2010年 08月 02日
エロノベル大王 後白河法皇 ~後白河法皇原作エロマンガの後日譚(エロ)~
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世界に冠たるHENTAI国家日本の頂点に君臨する高貴至尊の天皇家、
そのロイヤルな万世一系の血脈には、かつて後白河法皇というHENTAIモンスターが誕生しました。
このエロ天狗、なんと、日本初のエロ絵巻の詞書(絵に付いてくる文章)となるエロ物語を自ら直々に作成し、いわば日本初のエロマンガ原作者とでも言うべき地位を占めているのですが、
そのエロテキストの内容も凄まじく、史上の皇室スキャンダルに題材を取り、
御国のため神に奉仕して未婚の身を保つ皇女・斎宮、すなわち鎮護国家のロイヤル聖処女を、ガードマン平致光(むねみつ)が激しく犯ってしまうというもの。
いわば天皇家のボスが、自ら率先して国家の威信と天皇家の威厳に、泥というか、ドロっとした白い液体を率先してぶっかけ、なすりつけているという代物なわけです。
で、この天皇家自ら天皇家の尊厳をレイプする素敵作品の内容と、作者・後白河法皇については、
これまで、
エロマンガ大王 ~天皇家の権威よりエロマンガ趣味を優先する背徳異形の天皇家首領~(社会評論社『ダメ人間の日本史』所収) [リンク先Amazon]
および
過去記事
エロマンガ大王 後白河法皇 ~日本エロマンガの歴史は天皇家より始まる~
で詳しく取り上げてきましたが、
そこで取り上げたテキストは、後白河法皇作とされる詞書のおよそ三分の一ほど。
あの後にも、さらに文章が続いているのです。
そこで、今日は、残りの文章8段から、エロくて需要の有りそうな八段目から十一段目、合計4段を、抜き出して紹介したいと思います。
原文の抜粋(リチャード・レイン編著『定本浮世絵春画名品集成17 秘画絵巻【小柴垣草子】』河出書房新社 54頁より源豊宗校訂のものを引用 段番号省略 一部文中記号を改編)の後が現代語訳です。
<訳>
致光はまた公役に参った。初秋の七月上旬なので、秋の初風、萩の上葉に訪れて、草場に結ぶ露も玉かと思われる、七夕飾りの梶の葉に願いを書き付けする時期ではあっても、好き合う逢瀬の願いはかなわず、物悲しいまま勤めを果たして、夜ふけとなったある日のこと、物音のする所を見れば、夜目にも際だつ御姿は紛れもなくあの御方のもの、胸を騒がせ恐る恐るにお側に寄ってみたところ、早くと急かす玉門遅いといきり立つ玉茎、いずれも負けず劣らぬ昂ぶりの中、卑しき一物を握って誘い当てて下さったのであった。
この事について御世話係が漏れ聞いていて、恋に迷える男の振る舞いを見てみたく、いつもより心を凝らして端の妻戸から秋の夕暮れの光景を眺めに出て来ておられたが、人を招いているような揺れる薄の下に待つ松虫の声がほのかに聞こえて、光源氏が露をかき分けなさったという蓬生の宿が思い起こされたところ、物寂しい夕暮れのなか致光のたいそう清らかな姿が見えた。前栽の外れから御覧になっていたところ、致光の目つきも体つきも聞きしに勝って見えたので、御世話係は胸が騒いで、寝台から斎宮が出ておられるのだとは気づかなかったが、侍に命令でもあるかと恐る恐る近寄った致光を斎宮はなつかしげに引き入れなさり、あたかもかの光源氏の大将が、おぼろ月夜にしく物はないと申し上げた女に対し何とも風流なことだといって、そのまま立ち寄りなさったかのような趣で、例の一物の猛り勃ち上がったのを、そのまま差し当てれば、情感が溢れ心よりの愛着は例えようもないという様子に見えるのであった。
