2011年 12月 27日
ローマ帝国の英知に学ぶ彼女の作り方 ~これで来年こそリア充だ~
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先日はクリスマスなる南蛮人の祭りであったようですが、皆様はどのように過ごされたでしょうか。
なんでも聞くところによると、我が国ではその日は祭りにかこつけて、ヒトのつがいが繁殖活動に励む日であるとのこと。しかし生物界の繁殖の戦いは、一握りのオスのみが勝者となる厳しい戦いですから、皆様の中にも、リア充爆発しろなどとつぶやきつつ、悔しい想いを噛みしめていた男性が多いことでしょう。
ってゆーか、多いどころか、
常識的に考えて、こんな変態ブログを読みに来る人間の中にリア充な人や女の人ががいるわけないですよねー。
ですが、私としましては、こんなブログにやってきてくれる有り難いお客様には、日陰から勝ち組に舌打ちしたり睨みつけたりする残念な日々ではなく、できればご機嫌な勝ち組ライフを満喫していただきたい。というわけで、皆様に歴史上より発掘した、彼女の作り方を伝授し、勝者の地位を勝ち得ていただこうと思います。
今回テキストに利用しますのはオウィディウス『アルス・アマトリア(恋の技法)』。古代ローマで、風俗紊乱の書として顰蹙を買い、時の皇帝の怒りまで招いた曰く付きの恋愛ハウツー本です。
我が国が西洋文明の影響を受けて久しいことを思えば、敢えて西洋の大古典に範を求めるというのは、間違ってはおりますまい。
では、勝ち組リア充ライフを送るために、皆様は何を為せば良いのか?
これについてオウィディウス先生は、テキストの最初の方でおおざっぱにこのように指摘します。
ここで注目すべきは、「まず第一に愛さんとする目標をさがすのに努力することだ」ってところであります。
これについては先生はもう少し詳しく述べていまして、曰く、
私も薄々そうではないかと感じていたのですが、どうも空から女の子は降ってこないらしいのです。
よくよく考えれば、エロゲですら空から勝手に降ってきたりはせず、中身の分からぬ山のような作品の中から、自分で必至に情報収集して物色し、レジに持っていったり、ポチったりしないといけないのに、
それより難易度高そうなげんじつの女の人が自分から探しに行かずに、自然と縁あって視界に飛び込んでくることなんて、あるわけがないのです。
だいたい、多くの方が小中高の12年間、異性と半日同じ部屋に閉じこめられるという経験をしているわけですが、そのような環境にありながら自然と何か起こったでしょうか?彼女たちと「お前ら」はお互いのシナリオにおいてモブキャラに過ぎなかったはずです。
というわけで、リア充になるためにまず、女を意図的に物色するという精神的積極姿勢を身につけていただきたく思います。
で、意識を根本的に転換していただいた上で、問題となるのは、ターゲットにいかに接近するかでしょう。
相手がエロゲならば、ソフマップにいって物色する、アマゾンで検索する、メーカーの公式サイトを訪れるなど、接触する方法は明らかでありますが、
げんじつの人にどう接触を図ったものか?
