2012年 09月 10日
【不謹慎注意】核兵器やら放射線やらに無頓着だった時代の話~戦後初期の文化的逸話~
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現在、核とそれに伴う放射線汚染というのは世界レベルで大問題とされています。特に我が国は、被爆国であったり原発事故で大きな被害を出して日が浅かったりですから、神経質になるのは当然と言えるでしょう。
しかし、核の時代に突入した戦後において、人々は最初からそうだったわけではありません。今回はそんな、能天気ともいえる時代における文化的逸話をいくつかお話しようかと。そうした時代について書き残すのも後世への証言として意義がないわけではないと思いますので。
とはいえ、以下の話題に関しては不愉快になる方もおられると存じます。御容赦ください。不謹慎な話題が嫌いな方は、以下を読み進めないようお願いいたします。
「ビキニ」と呼ばれる水着があります。1946年7月5日にパリのルイ・レアルが発表したもので、胸部と陰部をそれぞれ別個に布で覆い隠すタイプの水着をさします。その5日前にアメリカが核実験をした太平洋の環礁に由来して命名したそうですが、一説によればその理由が
…核兵器の惨禍を世界に知らしめたはずのヒロシマやナガサキから一年もたってない時期に、これです。全くもう!
もっとも、戦後間もなくの日本もこれに関しては人のことを言えませんでした。1950年、それまで1リーグ制だったプロ野球がセントラル・リーグとパシフィック・リーグに分裂。初の2リーグ制になったこの年、セントラル・リーグの初代覇者となったのは松竹ロビンスという球団でした。
残念ながら、わずか数年後にこのチームは大洋ホエールズ(現・横浜DeNAベイスターズ)に吸収合併され歴史から姿を消してしまいます。ですが、この年は小鶴誠・岩本義行・大岡虎雄といった強打者に支えられ圧倒的な強さを見せつけました。シーズン開幕から少し経った5月11日に朝日新聞でロビンスの強力打線が「誘発が誘発を生む」と称された事が
のだそうです。まだまだ戦後間もない時期だというのに。「唯一の被爆国」の自覚あったんでしょうか?やれやれ。
まあ、同じくプロ野球での話ですが、1950年代末には低迷するチームに喝を入れるべく監督が選手たちに
なんて要望書で訓示した事例がありましたから、そうした表現に目くじら立てる時代ではなかったのは確かです。
この時期の世界は、無頓着と評するべきなのか、良くも悪くも大らかと見るべきなのか。
【参考文献】
図説乳房全書 マルタン・モネスティエ著 大塚宏子訳 原書房
球団消滅 幻の優勝チーム・ロビンスと田村駒治郎 中野晴行 筑摩書房
近鉄バファローズ球団史1950-2004 ベースボール・マガジン社
関連記事:
「童謡について少し話してみる~エロとグロとナンセンス~」
「<雑記>野球ファン漫画から考える、女性ファンの増加について」
「フランス食文化に関する逸話あれこれ~「ナポレオンは何故太ったか」&「今も昔も裸エプロンは男の浪漫」~」
歴史研究会・とらっしゅばすけっと関連発表:
「日本民衆文化史」(http://kurekiken.web.fc2.com/data/2002/021206.html)
関連サイト:
「ソニャンド・エ・リソニャンド」(http://blog.livedoor.jp/donburi02/)より
「ヘドラをやっつけろ」(http://blog.livedoor.jp/donburi02/archives/1100129.html)
実に凄い歌詞。硫酸ミストより放射能がマシってことでしょうか?にしても実にあっけらかんと明るく歌ってくれます。
「ニコニコ大百科」(http://dic.nicovideo.jp/)より
「地球破壊爆弾とは」(http://dic.nicovideo.jp/a/%E5%9C%B0%E7%90%83%E7%A0%B4%E5%A3%8A%E7%88%86%E5%BC%BE)
ドラえもんの極めて物騒なひみつ道具。元来は「原子爆弾」だったそうですが、問題があると判断されこう差し替えられたそうです。この頃には、もう核はヤバいもの扱いだったんでしょうね。
しかし、核の時代に突入した戦後において、人々は最初からそうだったわけではありません。今回はそんな、能天気ともいえる時代における文化的逸話をいくつかお話しようかと。そうした時代について書き残すのも後世への証言として意義がないわけではないと思いますので。
とはいえ、以下の話題に関しては不愉快になる方もおられると存じます。御容赦ください。不謹慎な話題が嫌いな方は、以下を読み進めないようお願いいたします。
「ビキニ」と呼ばれる水着があります。1946年7月5日にパリのルイ・レアルが発表したもので、胸部と陰部をそれぞれ別個に布で覆い隠すタイプの水着をさします。その5日前にアメリカが核実験をした太平洋の環礁に由来して命名したそうですが、一説によればその理由が
・この水着は世間に爆弾のような効果を及ぼすに違いないことというものだったとか。
・そのため、爆発で有名な島の名にちなんだ
…核兵器の惨禍を世界に知らしめたはずのヒロシマやナガサキから一年もたってない時期に、これです。全くもう!