まれにも見られぬ光景の子細の分からぬ不審な中であれこれの振る舞いが為されているのを御世話係が出てきて御覧になっていたところ、男女は身体が溶け行ったかのように、周りの様子など分からないといった有り様なので、引き入れたのは誰なのだろうと調べたところ、なんと高貴なお方の御手であった。唐帝の楊貴妃漢皇の李夫人のように名を聞くことしかできぬお方、三皇五帝の后ですら及ばぬと思われる高貴の方に、致光は、卑しき身ながらかたじけなくも近づき申し上げることとはなったが、転生と永劫の時を重ねても、二度とは会えまいと思いは募り、玉茎いよいよ気力を増し、玉門もまた潤いを見せること流れる水のようであった。
御世話係は、なお満足行かないと寝台の帳の中へと入っていった男女の出てくるのが遅いとお思いになって、お側へ近寄りなさったのだが、結ばれ合った玉門に例の大物は並々ならぬ見事な姿を差し入れて、心のままに叩きつけ、叫び声を上げておられるのを跳ね上がってこすり申し上げれば、斎宮は押し黙って言葉も無くなられ、とけとろけていらっしゃる声なきその有り様は、声を上げる以上の情趣であった。御世話係は、恋の模様があまりに深く、例えるなら、柳の枝に桜の花を咲かせて春の美を重ね、二見の浦に清見ケ関を並べて景勝を重ねるかのようだと感じたのであった。
この部分には絵がなくて、絵画部分の後日譚といった感じなのですが、絵を付けない部分にも容赦なくエロスな全力投球です。
さすが、遊び人で鳴らした後白河法皇、いらんことに熱心ですね。
以前後白河法皇のことをエロマンガ大王と呼びましたが、絵の無い部分でも大活躍してくれているので、今回は、彼のことを、エロノベル大王と呼ばせてもらいたいと思います。
ところで、藤原為家が詞書作者という説もあることも、一応紹介しておきます。
参考資料
リチャード・レイン編著『定本浮世絵春画名品集成17 秘画絵巻【小柴垣草子】』河出書房新社
棚橋光男著『後白河法皇』講談社選書メチエ
家永三郎著『上代倭絵全史』名著刊行会
中村真一郎著『色好みの構造-王朝文化の深層-』岩波新書
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れきけん・とらっしゅばすけっと/京都大学歴史研究会関連発表
小説と挿絵
http://www.geocities.jp/trushbasket/data/nf/illust.html
物語論―源氏物語と本居宣長―
http://www.geocities.jp/trushbasket/data/nf/monogatari.html
西欧中世における恋愛、性の諸相
http://kyoto.cool.ne.jp/rekiken/data/2005/051209.html
後白河法皇については
よろしければ、社会評論社『ダメ人間の日本史』[リンク先Amazon]
(「後白河法皇 エロマンガ大王 ~天皇家の権威よりエロマンガ趣味を優先する背徳異形の天皇家首領~」収録)
もご参照ください。
後白河法皇の同時代の人間として、木曽義仲や藤原頼長も取り上げています。
そのロイヤルな万世一系の血脈には、かつて後白河法皇というHENTAIモンスターが誕生しました。
このエロ天狗、なんと、日本初のエロ絵巻の詞書(絵に付いてくる文章)となるエロ物語を自ら直々に作成し、いわば日本初のエロマンガ原作者とでも言うべき地位を占めているのですが、
そのエロテキストの内容も凄まじく、史上の皇室スキャンダルに題材を取り、
御国のため神に奉仕して未婚の身を保つ皇女・斎宮、すなわち鎮護国家のロイヤル聖処女を、ガードマン平致光(むねみつ)が激しく犯ってしまうというもの。
いわば天皇家のボスが、自ら率先して国家の威信と天皇家の威厳に、泥というか、ドロっとした白い液体を率先してぶっかけ、なすりつけているという代物なわけです。
で、この天皇家自ら天皇家の尊厳をレイプする素敵作品の内容と、作者・後白河法皇については、
これまで、
