2012年 07月 01日
巨根は「優秀な男」の証~男性器から連想される「男らしさ」へのイメージ~
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なぜか、男は自分の一物が大きい事を望むけ意向があります。そしてどうやらこれは現在に限った事ではなく、全てではないにしろ少なからぬ文明圏で昔からそうした傾向があったようです。とはいえ、実用面では大きければ良い訳ではない事、そして実際に小さい男根にこそ価値を認める例がないでもない事も考えると、男根が大きいことを良しとする感覚が広く見られるのはなぜなのか、気になるところです。
人類は、戦士としての強さや勇気を男根と結び付けて考える事例が少なくないようです。例えば、オーストラリアのピチャンタラ族は仇討の遠征に出発する際、互いに男根をしごいて勃起させる習慣があるといいます。
またマオリ族は戦闘に先立ち、敵に対して
と挑発する風習があり、また遠征軍の指揮者が朝立ちしていれば吉兆であるとされているとか。また、彼らは魔法をかけられたと判断した際には
とやり返すのが常であるようです。更に、彼らの間で「勇敢な」を意味する'toa'という語には「性的能力がある、好色な」という意味も兼ねているといいます。
そうした強さ・勇敢さを男根に象徴させる文化では、わかりやすい指標として男根の大きさや硬さが着目されるのは自然な成り行きだったようです。ポリネシア南部のトゥブアイ諸島では首長を「堅いペニス」と読んでいたそうですし、モンバサ族の同性愛者は「男役」が富裕であることを「ペニスが堅い」といっていたそうです。また、アンデス山脈のラカミ族は偉業を成し遂げたものを「大きなペニス」と呼称したと伝えられます。そして、アンダルシアでは攻撃的で自身ありげに振舞う様子を「コホヌード」すなわち「巨大な睾丸を持つ」と表現するとか。
このように自らの強さを誇示する際に男性器が用いられるのは人類だけではないようで、ピグミーチンパンジーを始めとする類人猿の間では、同様であり感情が高ぶったり攻撃性を表に出す際は男根を相手に向けて見せ付ける事が報告されています。してみると、男性器と「強さ」「勇敢さ」「攻撃性」が結びつけられるのはかなり原初からと見て良いようですね。
以上のように、男性優位でなおかつ強さ・勇猛さを重んじる文化では、勇敢さ・強さが男根と結び付けられるのが通例であり、そうした中で視覚的に強さ・勇敢さを象徴するものとして男根の大きさや堅さを云々する価値観が出てきた可能性が示唆されるといえます。古今東西を問わず、男根の大きさを気にする価値観が後を絶たないのも、その延長戦上かもしれません。
【参考文献】
性と暴力の文化史 ハンス・ペーター・デュル著 藤代幸一/津山拓也訳 法政大学出版会
日本大百科全書 小学館
関連記事:
「世界は「男性」の大きさを歴史的にどう見ていたか」
「男のしるし、皇統の危機」
「秘術チンチン人相学 ~男根の形状で男の運命を知る方法~ 男の小ささこそ男の大きさ」
歴史研究会・とらっしゅばすけっと関連発表:
「引きこもりニート列伝その27 南方熊楠」
(http://www.geocities.jp/trushbasket/data/nf/neet27.html)
彼は、該博な知識を誇り、こうした性愛関連の話題にも大いに通じていました。
「エロゲーを中心とする恋愛ゲームの歴史に関するごく簡単なメモ」
(http://kurekiken.web.fc2.com/data/2004/050311.html)
「ジュブナイルポルノの歴史に関する覚え書きとささやかな考現学」
(http://www.geocities.jp/trushbasket/data/mito/juvenile.html)
人類は、戦士としての強さや勇気を男根と結び付けて考える事例が少なくないようです。例えば、オーストラリアのピチャンタラ族は仇討の遠征に出発する際、互いに男根をしごいて勃起させる習慣があるといいます。
またマオリ族は戦闘に先立ち、敵に対して
「お前らのペニスはいつ怒る?お前らのペニスはいつ堅くなる?」
(ハンス・ペーター・デュル著『性と暴力の文化史』藤代幸一/津山拓也訳 法政大学出版会 199頁)
と挑発する風習があり、また遠征軍の指揮者が朝立ちしていれば吉兆であるとされているとか。また、彼らは魔法をかけられたと判断した際には
「俺のペニスは悪魔どもを食らう、俺のペニスはタブーを食らう、俺のペニスはお前の魔力を食らう!」(同書 199-200頁)
とやり返すのが常であるようです。更に、彼らの間で「勇敢な」を意味する'toa'という語には「性的能力がある、好色な」という意味も兼ねているといいます。
そうした強さ・勇敢さを男根に象徴させる文化では、わかりやすい指標として男根の大きさや硬さが着目されるのは自然な成り行きだったようです。ポリネシア南部のトゥブアイ諸島では首長を「堅いペニス」と読んでいたそうですし、モンバサ族の同性愛者は「男役」が富裕であることを「ペニスが堅い」といっていたそうです。また、アンデス山脈のラカミ族は偉業を成し遂げたものを「大きなペニス」と呼称したと伝えられます。そして、アンダルシアでは攻撃的で自身ありげに振舞う様子を「コホヌード」すなわち「巨大な睾丸を持つ」と表現するとか。
このように自らの強さを誇示する際に男性器が用いられるのは人類だけではないようで、ピグミーチンパンジーを始めとする類人猿の間では、同様であり感情が高ぶったり攻撃性を表に出す際は男根を相手に向けて見せ付ける事が報告されています。してみると、男性器と「強さ」「勇敢さ」「攻撃性」が結びつけられるのはかなり原初からと見て良いようですね。
以上のように、男性優位でなおかつ強さ・勇猛さを重んじる文化では、勇敢さ・強さが男根と結び付けられるのが通例であり、そうした中で視覚的に強さ・勇敢さを象徴するものとして男根の大きさや堅さを云々する価値観が出てきた可能性が示唆されるといえます。古今東西を問わず、男根の大きさを気にする価値観が後を絶たないのも、その延長戦上かもしれません。
【参考文献】
性と暴力の文化史 ハンス・ペーター・デュル著 藤代幸一/津山拓也訳 法政大学出版会
日本大百科全書 小学館
関連記事:
「世界は「男性」の大きさを歴史的にどう見ていたか」
「男のしるし、皇統の危機」
「秘術チンチン人相学 ~男根の形状で男の運命を知る方法~ 男の小ささこそ男の大きさ」
歴史研究会・とらっしゅばすけっと関連発表:
「引きこもりニート列伝その27 南方熊楠」
(http://www.geocities.jp/trushbasket/data/nf/neet27.html)
彼は、該博な知識を誇り、こうした性愛関連の話題にも大いに通じていました。
「エロゲーを中心とする恋愛ゲームの歴史に関するごく簡単なメモ」
(http://kurekiken.web.fc2.com/data/2004/050311.html)
「ジュブナイルポルノの歴史に関する覚え書きとささやかな考現学」
(http://www.geocities.jp/trushbasket/data/mito/juvenile.html)
by trushbasket
| 2012-07-01 23:34
| NF