もっとも、戦後間もなくの日本もこれに関しては人のことを言えませんでした。1950年、それまで1リーグ制だったプロ野球がセントラル・リーグとパシフィック・リーグに分裂。初の2リーグ制になったこの年、セントラル・リーグの初代覇者となったのは松竹ロビンスという球団でした。
残念ながら、わずか数年後にこのチームは大洋ホエールズ(現・横浜DeNAベイスターズ)に吸収合併され歴史から姿を消してしまいます。ですが、この年は小鶴誠・岩本義行・大岡虎雄といった強打者に支えられ圧倒的な強さを見せつけました。シーズン開幕から少し経った5月11日に朝日新聞でロビンスの強力打線が「誘発が誘発を生む」と称された事が
当時原子力爆弾に代わる新型爆弾として米ソがそれぞれ開発中と伝えられていた(最初の実験はアメリカが昭和二九=一九五四年に行っている)‘水素爆弾’のイメージにつながったことから、ロビンス打線が「水爆打線」と表現されるきっかけをつくった
(中野晴行『球団消滅 幻の優勝チーム・ロビンスと田村駒治郎』筑摩書房 163頁)
のだそうです。まだまだ戦後間もない時期だというのに。「唯一の被爆国」の自覚あったんでしょうか?やれやれ。
まあ、同じくプロ野球での話ですが、1950年代末には低迷するチームに喝を入れるべく監督が選手たちに
鉄砲には大砲で 大砲が来たら原爆で 原爆にはミサイルで 斗はぬは必ず負ける
(『近鉄バファローズ球団史1950-2004』ベースボール・マガジン社 39頁 写真)
なんて要望書で訓示した事例がありましたから、そうした表現に目くじら立てる時代ではなかったのは確かです。
この時期の世界は、無頓着と評するべきなのか、良くも悪くも大らかと見るべきなのか。
【参考文献】
図説乳房全書 マルタン・モネスティエ著 大塚宏子訳 原書房
球団消滅 幻の優勝チーム・ロビンスと田村駒治郎 中野晴行 筑摩書房
近鉄バファローズ球団史1950-2004 ベースボール・マガジン社
関連記事:
「童謡について少し話してみる~エロとグロとナンセンス~」
「<雑記>野球ファン漫画から考える、女性ファンの増加について」
「フランス食文化に関する逸話あれこれ~「ナポレオンは何故太ったか」&「今も昔も裸エプロンは男の浪漫」~」
歴史研究会・とらっしゅばすけっと関連発表:
「日本民衆文化史」(http://kurekiken.web.fc2.com/data/2002/021206.html)
関連サイト:
「ソニャンド・エ・リソニャンド」(http://blog.livedoor.jp/donburi02/)より
「ヘドラをやっつけろ」(http://blog.livedoor.jp/donburi02/archives/1100129.html)
実に凄い歌詞。硫酸ミストより放射能がマシってことでしょうか?にしても実にあっけらかんと明るく歌ってくれます。
「ニコニコ大百科」(http://dic.nicovideo.jp/)より
「地球破壊爆弾とは」(http://dic.nicovideo.jp/a/%E5%9C%B0%E7%90%83%E7%A0%B4%E5%A3%8A%E7%88%86%E5%BC%BE)
ドラえもんの極めて物騒なひみつ道具。元来は「原子爆弾」だったそうですが、問題があると判断されこう差し替えられたそうです。この頃には、もう核はヤバいもの扱いだったんでしょうね。
by trushbasket
| 2012-09-10 23:23
| NF