エロマンガ大王 ~天皇家の権威よりエロマンガ趣味を優先する背徳異形の天皇家首領~(社会評論社『ダメ人間の日本史』所収) [リンク先Amazon]
および
過去記事
エロマンガ大王 後白河法皇 ~日本エロマンガの歴史は天皇家より始まる~
で詳しく取り上げてきましたが、
そこで取り上げたテキストは、後白河法皇作とされる詞書のおよそ三分の一ほど。
あの後にも、さらに文章が続いているのです。
そこで、今日は、残りの文章8段から、エロくて需要の有りそうな八段目から十一段目、合計4段を、抜き出して紹介したいと思います。
原文の抜粋(リチャード・レイン編著『定本浮世絵春画名品集成17 秘画絵巻【小柴垣草子】』河出書房新社 54頁より源豊宗校訂のものを引用 段番号省略 一部文中記号を改編)の後が現代語訳です。
致光又公役に参たり孟秋上旬の事なれは秋の初風荻の上葉におとつれて草はに結露は玉かとうたかひ天の戸わたる梶の葉におもふことかく比もすきあふ瀬は雲のよそなれは物かなしくてそいたりける夜ふくるほとに人をとのするをみれはよめにもしるき御すかたまかふへき方なきにむねうちさわきておそれおそれまいりたるにはやくといそく玉門をそしといかる玉茎いつれも勝劣そなき御手にていやしきものをにきりてさしあて給ふ
此事御かいしやく漏聞て色深き人のふるまいゆかしくて常よりも心すましてはしの妻戸より秋の夕をなかめ出し給へは招薄の下に人待虫の声ほのかにて光源氏の露わけ給ひけん蓬生のやとり思出て物さひしき夕暮に致光いときよけにて参たり前栽のはつれより御覧しけれはめつきことからきゝしにも過て見えけれはむねうちさわきて大床へ出給を見つきたることもなく侍に命もとておそれおそれ参たれはなつかしき御さまにて引入れ給ふを彼の大将はおほろ月夜にしく物そなきとこそ侍けれと申せはすきすきしのことやとてついいさせ給を例のものいかりもたけたれはやかてさしあてけるに吟遊之興惟多懇念之誠無弐とそ覚ける
いとめつらしき御有さまあやしなからとかくふるまひけるを御覧し出たるに御身もとけ行やうなれはあるにもあらでひき入させ給ふ誰なるらんとおもふほとにかたしけなき御手なり唐帝の楊貴妃漢皇の李夫人は唯名をのみ聞き三皇五帝の后もこれには過きしとそ覚ゆるいやしき身にてかたしけなく近つきたてまつる事多生曠劫をへたつとも又あひかたしとおもふに玉茎いよいよ気力をまし玉門またうるほひをなす事なかるゝ水のことし
御かいしやく猶心ゆかて御簾のうちへ入給ふたつるををそしとおもはれけれは上へのほり給ふにゆかりたる玉門を例大物ことにはなはたしきをさし入て心のままにたゝきおめき給ふをはね返てすりたてまつりけり斎宮はふかくつゝしみて御詞もなくとけとけとおわします声なきは声有にまされり御かいしやく艶言優に其色ふかし譬は柳の枝に桜の花をさかせ二見の浦に清見ケ関をならべたる心地してそ覚ける
<訳>
致光はまた公役に参った。初秋の七月上旬なので、秋の初風、萩の上葉に訪れて、草場に結ぶ露も玉かと思われる、七夕飾りの梶の葉に願いを書き付けする時期ではあっても、好き合う逢瀬の願いはかなわず、物悲しいまま勤めを果たして、夜ふけとなったある日のこと、物音のする所を見れば、夜目にも際だつ御姿は紛れもなくあの御方のもの、胸を騒がせ恐る恐るにお側に寄ってみたところ、早くと急かす玉門遅いといきり立つ玉茎、いずれも負けず劣らぬ昂ぶりの中、卑しき一物を握って誘い当てて下さったのであった。