具体的なお手本の欲しいところ。
これについてオウィディウス先生は、女はあんなとこにもこんなとこいもいるぞと女漁りのスポットを紹介しつつ、その漁場での具体的な接近方法については多くは語ってくれないのですが、しかしそれでも、いくつかの場面につき、具体的に接近方法を例示してくれています。それを見てみましょう。
……。
どう見ても痴漢です。本当にありがとうございました。
ちなみに、このすぐ後に続けて先生はこうおっしゃいます。
やっぱり、どう見ても痴漢です。本当にありがとうございました。
というわけで、彼女を得るためには、
痴漢呼ばわり上等ってくらいの図々しさと覚悟をもって女の人に積極的なスキンシップ仕掛けろということですね。
奥ゆかしく、賢明なる皆様におかれましては、そのような恥知らずな真似ができるかとか、そんなことするとお巡りさんこっち来るからできないとか、お思いの方も多いでしょうが、
以外と世の中の男女のコミュニケーションなんてそんなもののようです。
以前我が家の整頓を行っていたときに、ずいぶん昔、太古の時代20世紀の自動車の本が発掘されたことがあります。たぶん車選びの参考に昔両親が買ったものと思われますが、それをめくっていると車のスペックとか以外に、すげぇどうでも良い文章が載っていまして、たしかそこではでかい四駆の車の助手席に女の人の手を取ってエスコートしてあげると、ミニスカートからパンツが見えてファンタスティックだぜみたいな、頭の悪いことが書いてました。20世紀すげぇ。
で一昔前には、リア充につき、車と女のことしか考えられないなどと評されていたことがあるようなのですが、そうであるならば車の本に載っていた女に関する頭の悪いこの文章は、まさに当時のリア充の発想、行動を抽出した者に相違ありません。
リア充はみんな痴漢みたいなことして女と知り合いになってるんだよ
痴漢呼ばわりを恐れるようなやつには、一生、女と縁なんかできないんだよ。
女が欲しけりゃ、恥じらいと慎みと恐れと礼儀を捨てて、レッツ・強引・スキンシップ。
古代ローマの古典と、20世紀のゴミ本は、我々にこう教えてくれています。
正直信じがたいですが、ここで素直に信じて行動に移せない弱さこそが、我々がリア充ではない所以。なんとか克服せねばなりませぬ。
で20世紀のゴミ本は置いといて、オウィディウス先生のレクチャーに話を戻しましょう。
他に、先生は、こんな方法を教えてくれています。
どうみてもストーカーです。本当にありがとうございました。
さらに、先生はつぎのようなこともおっしゃいます。宴会後という場面ですが、
またまた、どうみても痴(ry
以上よりまとめますと
彼女が欲しかったら、
痴漢呼ばわりやストーカー呼ばわりを恐れてはいけない。相手に嫌がられることも恐れてはいけない。
大胆に強引に、モブキャラから抜け出すために、変質的につきまとえ。
ということですね。西洋人的に。
接近した女性の好感度をどう稼ぐかという問題が、ここから後には続いてきますが、痴漢風情の講釈を聞くのにも飽きてきましたので長くなってきましたので、今日のところはこのあたりでお開きにしたいと思います。
最後に、直前の引用文に続く痴漢野郎オウィディウス先生の励ましのお言葉を、贈りましょう。
この言葉を胸に刻んで大胆に頑張れば、留置場や刑務所で友とともにリア充ぶりを自慢しあえる、そんな明るい未来が待ってるよ!
参考資料
オウィディウス著『恋の技法』樋口勝彦役 平凡社ライブラリー
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このほか古代ローマのアレげなネタならば、カエサルとティベリウスにつき社会評論社『ダメ人間の世界史』で取り上げていますので、よろしければそちらもご参照ください。
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当ブログ内紹介記事
れきけん・とらっしゅばすけっと/京都大学歴史研究会関連発表
西欧中世における恋愛、性の諸相
http://kurekiken.web.fc2.com/data/2005/051209.html
西洋民衆文化史
http://kurekiken.web.fc2.com/data/2002/021108.html
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なんでも聞くところによると、我が国ではその日は祭りにかこつけて、ヒトのつがいが繁殖活動に励む日であるとのこと。しかし生物界の繁殖の戦いは、一握りのオスのみが勝者となる厳しい戦いですから、皆様の中にも、リア充爆発しろなどとつぶやきつつ、悔しい想いを噛みしめていた男性が多いことでしょう。
ってゆーか、多いどころか、
常識的に考えて、こんな変態ブログを読みに来る人間の中にリア充な人や女の人ががいるわけないですよねー。
ですが、私としましては、こんなブログにやってきてくれる有り難いお客様には、日陰から勝ち組に舌打ちしたり睨みつけたりする残念な日々ではなく、できればご機嫌な勝ち組ライフを満喫していただきたい。というわけで、皆様に歴史上より発掘した、彼女の作り方を伝授し、勝者の地位を勝ち得ていただこうと思います。
今回テキストに利用しますのはオウィディウス『アルス・アマトリア(恋の技法)』。古代ローマで、風俗紊乱の書として顰蹙を買い、時の皇帝の怒りまで招いた曰く付きの恋愛ハウツー本です。
我が国が西洋文明の影響を受けて久しいことを思えば、敢えて西洋の大古典に範を求めるというのは、間違ってはおりますまい。
では、勝ち組リア充ライフを送るために、皆様は何を為せば良いのか?
