<言葉>古代ギリシアの賢人タレスの発言から我が身を顧みる
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一番難しい事は「自分自身を知ることだ」(ディオゲネス・ラエルティオス著『ギリシア哲学者列伝(上)』加来彰俊訳 岩波文庫 39頁)というのはよく聞く話ですね。…確かに言うは易く行うは難しの見本ですが。あと、心に刺さるのが、最もたやすい事は「他人に忠告することだ」(同書 同頁)という言葉。何の責任もない立場から、たとえ善意からであったとしても、相手の事情も知らず上から目線で物を言ってしまうのは、ありがちな事です。
なお、タレスは、最善の人生を送るためには、「他人に対して非難するようなことを、われわれ自身は行わないならば」(同書 同頁)とも言っています。逆に言えば、自分が出来もしない事で他人にどうこう言うのは慎まねばならない、という事でもあるのでしょう。
これからやっていくうえで、心に刻みつけたい言葉の数々でした。
なお、面白かったのは、逆境に容易に耐える条件に関する、「敵のほうがもっと苦境にあるのを見るならば」(同書 同頁)という発言。人間は、昔も今も大きく変わらないものなんでしょうね。
【参考文献】
ディオゲネス・ラエルティオス著『ギリシア哲学者列伝(上)』加来彰俊訳 岩波文庫
関連サイト:
「NAVERまとめ」(http://matome.naver.jp/)より
「Facebook上のビジネスパーソンの間で話題の「薩摩の教え~男の順序」とは?」(http://matome.naver.jp/odai/2134822900581918901)
以前もリンクしましたが、出典不明ながら良いことを言っていると思います。
※2016/4/17 言い回しを修正しました。