道地震(広島県、愛媛県、山口県、大分県)
発生確率40パーセント以上
根室沖地震(根室[北海道東端]沖)
発生確率40パーセント以上
牛伏寺 活動セグメント(長野県中部)
発生確率25パーセント(BPT分布モデル)
【付近の主な街】
松本市 塩尻市 岡谷市 諏訪市 茅野市
根来 活動セグメント(和歌山県北部)
発生確率12パーセント(BPT分布モデル)
【付近の主な街】
和歌山市 紀の川市
山辺 活動セグメント(山形県中部)
発生確率10パーセント(BPT分布モデル)
【付近の主な街】
山形市 寒河江市
衣笠 活動セグメント(三浦半島[神奈川県東南部])
発生確率10パーセント(BPT分布モデル)
【付近の主な街】
横須賀市
石動山 活動セグメント(能登半島[石川県北部])
発生確率10パーセント(BPT分布モデル)
【付近の主な街】
七尾市 羽咋市
武山 活動セグメント(三浦半島[神奈川県東南部])
発生確率 9パーセント(BPT分布モデル)
【付近の主な街】
横須賀市
茅野 活動セグメント(長野県中部)
発生確率 9パーセント(BPT分布モデル)
【付近の主な街】
岡谷市 諏訪市 茅野市
紀伊水道 活動セグメント(和歌山県北部、徳島県北部、淡路島南部[兵庫県])
発生確率 8パーセント(BPT分布モデル)
【付近の主な街】
和歌山市 鳴門市 洲本市 南あわじ市
法林寺 活動セグメント(富山県南東部)
発生確率 7パーセント(BPT分布モデル)
【付近の主な街】
南砺市
富並 活動セグメント(山形県中部)
発生確率 5パーセント(BPT分布モデル)
【付近の主な街】
寒河江市 東根市 村上市
入山瀬 活動セグメント(静岡県東部)
発生確率 5パーセント(BPT分布モデル)
【付近の主な街】
富士市 富士宮市
饗庭野 活動セグメント(滋賀県西部)
発生確率 5パーセント(BPT分布モデル)
【付近の主な街】
高島市
府内 活動セグメント(大分県中東部)
発生確率 5パーセント(BPT分布モデル)
【付近の主な街】
大分市 別府市
馬追 活動セグメント(石狩平野[北海道中央部])
発生確率 4パーセント(BPT分布モデル)
【付近の主な街】
岩見沢市
黒松内 活動セグメント(北海道西部)
発生確率 4パーセント(BPT分布モデル)
【付近の主な街】
黒松内町 長万部町
国府津-松田 活動セグメント(神奈川県南西部)
発生確率 4パーセント(BPT分布モデル)
【付近の主な街】
小田原市 南足柄市
布田川 活動セグメント(熊本県中部)
発生確率 4パーセント(BPT分布モデル)
【付近の主な街】
熊本市
丹那 活動セグメント(伊豆半島[静岡県東部])
発生確率 4パーセント(ポアソン過程モデル)
【付近の主な街】
伊豆の国市 熱海市
函館西 活動セグメント(北海道南西部)
発生確立 3パーセント(BPT分布モデル)
【付近の主な街】
北斗市
円田-坪沼 活動セグメント(宮城県南部)
発生確率 3パーセント(BPT分布モデル)
【付近の主な街】
名取市 村田町 大河原町
桑折 活動セグメント(宮城県南部、福島県北部)
発生確率 3パーセント(BPT分布モデル)
【付近の主な街】
白石市 伊達市 福島市
月岡 活動セグメント(新潟県中部)
発生確率 3パーセント(BPT分布モデル)
【付近の主な街】
阿賀野市 五泉市
萩原 活動セグメント(岐阜県中部)
発生確率 3パーセント(BPT分布モデル)
【付近の主な街】
下呂市
弥彦 活動セグメント(新潟県中部)
発生確率 3パーセント(ポアソン過程モデル)
【付近の主な街】
新潟市 三条市 燕市
善光寺 活動セグメント(長野県北部)
発生確率 3パーセント(ポアソン過程モデル)
【付近の主な街】
長野市 飯山市 中野市 須坂市 千曲市
五条谷 活動セグメント(和歌山県北部、奈良県中西部)
発生確率 3パーセント(ポアソン過程モデル)
【付近の主な街】
紀の川市 橋本市 五條市
杵築沖東 活動セグメント(大分県中東部)
発生確率 3パーセント(ポアソン過程モデル)
【付近の主な街】
大分市 杵築市
以上は、特に発生確率の高いもののみを集めたにすぎず、これで危険のすべてというわけではありません。
活断層について言えば、
発生確率の低い活断層が地震を引き起こすこともあります。
また未知の活断層が地震を引き起こすこともあり得ます。
例えば2000年の鳥取県西部地震では付近に活断層が見いだされていなかったと言われていますし、
関東地方では関東ローム層によって活断層が発見しにくく、隠れた活断層の恐れが住民の強い不安の種となっています。
参照
第7回南区区民会議 議事録(さいたま市)
活断層による地震について:関東平野は関東ローム層に覆われているため、活断層の発見が難しい。いつ、どこで発生するかの想定が難しいため、減災のための事前対策が必要となる。
http://www.city.saitama.jp/www/contents/1189058298416/files/minamikukuminnkaigi7kaigiroku.pdf
桜区区民会議いきいき部会 第 1 回「さいたま市の防災についての勉強会」(さいたま市)
関東平野はやわらかい地層、関東ローム層で覆われているので、活断層の確認が難しいとされている
sakuraku-kuminkaigi.com/pdf/saitamashibousai080122
伊藤あきら市議会報告(狭山市議会議員)
関東ローム層の下には、観測されていない活断層も多数存在しているとも言われています。地震に対する早急かつ計画的な備えが必要です。
http://www.ito-akira.com/0412.htm
参考資料
『スーパー・ニッポニカ Professional for Windows』小学館
地震の発生確率を考える 東海地震 東南海地震 南海地震
http://www.jjjnet.com/jishin_kakuritsu.html
産総研:RIO-DB 活断層データベース
http://riodb02.ibase.aist.go.jp/activefault/index.html
産総研:主な研究成果 関東直下の新しいプレート構造の提案
http://www.aist.go.jp/aist_j/new_research/nr20050610/nr20050610.html
産総研:主な研究成果 首都圏直下に潜むプレートの断片と地震発生
http://www.aist.go.jp/aist_j/new_research/nr20081010/nr20081010.html
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