これについてオウィディウス先生は、テキストの最初の方でおおざっぱにこのように指摘します。
……まず第一に愛さんとする目標をさがすのに努力することだ、つぎになすべき努力は、気に入った女の心を奪うことである。第三には、愛を長期にわたらしむることである。
(オウィディウス『恋の技法』樋口勝彦役 平凡社ライブラリー 9頁)
ここで注目すべきは、「まず第一に愛さんとする目標をさがすのに努力することだ」ってところであります。
これについては先生はもう少し詳しく述べていまして、曰く、
まだ自由にできるうちに、「あなた一人です、私の気に入ったのは」ときみがいえる相手をさがしたまえ。
こういう女は薄い空気のなかをすべってきみのところへ向うからくるわけではない。きみの目にかなった女は、きみのほうからさがし求めなければならない。
(同書 9~10頁)
私も薄々そうではないかと感じていたのですが、どうも空から女の子は降ってこないらしいのです。
よくよく考えれば、エロゲですら空から勝手に降ってきたりはせず、中身の分からぬ山のような作品の中から、自分で必至に情報収集して物色し、レジに持っていったり、ポチったりしないといけないのに、
それより難易度高そうなげんじつの女の人が自分から探しに行かずに、自然と縁あって視界に飛び込んでくることなんて、あるわけがないのです。
だいたい、多くの方が小中高の12年間、異性と半日同じ部屋に閉じこめられるという経験をしているわけですが、そのような環境にありながら自然と何か起こったでしょうか?彼女たちと「お前ら」はお互いのシナリオにおいてモブキャラに過ぎなかったはずです。
というわけで、リア充になるためにまず、女を意図的に物色するという精神的積極姿勢を身につけていただきたく思います。
で、意識を根本的に転換していただいた上で、問題となるのは、ターゲットにいかに接近するかでしょう。
相手がエロゲならば、ソフマップにいって物色する、アマゾンで検索する、メーカーの公式サイトを訪れるなど、接触する方法は明らかでありますが、
げんじつの人にどう接触を図ったものか?
具体的なお手本の欲しいところ。
これについてオウィディウス先生は、女はあんなとこにもこんなとこいもいるぞと女漁りのスポットを紹介しつつ、その漁場での具体的な接近方法については多くは語ってくれないのですが、しかしそれでも、いくつかの場面につき、具体的に接近方法を例示してくれています。それを見てみましょう。
秀でた馬〔の競う戦車〕競争〔の機会〕も逸してはならない。人々を容れる広い競技場には幾多の便宜がある。……。誰も邪魔する者がいないのだから、いい女とならんで座をとりたまえ。相手の脇にできるだけ自分の脇を寄りそえることだ。それにはまことに工合がいい。というのは、女がいやがったところで座席の列がそうさせるのだから、また場所柄の習慣ゆえに女にさわらざるをえないのだから。
さて、そこで、きみは近づきになる世間話のたねをさがさなくてはならない。そして最初の言葉は一般のありふれた言葉をいうことだ。……
(同書 15頁)
……。
どう見ても痴漢です。本当にありがとうございました。
ちなみに、このすぐ後に続けて先生はこうおっしゃいます。
そしてよくあることだが、女の膝に万一塵でも落ちかかったら、指で払いとってやらなくてはならない。もし塵がぜんぜんかからなかったら──なくともやはり払いたまえ。……。外套がもし地面にあまり垂れすぎていたら、かき上げてやりたまえ。そして注意して汚い地面から持ち上げてやることだ。たちまち、君の心づくしの報いとして、女の黙認のもとに、彼女のくるぶしがきみの目に見えるということになる。
(同書 16頁)
やっぱり、どう見ても痴漢です。本当にありがとうございました。
というわけで、彼女を得るためには、
痴漢呼ばわり上等ってくらいの図々しさと覚悟をもって女の人に積極的なスキンシップ仕掛けろということですね。
奥ゆかしく、賢明なる皆様におかれましては、そのような恥知らずな真似ができるかとか、そんなことするとお巡りさんこっち来るからできないとか、お思いの方も多いでしょうが、
以外と世の中の男女のコミュニケーションなんてそんなもののようです。
