2014年 09月 24日
<読書案内>さいとう・たかを『太平記』
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南北朝への入門として読むべき本、となると意外に難しいものです。良書・名著は多いのですがある程度の基礎知識が前提になる場合が多いようにも思われますので。…という訳で、初心者向け候補として今回はさいとう・たかを『マンガ日本の古典 太平記』上・中・下(中央公論社)について述べていこうかと。
このシリーズ、『古事記』や『源氏物語』『平家物語』など様々な古典を大物漫画家たちが漫画作品として仕上げた豪華企画。『太平記』を担当したさいとう・たかを先生も無論、『ゴルゴ13』などで知られた超大物です。オリジナル部分も多少入れつつも古典『太平記』に概ね準拠して南北朝動乱を迫力満点の劇画で描き出した一品。さいとう先生は
と主張しているそうですが、最適かどうかは分かりませんが確かに非常に動的で魅せる合戦シーンになっています。
上巻は後醍醐天皇即位から鎌倉幕府滅亡・北条一族の最期まで、中巻は建武政権成立から湊川合戦における楠木正成一党の自決まで、下巻は湊川合戦敗北から尊氏の最期までという構成になっています。本来、『太平記』は尊氏死後も続くのですが、そこまで描くと話がまとまらなくなりますから尊氏が一族の内乱を勝ち抜いて一応の覇権を握ったところで幕というのは分かりやすい話ではあるかもしれません。
この作品、新田義貞の弟・脇屋義助が兄の死後に北陸で巻き返した話も取り上げているのは興味深いです。南北朝ものでは義助の影は基本的に薄いことが多く、酷い場合は存在自体がスルーされたりしますからね…。その意味でも、手に取る価値はあるかと思います。
関連サイト:
「史劇的な物見櫓」
(http://www2s.biglobe.ne.jp/~tetuya/REKISI/REKISIMENU.HTML)より
「さいとう・たかを「太平記」」
(http://www2s.biglobe.ne.jp/~tetuya/REKISI/taiheiki/wmanga/golgo.html)
阿野廉子が原作よりも存在感を増している点に関しても指摘されています。
このシリーズ、『古事記』や『源氏物語』『平家物語』など様々な古典を大物漫画家たちが漫画作品として仕上げた豪華企画。『太平記』を担当したさいとう・たかを先生も無論、『ゴルゴ13』などで知られた超大物です。オリジナル部分も多少入れつつも古典『太平記』に概ね準拠して南北朝動乱を迫力満点の劇画で描き出した一品。さいとう先生は
劇画こそスペクタクル・シーンに最適のメディアである(さいとう・たかを『マンガ日本の古典 太平記 下』中央公論社 270頁)
と主張しているそうですが、最適かどうかは分かりませんが確かに非常に動的で魅せる合戦シーンになっています。
上巻は後醍醐天皇即位から鎌倉幕府滅亡・北条一族の最期まで、中巻は建武政権成立から湊川合戦における楠木正成一党の自決まで、下巻は湊川合戦敗北から尊氏の最期までという構成になっています。本来、『太平記』は尊氏死後も続くのですが、そこまで描くと話がまとまらなくなりますから尊氏が一族の内乱を勝ち抜いて一応の覇権を握ったところで幕というのは分かりやすい話ではあるかもしれません。
この作品、新田義貞の弟・脇屋義助が兄の死後に北陸で巻き返した話も取り上げているのは興味深いです。南北朝ものでは義助の影は基本的に薄いことが多く、酷い場合は存在自体がスルーされたりしますからね…。その意味でも、手に取る価値はあるかと思います。
関連サイト:
「史劇的な物見櫓」
(http://www2s.biglobe.ne.jp/~tetuya/REKISI/REKISIMENU.HTML)より
「さいとう・たかを「太平記」」
(http://www2s.biglobe.ne.jp/~tetuya/REKISI/taiheiki/wmanga/golgo.html)
阿野廉子が原作よりも存在感を増している点に関しても指摘されています。
by trushbasket
| 2014-09-24 20:33
| NF








