2013年 06月 18日
統一球時代の成績をどう評価するか ~簡易補正式が作れないか考えてみる~
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現在、プロ野球では使用しているボールに関して大問題が起こっているようですね。2011年・2012年に使用していた「統一球」に規定値未満の反発係数しか持たない不合格球が少なからず含まれていた事、そのため今年度から反発係数がもっと高い(とはいえ統一球導入前と比べると低いようです)ボールに変更したがそれを隠蔽していた事。前者もさる事ながら、後者がもっと拙いですね。組織自体の信用を大きく損なう行いです。一事が万事といいますが、何を信じてよいか分からないと感じる人も多く出た事でしょう。
思えば、反発係数を低下した「統一球」を使用していた期間は多くの打者が打撃成績を落とし、球界全体でも打率低下や本塁打数減少が顕著でした。それによって人生を狂わされた打者も多いかと思うとやりきれないですね。一方で投手成績は著しく改善されたわけですが、これも統一球時代にキャリアハイを迎えた投手が評価されないという自体を生みかねずこれはこれで気の毒な話です。
そこで、統一球導入前の平均成績を手がかりに、統一球時代の成績が「統一球」でなければどの程度の成績に相当するのか大雑把な目安の作成を試みてみようと思います。比較対象とするのは、2005年から統一球導入直前までの2010年とします。2005年から12球団が現在の顔ぶれとなり、交流戦が導入されるなど現在の形が一応は整った年と見ることができなくもないので。また、この時期は「低反発球」が多くの球団で導入され「飛ぶボール」問題が一応峠を越えた頃でもあったと記憶しています。
個人成績や本塁打王・最優秀防御率といったタイトルの数値は年によって変動が激しいので、この手の補正式を考えるには向かないかもしれません。そこでチーム成績やリーグ全体の成績を主に見ていきたいと思います。
・打率
2011年のチーム打率は全体的に低迷。セ・リーグが最高は.255(阪神)、最低は.228(中日)。パ・リーグは最高が.267(ソフトバンク)、最低が.241(ロッテ)である。一方、両リーグの05-10年におけるチーム打率最低値はセ・リーグが.239(09年 横浜)、パ・リーグが.252(06年 ロッテ)であった。くしくもいずれも0.011の差があることから、2011年の打率に0.011を加算する事とする。
2012年も同様にチーム打率が低迷。セ・リーグチーム別最高打率は東京ヤクルトの.260、同最低打率は横浜DeNAの.23340。パ・リーグはチーム別最高が千葉ロッテの.257、同最低がオリックスの.241。パ・リーグの最低打率が2011年と同じであったため、2011年と同じ0.011を加算する。
・本塁打
問題の期間における本塁打数は以下の通り。
導入前も年による変動は小さくないが、05年を別にするとこの期間の両リーグ合計は1450-1600本前後で推移している。2011年は一転して両リーグあわせても1000本を下回っている。2012年に至っては、2005年セ・リーグすら下回る数値になった。
2011年に関しては、控えめな補正式としてパ・リーグの454本塁打を05-10年におけるリーグ本塁打最低値である632本塁打を下回らないよう本塁打数に1.40をかけるものが考えられる。あるいは、合計940本塁打が両リーグ合計の05-10年における最低値である1453本を下回らないよう1.55を本塁打数にかけるのも候補であろう。なお、補正後における小数点以下は切り捨てとする。
2012年については、同様に考えると1.49あるいは1.65を本塁打数にかけるべきか。
・防御率
2011年のシーズンでは、両リーグともそれぞれ3球団がチーム防御率2点台を記録。両リーグの最高はセ・リーグが2.46(中日)、パ・リーグが2.32(ソフトバンク)であった。これに対し、05-10年でチーム防御率2点台を記録したのは09年巨人(2.94)のみである。そこで、2011年で最良のチーム防御率であった「2.32を05-10年最良である2.94を下回らないように2011年の数値に1.27をかけるものとする。
