日本史好きの間でも、残念ながら南北朝時代はマイナージャンル。歴史ゲームの世界においても、それは変わらないようです。それでも、1991年に大河ドラマで『太平記』が放映された際には、便乗する形でいくつか南北朝ゲームが存在したケースがあると聞きます。詳細は、下記リンク先を御参照ください。
関連サイト:
「史劇的な物見櫓」(http://www2s.biglobe.ne.jp/~tetuya/REKISI/REKISIMENU.HTML)より
「ゲームで南北朝!!」(http://www2s.biglobe.ne.jp/~tetuya/REKISI/taiheiki/gametop.html)
中でも、インテックがPCエンジンCD-ROMで発売した『太平記』については、登場武将・能力値一覧もあります。
なお、意外なところに南北朝武将たちが登場するケースもあります。比較的メジャーな例を一つ挙げますと、モンゴル帝国を中心に世界史を扱った『蒼き狼と白き牝鹿Ⅳ』にも、後の時代のシナリオで南北朝武将が登場しているのです。
関連サイト:
「激動ユーラシア」(http://graywolf.la.coocan.jp/)より
「南北朝・室町時代」(http://graywolf.la.coocan.jp/Retu/Human/human034.htm)
南北朝の人物としては、足利尊氏・新田義貞・楠木正成といった有名どころが登場。更に南北朝後期の武将として足利義満はもちろん、細川頼之・楠木正儀・足利氏満・今川了俊・斯波義将・土岐頼康・山名氏清・大内義弘といった面々も。
意外なところでは、昔のPCゲーム『HARAKIRI』にも南北朝武将が登場します。
昔に少し触れた事がありますが、『信長の野望』を思わせる、群雄割拠した日本を舞台とする戦略シミュレーションゲームです。ただし、「外国人が勘違いしたイメージの日本」というコンセプトで作られた「バカゲー」なので、「歴史ゲーム」と思ってプレイすると色々と驚くことになるかと。特筆すべきことといえば、何と「恥」が蓄積すると武将が切腹してしまうというシステムが挙げられるかと。
関連サイト:
武将・能力値一覧はこちら
元ネタとして(戦国が中心ながら)「武士の時代」を中心に幅広く題材を取っているらしく、群雄の中に「足利尊氏」なる勢力が。その勢力内にいる武将は、南北朝人物もいればそうでない人も。南北朝関係としては、主君である尊氏をはじめ足利直義、無窓疎石、高師直が。師直が率いる部隊が「相撲」なのは突っ込みどころなんでしょうが、おかげで一騎打ち要員としては欠かせない存在になっています。…そういや、漫画『バンデット』における師直さんの初登場シーンは足利家内部での相撲シーンだったなあ、とどうでもよい事を思い出しました。あと、無窓疎石がスタート時点で「恥」が77と高めなのはなぜなのでしょうか。
尊氏勢力以外にも、在野武将で北畠親房・楠木正成・新田義貞・北条高時なんてのもいます。正成は流石に全般的に高い能力値になっています。
最近の作品では、「乙女ゲー」とよばれるジャンルに『明星の華 太平記異聞』があると聞きます。イケメンな北条仲時・新田義貞・楠木正成・佐々木道誉・護良親王・北条守時・高師直・北畠顕家・足利直義・吉田兼好が登場するようです。
関連サイト:
「aura」(http://auragame.jp/index.php)より
「明星の華 太平記異聞」(http://auragame.jp/contents/contents/gold/taiheiki.php)
他にも、『ワールドチェイン』というRPGゲームでも、南北朝武将も少なからず参戦している模様。概観する限りでは、歴史上の偉人を召喚して、歪められた歴史を修正すべく戦うという世界観のようです。…勘違いがあったら御教示ください。確認できる範囲では、足利尊氏・足利直冬・楠木正成・新田義貞がいるようです。他にも追加されているかも。
関連サイト:
公式サイトはこちら。
「【公式】ワールドチェイン」(http://worldchain.sega-net.com/)
「ワールドチェイン攻略まとめwiki」(http://keigyu.com/world-chain/wiki.php)
こちらの「レブナント一覧」に登場する歴史人物が掲載されています。
という訳で、ゲームというジャンルでも厚遇されているとは言い難い南北朝。それでも、ちらほらと南北朝人物を取り上げてくれるケースはあるようで、南北朝ファンとしては嬉しい話です。