2012年 06月 14日
中国のエロ絵画の起源について
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我が国のエロ絵画の祖といって良い絵画作品について以前の記事やら拙著やらで紹介したことがありました。
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もちろんこれ以前にも、地面に石や棒、岩壁にとがった道具、あらゆる原始的な筆記環境において、無数のエロ落書き等がなされていたことは想像に難くないのですが、一過性の描き捨てものではなく、作品として語り継ぐだけの十分なクオリティを確保して、呪術や滑稽趣味ではなく好色的興味を作成動機とするエロ絵が歴史上に初めて現れたのは、12世紀の小柴垣草子ということになります。
それでは、視点を転じて海外
他国では、どこにエロ絵画の起源を求めることができるのでしょうか?
この問題について中国に関する興味深い情報を手に入れたのでご報告したいと思います。
中国のエロ絵画ですが、その起源は2000年以上昔の古代王朝前漢に遡るという説があります。
その資料的根拠は歴史書『漢書』。前漢の王族には頭のおかしい人間が多く、『漢書』景十三王伝にはそんなイカレ王族の伝記がてんこ盛りなんですが、その王族の奇行の記録中にこのような記述があります。
ちなみにこの記述については
とされています。
この「後世の中国の文献」とやらが具体的にどの文献を指すのかは知りませんが、何らかの歴史的な文献上に、エロ絵の起源を漢の王族とする記述があったのということなのでしょう。
近代的な歴史学の洗礼に堪えうる起源主張ではないのでしょうが、
中国人は歴史的に、漢の王族にエロ絵画の起源があると信じてきた、
ということですね。
参考資料
班固著『漢書5 列伝II』小竹武夫訳 ちくま学芸文庫
R・H・ファン・フーリック著『古代中国の性生活 先史から明代まで』松平いを子訳 せりか書房
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http://kurekiken.web.fc2.com/data/2002/020607.html
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http://kurekiken.web.fc2.com/data/2005/051209.html
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もちろんこれ以前にも、地面に石や棒、岩壁にとがった道具、あらゆる原始的な筆記環境において、無数のエロ落書き等がなされていたことは想像に難くないのですが、一過性の描き捨てものではなく、作品として語り継ぐだけの十分なクオリティを確保して、呪術や滑稽趣味ではなく好色的興味を作成動機とするエロ絵が歴史上に初めて現れたのは、12世紀の小柴垣草子ということになります。
それでは、視点を転じて海外
他国では、どこにエロ絵画の起源を求めることができるのでしょうか?
この問題について中国に関する興味深い情報を手に入れたのでご報告したいと思います。
中国のエロ絵画ですが、その起源は2000年以上昔の古代王朝前漢に遡るという説があります。
その資料的根拠は歴史書『漢書』。前漢の王族には頭のおかしい人間が多く、『漢書』景十三王伝にはそんなイカレ王族の伝記がてんこ盛りなんですが、その王族の奇行の記録中にこのような記述があります。
子の海陽が嗣ぎ、男女が裸体で交接するさまを屋内に画き、酒盛りして伯叔父たちや姉妹たちと飲み、仰いで画を視させた。
(『漢書5 列伝II』ちくま学芸文庫 198頁)
ちなみにこの記述については
まったく根拠のないことながら、後世の中国の文献では、このことから彼を性愛絵画の発案者だと言う。
(R・H・ファン・フーリック著『古代中国の性生活 先史から明代まで』松平いを子訳 せりか書房 90頁)
とされています。
この「後世の中国の文献」とやらが具体的にどの文献を指すのかは知りませんが、何らかの歴史的な文献上に、エロ絵の起源を漢の王族とする記述があったのということなのでしょう。
近代的な歴史学の洗礼に堪えうる起源主張ではないのでしょうが、
中国人は歴史的に、漢の王族にエロ絵画の起源があると信じてきた、
ということですね。
参考資料
班固著『漢書5 列伝II』小竹武夫訳 ちくま学芸文庫
R・H・ファン・フーリック著『古代中国の性生活 先史から明代まで』松平いを子訳 せりか書房
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http://kurekiken.web.fc2.com/data/2002/020607.html
西欧中世における恋愛、性の諸相
http://kurekiken.web.fc2.com/data/2005/051209.html
by trushbasket
| 2012-06-14 00:56
| My(山田昌弘)








