自分より弱いとみなした相手でも、その怒りは侮るな~『戦国策』は語る~
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公亦嘗聞天子之怒乎(『中国の思想第2巻 戦国策』守屋洋訳 徳間書店 230-231頁)
<超意訳>
貴公は天子の怒りを知らぬのか。
天子之怒、伏屍百万、流血千里(同書 231頁)
<超意訳>
天子が怒れば、百万の死者が出て、大地は千里にわたって血に染まるのだぞ。
大王嘗聞布衣之怒乎(同書 同頁)
<超意訳>
大王は、一人の士の怒りを御存じか。
布衣之怒、亦免冠徒跣、以頭搶地爾(同書 同頁)
<超意訳>
士が一人怒ったからとて、冠を脱ぎ裸足になり、頭を地面にすりつけて詫びれば済む話だ。
若士必怒、伏屍二人、流血五歩、天下縞素(同書 同頁)
<超意訳>
もし士が怒れば、二人の死者が出て、五歩の距離にわたって地面は血に染まり、天下一同が白い喪服を着ることになる。すなわち、士は五歩の内に王を殺し己も命を捨てるということだ。
『中国の思想第2巻 戦国策』守屋洋訳 徳間書店
「中国古代史から学ぶ、異なる考えの人間(特に目上)に意見する際の心得~相手の面子を潰すのは論外~」
「にっくき相手にどのような言葉をかけるべきか~侮辱・罵声・恫喝は無益です~」
「相手を貶めるのに悪口・罵倒はむしろ逆効果?~孟嘗君の食客、この現象を逆用する~」
「Books&Apps」(http://blog.tinect.jp/)より
「これから新社会人になる「エリート意識を欠いたエリートたち」への餞別の言葉」(http://blog.tinect.jp/?p=36502)