メイドさんって素敵だね?―偉人以外の一般人とメイドさん―
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西洋社会において男性がメイドにが惹かれた理由としては、面倒な作法などの手続きなしに手を出せる事が大きかったと指摘されますが、加えてやはりメイド服の魅力も見過ごせないようです。というのは、十九世紀には娼婦がメイド姿で胸をさらし客を惹きつける商法が流行したという話が残されているのです。また、1930年代にはショーツ姿で胸をむき出しにした若い女中が掃除機や箒をかけているブロマイドが多数出回っていたそうです。需要あっての供給である事を考えると、やはり一般的に男性にとってメイド服姿は欲情をそそるものであったのでしょう。それにしても、こうして見ると西洋の男性は現代日本のオタクをどうこう言えませんね、全く。
あと、二十世紀初頭において思春期男子が初めて女性の胸に触る相手の大半が家の女中であったという統計もあるそうです。しかし女中さんを置く家が少なくなると、その相手は学校の女子同級生に移っていったそうで。…誰が何を考えてどういう統計取ったんでしょうね。メイドさんの乳は家人にとって「家の中を自由に走り回って、あたりを幸せにする」だけでなく、その家の少年にとっては性なる神秘の領域だったと言えそうです。
以前の記事にもある通り、哲学者を始めとする多くの偉人がメイドさんの御奉仕を心の糧として偉業に邁進したようなのですが、本物のメイドを雇う事が叶わない一般男性にとってもメイドさんは憧れであり、せめてまがい物や写し絵であっても手に入れて心を満たしたい思わせるものだったようです。そして、年端も行かない少年たちにとってメイドさんの乳は未知の浪漫であり、彼等が登っていこうとする大人の階段を彩るものだったのですね。
【参考文献】
図説乳房全書 マルタン・モネスティエ著 大塚宏子訳 原書房
歴史研究会・とらっしゅばすけっと関連発表:
「西洋民衆文化史」(http://kyoto.cool.ne.jp/rekiken/data/2002/021108.html)
「偉大なるダメ人間シリーズその1 キルケゴール」(当ブログ内に移転しました)(http://trushnote.exblog.jp/14529065/)
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メイドロボの精神史(前編),(後編)
関連サイト:
「富士見書房 仮面のメイドガイ」
(http://www.fujimishobo.co.jp/sp/maidguy2/)
アニメ「仮面のメイドガイ」オフィシャルページ
(http://www.maidguy.com/)
リンクを変更(2010年12月8日)