2012年にセ・リーグのチーム別最優秀防御率は巨人の2.16、最悪は横浜DeNAの3.76。パ・リーグではチーム別最優秀が福岡ソフトバンクの2.56、最悪がオリックスの3.34。2011年同様に05-10間で最良の2.94を下回らないよう考えると、2012年の防御率に1.37をかけるのが補正として適正であろうか。
考えられるのはこんなところでしょう。打率も本塁打数や防御率と同様に掛け算を採用すべきだったのかもしれませんけれど、大雑把な補正という事でご勘弁ください。
打者の成績補正のサンプルとして、まず阪神タイガースの鳥谷敬内野手を考慮することとします。レギュラー定着後、打撃成績に大きな変動が見られないという評価を耳にしますし。鳥谷選手の打撃成績は、
となります。…うーん、補正すると、個人の変動としてありえなくもない数値になったような気がしませんか?気のせいでしょうか。
次のサンプルとして、05-10年に本塁打王を獲得し11年・12年も主力打者の地位を保った打者たちも見てみましょう。彼らはこの時期を代表する強打者と呼べるでしょうから。この条件に当てはまる選手は六人。
新井貴浩(広島→阪神)
年によって乱高下が激しい選手なので判断が難しいですが、補正後の数値に違和感は余りない気はします。
村田修一(横浜→巨人)
この人も変動が激しいですね。補正後を見ると2012年は物足りない印象ですが、2011年に関してはありうる数値だと思います。
トニ・ブランコ(中日→DeNA)
まあ個人成績の変動として納得がいく範囲の数字に落ち着いたんじゃないでしょうか。今年の活躍ぶりを見ても、このくらいが妥当なように思います。
アレックス・ラミレス(ヤクルト→巨人→DeNA)
この人の場合、補正すると従来と比較しても不足ない数値になりました。もう選手としては高齢のはずですが、流石ですね。
T-岡田(オリックス)
活躍期間が短いのでなんともいえませんが、まあ個人成績の変動として納得いく範囲内でしょう。
中村剛也(西武)
…問題はこの人。2012年は妥当な数値になりましたが、2011年が成績が良くなりすぎて不安になります。それとも、統一球じゃなかったら大幅に本塁打記録が更新されていたのでしょうか?
次に投手。同様に、05-10年に最優秀防御率を獲得し統一球時代にも日本プロ野球で主力投手だった人々を見てみましょう。
三浦大輔(横浜)
チームが苦戦する中、必死に先発陣を支えているのが良く分かる数字です。補正後も違和感はないように思います。
杉内俊哉(ソフトバンク→巨人)
この時代を代表する好投手の一人です。補正後の数値は、従来と比較しても納得がいくものになったと思います。
成瀬善久(ロッテ)
うーん…まあ、ありえなくはない数値かと思いますが、参考になるかは微妙。
石川雅規(ヤクルト)
岩隈久志(楽天→MLB)
チェン・ウェイン(中日→MLB)
ダルビッシュ有(日本ハム→MLB)
2000年代最高の投手にして、NPB史上でもトップレベルの投手ですね。補正後も防御率1点台な辺りがいかにもこの人です。
前田健太(広島)
現時点におけるセ・リーグ最高の投手は恐らくこの人なのでしょう。
これらを見る限り、投手・打者とも
という数値で補正したら当らずとも遠からずなんじゃないかなあ、と思います。…「おかわり君」こと中村選手の数値が気になりますけれど。厳密な評価には使えないでしょうが、「だいたいこんなもん」というイメージを掴むには使えなくもないかと。
なお、このご時世、選手を評価するのに打率・本塁打のみでは具合が悪いという意見もあるかと思います。より正確な指標として出塁率・長打率・OPSやWHIP・DIPSといった統計的なデータの補正式も本来なら必要になるでしょうが、何しろ大雑把な補正なのでそこまでできるかどうか。なのでこれは可能かどうか後日の検討課題といたします。
関連記事:
「<雑記>野球ファン漫画から考える、女性ファンの増加について」
「【不謹慎注意】核兵器やら放射線やらに無頓着だった時代の話~戦後初期の文化的逸話~」
「横綱昇進基準がもし以前のように緩かったら~色々と妄想してみる~」
歴史研究会・とらっしゅばすけっと関連発表:
「日本民衆文化史」(http://kurekiken.web.fc2.com/data/2002/021206.html)
