2013年 06月 26日
続・統一球時代の成績をどう評価するか ~簡易補正式が作れないか考えてみる OPS、WHIP、DIPS編~
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少し前、2011年・2012年すなわち「統一球」時代の打者・投手成績を統一球以前ならどの程度に相当するかについて、打率・本塁打・防御率を中心に大雑把な補正式作成を試みました。今回、もう少し詳しいデータの補正ができないかを試みようと思います。前回の極めて大雑把な補正式を元にした、更に大雑把な補正なんで話半分にお聞きください。
・出塁率
文字通り、安打・四死球などで出塁を勝ち取る割合。チャンスを作り次につなげる能力と見ることができようか。算出式は(安打+四球+死球)÷(打数+四球+死球+犠飛)。前回の補正で動いたのは安打数であろう。補正安打数は打数×(打率+0.011)となるから、出塁率の補正式としては、2011年・2012年とも(打数×(打率+0.011)+四球+死球)÷(打数+四球+死球+犠飛)となろう。
・長打率
打数あたりに期待できる塁打の期待値、という定義となる。要は、数値が大きければ大きいほど長打が期待できるという事か。(単打×1+二塁打×2+三塁打×3+本塁打×4)÷打数が算出式。なお、単打×1+二塁打×2+三塁打×3+本塁打×4の式を塁打と称する。塁打は安打+二塁打+三塁打×2+本塁打×3の式でも算出できる。安打=単打+二塁打+三塁打+本塁打であるからである。さて、本塁打はともかく二塁打・三塁打の補正を新たにたたき出すのは中々に面倒であるため、長打率は長打率で新たな補正式を考える事にする。
2011年でチーム長打率が最低だったのはロッテ、2012年では阪神。いずれも長打率は.368。一方、2005-2010年の間でも長打率は2007年楽天の.355や2009年広島の.364、2008年日本ハムの.366などそれより低い値がある。チーム長打率で補正するのは適切ではないようだ。長打の補正は、塁打によって行う事とする。2011年でチーム塁打数の最低値は楽天の1500、2012年では横浜DeNAの1487。一方、2005-2010年におけるチーム塁打数最低は2006年楽天の1625であった。 2011年は長打率に1.09をかけ、2012年は同様に1.10をかける。
すなわち
2011年は1.09×(安打+二塁打+三塁打×2+本塁打×3)÷打数
2012年は1.10×(安打+二塁打+三塁打×2+本塁打×3)÷打数
・OPS
On-base Plus Sluggingの略で、出塁率と長打率の合計。打者の怖さを単純に数値化した指標として分かりやすい。印象としては0.7を上回ればレギュラー打者として一応は期待が置ける選手で、0.8以上が強打者、0.9以上がリーグ屈指の打者といえそう。
上述の補正出塁率と補正長打率の和を求めると良い。
・WHIP
Walks plus Hits per Inning Pitchedの略。イニングあたり何人の走者を出したかの数値。投球内容そのものを評価する上で重
視されるようだ。算出式は(被安打数+与四死球数)÷投球イニング数。被安打数を補正するにあたり、さしあたって打率に倣って
被安打率に0.011を加える事とする。この場合、補正被安打率は0.011+(被安打数÷(打者数-与四死球数))、補正安打数は(打者数-与四死球数)×(0.011+(被安打数÷(打者数-与四死球数)))となろう。
この上で考えると2011年・2012年ともWHIP補正式は
((打者数-与四死球数)×(0.011+(被安打数÷(打者数-与四死球数)))+与四死球数)÷投球イニング数
となる。
・DIPS
Defense Independent Pitching Statisticsの略。打球が飛んで言った場合、討ち取れるか否かは守備陣の能力にも左右される。したがって、投手自身の能力を評価するために投手自身が責任を持てる結果、すなわち三振・四球・本塁打に対象を絞った指標である。算出式にはいくつかのバージョンがあるようだが、簡易版として13×被本塁打+3×(与四球+与死球-敬遠)-2×奪三振)÷投球回+3.12のFIPが知られる。ここで問題になるのは本塁打数である。補正式としては
2011年は(13×被本塁打×(1.40~1.55)+3×(与四球+与死球-敬遠)-2×奪三振)÷投球回+3.12
2012年は(13×被本塁打×(1.49~1.65)+3×(与四球+与死球-敬遠)-2×奪三振)÷投球回+3.12
となろうか。
他に、1番から9番まで該当打者で打順を組めば何点取れるかを評価するRCやXRといった指標もあるようです。計算式が煩雑なのでここでは省略しますが、上述した補正安打数や補正塁打数が分かれば補正式も出せるかと思います。
前回の大雑把な数値設定の上に組み立てた補正式なんで、これまた大雑把な印象を掴む位にしか使えないとは思いますが、まあ一つの目安にはならないこともないかもしれません。
関連サイト:
「プロ野球データ管理室」(http://www.din.or.jp/~nakatomi/index.html)より
「野球記録の計算式」(http://www.din.or.jp/~nakatomi/math.html)
「野球関連指標まとめ」(http://www47.atwiki.jp/bbstats/)
by trushbasket
| 2013-06-26 21:36
| NF