この事について御世話係が漏れ聞いていて、恋に迷える男の振る舞いを見てみたく、いつもより心を凝らして端の妻戸から秋の夕暮れの光景を眺めに出て来ておられたが、人を招いているような揺れる薄の下に待つ松虫の声がほのかに聞こえて、光源氏が露をかき分けなさったという蓬生の宿が思い起こされたところ、物寂しい夕暮れのなか致光のたいそう清らかな姿が見えた。前栽の外れから御覧になっていたところ、致光の目つきも体つきも聞きしに勝って見えたので、御世話係は胸が騒いで、寝台から斎宮が出ておられるのだとは気づかなかったが、侍に命令でもあるかと恐る恐る近寄った致光を斎宮はなつかしげに引き入れなさり、あたかもかの光源氏の大将が、おぼろ月夜にしく物はないと申し上げた女に対し何とも風流なことだといって、そのまま立ち寄りなさったかのような趣で、例の一物の猛り勃ち上がったのを、そのまま差し当てれば、情感が溢れ心よりの愛着は例えようもないという様子に見えるのであった。
まれにも見られぬ光景の子細の分からぬ不審な中であれこれの振る舞いが為されているのを御世話係が出てきて御覧になっていたところ、男女は身体が溶け行ったかのように、周りの様子など分からないといった有り様なので、引き入れたのは誰なのだろうと調べたところ、なんと高貴なお方の御手であった。唐帝の楊貴妃漢皇の李夫人のように名を聞くことしかできぬお方、三皇五帝の后ですら及ばぬと思われる高貴の方に、致光は、卑しき身ながらかたじけなくも近づき申し上げることとはなったが、転生と永劫の時を重ねても、二度とは会えまいと思いは募り、玉茎いよいよ気力を増し、玉門もまた潤いを見せること流れる水のようであった。
御世話係は、なお満足行かないと寝台の帳の中へと入っていった男女の出てくるのが遅いとお思いになって、お側へ近寄りなさったのだが、結ばれ合った玉門に例の大物は並々ならぬ見事な姿を差し入れて、心のままに叩きつけ、叫び声を上げておられるのを跳ね上がってこすり申し上げれば、斎宮は押し黙って言葉も無くなられ、とけとろけていらっしゃる声なきその有り様は、声を上げる以上の情趣であった。御世話係は、恋の模様があまりに深く、例えるなら、柳の枝に桜の花を咲かせて春の美を重ね、二見の浦に清見ケ関を並べて景勝を重ねるかのようだと感じたのであった。
この部分には絵がなくて、絵画部分の後日譚といった感じなのですが、絵を付けない部分にも容赦なくエロスな全力投球です。
さすが、遊び人で鳴らした後白河法皇、いらんことに熱心ですね。
以前後白河法皇のことをエロマンガ大王と呼びましたが、絵の無い部分でも大活躍してくれているので、今回は、彼のことを、エロノベル大王と呼ばせてもらいたいと思います。
ところで、藤原為家が詞書作者という説もあることも、一応紹介しておきます。
参考資料
リチャード・レイン編著『定本浮世絵春画名品集成17 秘画絵巻【小柴垣草子】』河出書房新社
棚橋光男著『後白河法皇』講談社選書メチエ
家永三郎著『上代倭絵全史』名著刊行会
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http://www.geocities.jp/trushbasket/data/nf/illust.html
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http://www.geocities.jp/trushbasket/data/nf/monogatari.html
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http://kyoto.cool.ne.jp/rekiken/data/2005/051209.html
後白河法皇については
よろしければ、社会評論社『ダメ人間の日本史』[リンク先Amazon]
(「後白河法皇 エロマンガ大王 ~天皇家の権威よりエロマンガ趣味を優先する背徳異形の天皇家首領~」収録)
もご参照ください。
後白河法皇の同時代の人間として、木曽義仲や藤原頼長も取り上げています。
by trushbasket
| 2010-08-02 04:03
| My(山田昌弘)