思えば、反発係数を低下した「統一球」を使用していた期間は多くの打者が打撃成績を落とし、球界全体でも打率低下や本塁打数減少が顕著でした。それによって人生を狂わされた打者も多いかと思うとやりきれないですね。一方で投手成績は著しく改善されたわけですが、これも統一球時代にキャリアハイを迎えた投手が評価されないという自体を生みかねずこれはこれで気の毒な話です。
そこで、統一球導入前の平均成績を手がかりに、統一球時代の成績が「統一球」でなければどの程度の成績に相当するのか大雑把な目安の作成を試みてみようと思います。比較対象とするのは、2005年から統一球導入直前までの2010年とします。2005年から12球団が現在の顔ぶれとなり、交流戦が導入されるなど現在の形が一応は整った年と見ることができなくもないので。また、この時期は「低反発球」が多くの球団で導入され「飛ぶボール」問題が一応峠を越えた頃でもあったと記憶しています。
個人成績や本塁打王・最優秀防御率といったタイトルの数値は年によって変動が激しいので、この手の補正式を考えるには向かないかもしれません。そこでチーム成績やリーグ全体の成績を主に見ていきたいと思います。
・打率
2011年のチーム打率は全体的に低迷。セ・リーグが最高は.255(阪神)、最低は.228(中日)。パ・リーグは最高が.267(ソフトバンク)、最低が.241(ロッテ)である。一方、両リーグの05-10年におけるチーム打率最低値はセ・リーグが.239(09年 横浜)、パ・リーグが.252(06年 ロッテ)であった。くしくもいずれも0.011の差があることから、2011年の打率に0.011を加算する事とする。
2012年も同様にチーム打率が低迷。セ・リーグチーム別最高打率は東京ヤクルトの.260、同最低打率は横浜DeNAの.23340。パ・リーグはチーム別最高が千葉ロッテの.257、同最低がオリックスの.241。パ・リーグの最低打率が2011年と同じであったため、2011年と同じ0.011を加算する。
・本塁打
問題の期間における本塁打数は以下の通り。
セ・リーグ パ・リーグ 両リーグ合計
05年 920本塁打 827本塁打 1747本塁打
06年 821本塁打 632本塁打 1453本塁打
07年 818本塁打 642本塁打 1460本塁打
08年 728本塁打 752本塁打 1480本塁打
09年 769本塁打 765本塁打 1534本塁打
10年 863本塁打 742本塁打 1605本塁打
11年 486本塁打 454本塁打 940本塁打
12年 454本塁打 427本塁打 881本塁打
導入前も年による変動は小さくないが、05年を別にするとこの期間の両リーグ合計は1450-1600本前後で推移している。2011年は一転して両リーグあわせても1000本を下回っている。2012年に至っては、2005年セ・リーグすら下回る数値になった。
2011年に関しては、控えめな補正式としてパ・リーグの454本塁打を05-10年におけるリーグ本塁打最低値である632本塁打を下回らないよう本塁打数に1.40をかけるものが考えられる。あるいは、合計940本塁打が両リーグ合計の05-10年における最低値である1453本を下回らないよう1.55を本塁打数にかけるのも候補であろう。なお、補正後における小数点以下は切り捨てとする。
2012年については、同様に考えると1.49あるいは1.65を本塁打数にかけるべきか。
・防御率
2011年のシーズンでは、両リーグともそれぞれ3球団がチーム防御率2点台を記録。両リーグの最高はセ・リーグが2.46(中日)、パ・リーグが2.32(ソフトバンク)であった。これに対し、05-10年でチーム防御率2点台を記録したのは09年巨人(2.94)のみである。そこで、2011年で最良のチーム防御率であった「2.32を05-10年最良である2.94を下回らないように2011年の数値に1.27をかけるものとする。
2012年にセ・リーグのチーム別最優秀防御率は巨人の2.16、最悪は横浜DeNAの3.76。パ・リーグではチーム別最優秀が福岡ソフトバンクの2.56、最悪がオリックスの3.34。2011年同様に05-10間で最良の2.94を下回らないよう考えると、2012年の防御率に1.37をかけるのが補正として適正であろうか。