以前我が家の整頓を行っていたときに、ずいぶん昔、太古の時代20世紀の自動車の本が発掘されたことがあります。たぶん車選びの参考に昔両親が買ったものと思われますが、それをめくっていると車のスペックとか以外に、すげぇどうでも良い文章が載っていまして、たしかそこではでかい四駆の車の助手席に女の人の手を取ってエスコートしてあげると、ミニスカートからパンツが見えてファンタスティックだぜみたいな、頭の悪いことが書いてました。20世紀すげぇ。
で一昔前には、リア充につき、車と女のことしか考えられないなどと評されていたことがあるようなのですが、そうであるならば車の本に載っていた女に関する頭の悪いこの文章は、まさに当時のリア充の発想、行動を抽出した者に相違ありません。
リア充はみんな痴漢みたいなことして女と知り合いになってるんだよ
痴漢呼ばわりを恐れるようなやつには、一生、女と縁なんかできないんだよ。
女が欲しけりゃ、恥じらいと慎みと恐れと礼儀を捨てて、レッツ・強引・スキンシップ。
古代ローマの古典と、20世紀のゴミ本は、我々にこう教えてくれています。
正直信じがたいですが、ここで素直に信じて行動に移せない弱さこそが、我々がリア充ではない所以。なんとか克服せねばなりませぬ。
で20世紀のゴミ本は置いといて、オウィディウス先生のレクチャーに話を戻しましょう。
他に、先生は、こんな方法を教えてくれています。
あるいはもし、広い柱廊を、暇な足で彼女がぶらぶらしてたら、そこでもまた君は相手になっていっしょにぶらぶらしていることだ。そして時には先になって歩いたり、時には後について歩くよう気をつかいたまえ。また時には急いだり、時にはおくれたりして歩きたまえ。まんなかのほうからいくつかの円柱をすり抜けて、彼女たちに近づくのを恥かしがってはならない。あるいは彼女と肩を並べて歩くことも恥かしがってはならない。また円形劇場に彼女が美しく着飾って席を取っているときには、きみもかならずいっしょでなければならない。彼女は肩の上になにかきみが見とれるものを持っている。彼女を眺め回したまえ。……
(同書 38頁)
どうみてもストーカーです。本当にありがとうございました。
さらに、先生はつぎのようなこともおっしゃいます。宴会後という場面ですが、
……。ところで食卓が片づけられて、客が引き揚げるときには、人混みに乗じて〔彼女に〕接近する機会と場所とが得られるだろう。きみは人混みにまぎれ込みたまえ。そして歩いてゆく彼女にそっと近寄って、指で彼女の横腹をつねりたまえ。また足で彼女の足を軽くふみたまえ。いよいよ二人で語るときがくる。
(同書 44頁)
またまた、どうみても痴(ry
以上よりまとめますと
彼女が欲しかったら、
痴漢呼ばわりやストーカー呼ばわりを恐れてはいけない。相手に嫌がられることも恐れてはいけない。
大胆に強引に、モブキャラから抜け出すために、変質的につきまとえ。
ということですね。西洋人的に。
接近した女性の好感度をどう稼ぐかという問題が、ここから後には続いてきますが、
最後に、直前の引用文に続く
野暮なはにかみよ。なんじは消えうせよ!だ。運命の神も愛の神も大胆なものを助けたもう。
(同書 44~45頁)
この言葉を胸に刻んで大胆に頑張れば、留置場や刑務所で友とともにリア充ぶりを自慢しあえる、そんな明るい未来が待ってるよ!
参考資料
オウィディウス著『恋の技法』樋口勝彦役 平凡社ライブラリー
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古代ローマ式変態新婚生活 ~花嫁は拉致して尻を犯すもの~
現代日本に届いた古代ローマ帝国の威光 ~平たい顔族はローマの法律に支配されている~
このほか古代ローマのアレげなネタならば、カエサルとティベリウスにつき社会評論社『ダメ人間の世界史』で取り上げていますので、よろしければそちらもご参照ください。
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当ブログ内紹介記事
れきけん・とらっしゅばすけっと/京都大学歴史研究会関連発表
西欧中世における恋愛、性の諸相
http://kurekiken.web.fc2.com/data/2005/051209.html
西洋民衆文化史
http://kurekiken.web.fc2.com/data/2002/021108.html
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| 2011-12-27 01:32
| My(山田昌弘)








