2013年 04月 28日
徳川期のパンティ(湯文字)事情~当時の勝負下着は赤だった~
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現代日本の男性は、女性の下着に強い執着を有する例が多いのは間違いないでしょう。意識する女性のパンティの色を知りたく思ったり、風でスカートがめくれてパンティが見えるのを望んだり。少し前に、大量のパンティが鳥のように空を飛ぶアニメがそういえばありました。また聞くところによれば、女性側も男性を誘惑する事を意識して「勝負下着」なるものを用いることがあるそうで。
このように女性のパンティが日本人の間に普及したのは昭和前期頃であり、それが性的関心を持って見られるようになったのもほぼ同時期だったと聞きます。しかし、それ以前には日本男性が女性の下着にエロい関心を持っていなかったかといえば、話はそう単純ではないようです。
徳川期の女性は、腰の周囲を覆う「湯文字」と呼ばれるものを着物の下にまとっていました。その起源は、入浴の際に身に着ける褌である。「いもじ」「二布」「二幅」「二の物」といった名でも呼ばれています。十八世紀後半以降、着物の外からは見えない下穿きとして用いられるようになりました。これが、徳川期における女性の下着、現代でいうパンティに相当するものと言えるでしょう。
一般女性は白か浅黄色を用いていたが、遊女や若い娘は緋縮緬と呼ばれる赤い湯文字を身に着ける傾向があったようです。特に「緋縮緬」とのみ言った場合は、遊女を指すとか。
男性は、前を合わせただけの湯文字は色気がないと考える一方、緋縮緬を扇情的なものととらえていたようです。現代の勝負下着は黒らしいですが、当時は赤が勝負下着の色だったのですね。
などと、白いふくらはぎと赤い湯文字のコントラストに目を引かれる好色な男の視線による川柳も見られます。裾から白い脛や湯文字がちらついて見えるのが魅惑的だと感じる男性は少なからずいたようですね。もっとも、十八世紀後半には湯文字が裾から見えないようにするのが一般女性の間ではエチケットだったようで。それが男の欲望をそそったのは想像に難くありません。で、
なんて具合に、湯文字が風やらの具合で見えないかなあ、なんて思う男が少なくなかった事がわかっています。そして遊女はそれを男性客を誘惑するのに役立てていたという事でしょう。
要するに、昔から男性は女性の下着にエロい意味で興味津々だったという結論になりそうです。
【参考文献】
江戸の女たちの湯浴み 川柳にみる沐浴文化 渡辺信一郎 新潮選書
裸はいつから恥ずかしくなったか 日本人の羞恥心 中野明 新潮選書
性風俗事典 中野栄三編 雄山閣
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歴史研究会・とらっしゅばすけっと関連発表:
「日本民衆文化史」(http://kurekiken.web.fc2.com/data/2002/021206.html)
社会評論社『ダメ人間の日本史』『ダメ人間の世界史』には女性の下着云々な話もあったような気がします。興味のある方はご覧いただけましたら幸いです。
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このように女性のパンティが日本人の間に普及したのは昭和前期頃であり、それが性的関心を持って見られるようになったのもほぼ同時期だったと聞きます。しかし、それ以前には日本男性が女性の下着にエロい関心を持っていなかったかといえば、話はそう単純ではないようです。
徳川期の女性は、腰の周囲を覆う「湯文字」と呼ばれるものを着物の下にまとっていました。その起源は、入浴の際に身に着ける褌である。「いもじ」「二布」「二幅」「二の物」といった名でも呼ばれています。十八世紀後半以降、着物の外からは見えない下穿きとして用いられるようになりました。これが、徳川期における女性の下着、現代でいうパンティに相当するものと言えるでしょう。
一般女性は白か浅黄色を用いていたが、遊女や若い娘は緋縮緬と呼ばれる赤い湯文字を身に着ける傾向があったようです。特に「緋縮緬」とのみ言った場合は、遊女を指すとか。
男性は、前を合わせただけの湯文字は色気がないと考える一方、緋縮緬を扇情的なものととらえていたようです。現代の勝負下着は黒らしいですが、当時は赤が勝負下着の色だったのですね。
緋縮緬白い所を舐めるよう
などと、白いふくらはぎと赤い湯文字のコントラストに目を引かれる好色な男の視線による川柳も見られます。裾から白い脛や湯文字がちらついて見えるのが魅惑的だと感じる男性は少なからずいたようですね。もっとも、十八世紀後半には湯文字が裾から見えないようにするのが一般女性の間ではエチケットだったようで。それが男の欲望をそそったのは想像に難くありません。で、
緋縮緬そう歩いては見えぬなり
緋縮緬少しは風も吹かせたし
なんて具合に、湯文字が風やらの具合で見えないかなあ、なんて思う男が少なくなかった事がわかっています。そして遊女はそれを男性客を誘惑するのに役立てていたという事でしょう。
要するに、昔から男性は女性の下着にエロい意味で興味津々だったという結論になりそうです。
【参考文献】
江戸の女たちの湯浴み 川柳にみる沐浴文化 渡辺信一郎 新潮選書
裸はいつから恥ずかしくなったか 日本人の羞恥心 中野明 新潮選書
性風俗事典 中野栄三編 雄山閣
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歴史研究会・とらっしゅばすけっと関連発表:
「日本民衆文化史」(http://kurekiken.web.fc2.com/data/2002/021206.html)
社会評論社『ダメ人間の日本史』『ダメ人間の世界史』には女性の下着云々な話もあったような気がします。興味のある方はご覧いただけましたら幸いです。
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by trushbasket
| 2013-04-28 23:52
| NF