考えられるのはこんなところでしょう。打率も本塁打数や防御率と同様に掛け算を採用すべきだったのかもしれませんけれど、大雑把な補正という事でご勘弁ください。
打者の成績補正のサンプルとして、まず阪神タイガースの鳥谷敬内野手を考慮することとします。レギュラー定着後、打撃成績に大きな変動が見られないという評価を耳にしますし。鳥谷選手の打撃成績は、
05年 .278 9本塁打
06年 .289 15本塁打
07年 .273 10本塁打
08年 .281 13本塁打
09年 .288 20本塁打
10年 .301 19本塁打
11年 .300 5本塁打→補正後 .311 7本塁打
12年 .262 8本塁打→補正後 .273 11-13本塁打
となります。…うーん、補正すると、個人の変動としてありえなくもない数値になったような気がしませんか?気のせいでしょうか。
次のサンプルとして、05-10年に本塁打王を獲得し11年・12年も主力打者の地位を保った打者たちも見てみましょう。彼らはこの時期を代表する強打者と呼べるでしょうから。この条件に当てはまる選手は六人。
新井貴浩(広島→阪神)
05年 .305 43本塁打(本塁打王)
06年 .299 25本塁打
07年 .290 28本塁打
08年 .306 8本塁打
09年 .260 15本塁打
10年 .311 19本塁打
11年 .269 17本塁打→補正後 .280 23-26本塁打
12年 .250 9本塁打→補正後 .261 11-13本塁打
年によって乱高下が激しい選手なので判断が難しいですが、補正後の数値に違和感は余りない気はします。
村田修一(横浜→巨人)
05年 .252 24本塁打
06年 .266 34本塁打
07年 .287 36本塁打
08年 .323 46本塁打
09年 .274 25本塁打
10年 .257 26本塁打
11年 .253 20本塁打→補正後 .264 28-31本塁打
12年 .252 12本塁打→補正後 .263 17-19本塁打
この人も変動が激しいですね。補正後を見ると2012年は物足りない印象ですが、2011年に関してはありうる数値だと思います。
トニ・ブランコ(中日→DeNA)
09年 .275 39本塁打(本塁打王)
10年 .264 32本塁打
11年 .248 16本塁打→補正後 .259 22-24本塁打
12年 .248 24本塁打→補正後 .259 35-39本塁打
まあ個人成績の変動として納得がいく範囲の数字に落ち着いたんじゃないでしょうか。今年の活躍ぶりを見ても、このくらいが妥当なように思います。
アレックス・ラミレス(ヤクルト→巨人→DeNA)
05年 .282 32本塁打
06年 .267 26本塁打
07年 .343 29本塁打
08年 .319 45本塁打
09年 .322 31本塁打
10年 .304 49本塁打(本塁打王)
11年 .279 23本塁打→補正後 .290 32-35本塁打
12年 .300 19本塁打→補正後 .311 28-31本塁打
この人の場合、補正すると従来と比較しても不足ない数値になりました。もう選手としては高齢のはずですが、流石ですね。
T-岡田(オリックス)
10年 .284 33本塁打(本塁打王)
11年 .260 16本塁打→補正後 .271 22-24本塁打
12年 .280 10本塁打→補正後 .291 14-16本塁打
活躍期間が短いのでなんともいえませんが、まあ個人成績の変動として納得いく範囲内でしょう。
中村剛也(西武)
08年 .244 46本塁打(本塁打王)
09年 .285 48本塁打(本塁打王)
10年 .234 25本塁打
11年 .269 48本塁打(本塁打王)→補正後 .280 67-74本塁打
12年 .231 27本塁打(本塁打王)→補正後 .242 40-44本塁打
…問題はこの人。2012年は妥当な数値になりましたが、2011年が成績が良くなりすぎて不安になります。それとも、統一球じゃなかったら大幅に本塁打記録が更新されていたのでしょうか?
