レトロゲーム紹介 第11回『ロウ・オブ・ザ・ウエスト 西部の掟』
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主人公はアメリカ西部開拓時代におけるある町のシェリフ(保安官)。町の人たちや副シェリフ、外来者と会話をしながら町の平和を守ろうとする、というのが基本的な世界観です。背後に過去の因縁やら銀行強盗計画の存在やら、きな臭い話が見え隠れ。
一面につき一人と会話するするパターンで全十一面。言葉を交わすごとに選択肢が計三回出現し、選んだ台詞によってその面のストーリーが分岐します。会話の結果によって、点数が変わってきます。相手の機嫌を損ねると、撃ってくる事も珍しくありませんから要注意。その場合は、相手より早く銃を抜いて向こうを倒すしかありません。この場合、会話中断とみなされて点数がゼロになっていまいますが。それでも、こちらが二回撃たれるとゲームオーバーになってしまいますから背に腹は代えられません。キャラによっては、上手く会話を運ぶと一回までは撃たれても治してくれるんですけれどね。
あと、会話中に怪しい人物が出現して会話相手を狙撃しようとしますので、それにも気を配りましょう。会話を無事終了させるには、先手必勝で狙撃手を倒してしまうのが必須。油断も隙もない時代ですね。他に、銀行がある場面には銀行強盗が出てきたり、ドル袋が出現する事もあるのでそれも見つけたら狙い撃つと得点アップ。
面白いのは、会話相手を有無を言わさず射殺してもそれによってゲームオーバーにはならず次の面に行くだけな事。点数は入りませんけどね。各面終了後の得点計算時に流れるBGMが陽気でノリが良く耳に残ります。それもあってか、速攻で会話相手を射殺しながら進める「スピードプレイ」というかお馬鹿プレイする人も結構いるようです。
しかし、それだけで済ますのは少しもったいない一品な気もします。会話は結構考えられており、怒らさずできれば高得点を、と思うと結構頭を使いますし(正解を覚えてしまえば話は別ですが)。それに加え、狙撃手・強盗・ドル袋まで狙うとなると結構な難易度。真面目にやってもなかなか楽しめるソフトだと思いますよ。様々な選択肢から、各人物との背後関係を推測するのも面白いです。…ところでこのシェリフ、結構性格が悪い気がするのは僕だけでしょうか。町の人からの評判も芳しくないようだし。
という訳で、銃乱射してお馬鹿プレイするもよし、真面目にプレイするもよし。ちょっと変り種のアドベンチャーとして、話のタネにはなるんじゃないでしょうか。
関連サイト:
「しあわせ親子」(http://gamebimyo.sakura.ne.jp/index.shtml)より
「LAW of the WEST 西部の掟 攻略コーナー」(http://gamebimyo.sakura.ne.jp/game/west/west.html)
「レトロゲーム研究室」(http://retrogamelabo.blog119.fc2.com/)より
「ロウ・オブ・ザ・ウエスト」(http://retrogamelabo.blog119.fc2.com/blog-entry-42.html)
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