次に投手。同様に、05-10年に最優秀防御率を獲得し統一球時代にも日本プロ野球で主力投手だった人々を見てみましょう。
三浦大輔(横浜)
05年 12勝9敗 2.52(最優秀防御率)
06年 8勝12敗 3.44
07年 11勝13敗 3.06
08年 7勝10敗 3.56
09年 11勝11敗 3.32
10年 3勝8敗 7.23
11年 5勝6敗 2.91→補正後3.70
12年 9勝9敗 2.86→補正後3.72
チームが苦戦する中、必死に先発陣を支えているのが良く分かる数字です。補正後も違和感はないように思います。
杉内俊哉(ソフトバンク→巨人)
05年 18勝4敗 2.11(最優秀防御率)
06年 7勝5敗 3.53
07年 15勝6敗 2.46
08年 10勝8敗 2.66
09年 15勝5敗 2.36
10年 16勝7敗 3.55
11年 8勝7敗 1.94→補正後2.46
12年 12勝4敗 2.04→補正後2.79
この時代を代表する好投手の一人です。補正後の数値は、従来と比較しても納得がいくものになったと思います。
成瀬善久(ロッテ)
06年 5勝5敗 3.45
07年 16勝1敗 1.81(最優秀防御率)
08年 8勝6敗 3.23
09年 11勝5敗 3.28
10年 13勝11敗 3.31
11年 10勝12敗 3.27→補正後4.15
12年 12勝11敗 2.83→補正後3.88
うーん…まあ、ありえなくはない数値かと思いますが、参考になるかは微妙。
石川雅規(ヤクルト)
05年 10勝8敗 4.87
06年 10勝10敗 4.53
07年 4勝7敗 4.38
08年 12勝10敗 2.68(最優秀防御率)
09年 13勝7敗 3.54
10年 13勝8敗 3.53
11年 10勝9敗 2.73→補正後3.47
12年 8勝11敗 3.60→補正後4.93
岩隈久志(楽天→MLB)
07年 5勝5敗 3.40
08年 21勝4敗 1.87(最優秀防御率)
09年 13勝6敗 3.25
10年 10勝9敗 2.82
11年 6勝7敗 2.42→補正後3.07
12年 9勝5敗 3.16(MLBでの成績)
チェン・ウェイン(中日→MLB)
08年 7勝6敗12ホールド 2.90
09年 8勝4敗 1.54(最優秀防御率)
10年 13勝10敗1ホールド 2.87
11年 8勝10敗 2.68→補正後3.40
12年 12勝11敗 4.02(MLBでの成績)
ダルビッシュ有(日本ハム→MLB)
05年 5勝5敗 3.53
06年 12勝5敗1ホールド 2.89
07年 15勝5敗 1.82
08年 16勝4敗 1.88
09年 15勝5敗 1.73(最優秀防御率)
10年 12勝8敗 1.78(最優秀防御率)
11年 18勝6敗 1.44→補正後1.83
12年 16勝9敗 3.90(MLBでの成績)
2000年代最高の投手にして、NPB史上でもトップレベルの投手ですね。補正後も防御率1点台な辺りがいかにもこの人です。
前田健太(広島)
08年 9勝2敗 3.20
09年 8勝14敗 3.36
10年 15勝8敗 2.21(最優秀防御率)
11年 10勝12敗 2.46→補正後3.12
12年 14勝7敗 1.53(最優秀防御率)→補正後2.10
現時点におけるセ・リーグ最高の投手は恐らくこの人なのでしょう。
これらを見る限り、投手・打者とも
2011年 打率:+0.011 本塁打:×1.40-1.55 防御率:×1.27
2012年 打率:+0.011 本塁打:×1.49-1.65 防御率:×1.37
という数値で補正したら当らずとも遠からずなんじゃないかなあ、と思います。…「おかわり君」こと中村選手の数値が気になりますけれど。厳密な評価には使えないでしょうが、「だいたいこんなもん」というイメージを掴むには使えなくもないかと。
なお、このご時世、選手を評価するのに打率・本塁打のみでは具合が悪いという意見もあるかと思います。より正確な指標として出塁率・長打率・OPSやWHIP・DIPSといった統計的なデータの補正式も本来なら必要になるでしょうが、何しろ大雑把な補正なのでそこまでできるかどうか。なのでこれは可能かどうか後日の検討課題といたします。
関連記事:
「<雑記>野球ファン漫画から考える、女性ファンの増加について」
「【不謹慎注意】核兵器やら放射線やらに無頓着だった時代の話~戦後初期の文化的逸話~」
「横綱昇進基準がもし以前のように緩かったら~色々と妄想してみる~」
歴史研究会・とらっしゅばすけっと関連発表:
「日本民衆文化史」(http://kurekiken.web.fc2.com/data/2002/021206.html)
by trushbasket
| 2013-06-18 21:56
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