新入幕で目覚ましい好成績を挙げた力士の話~15日制以前には無敗や優勝も~
|
昭和三十九年(1964)初場所 北の富士(東10) 最高位横綱
昭和四十二年(1967)春場所 陸奥嵐(東14) 最高位関脇
だそうです。
関連サイト:
「スポーツ・インデックス」(http://www2.wbs.ne.jp/~ms-db/database(sports).htm)より
「新入幕場所で11勝以上を挙げた力士」(http://www2.wbs.ne.jp/~ms-db/sumou/sinnyumaku_over11win.htm)
なお、上記サイトには歴代横綱の新入幕成績にも言及されてますが、新入幕の時点で皆が特別だったわけではないようです。まああたりまえですね。
ところで、1場所15日制度が確立する前の力士には、新入幕場所で無敗だった人も存在するようです。
・両国勇治郎 新入幕は大正三年(1913)1月 9勝1休(優勝) 最高位関脇
逸ノ城が終盤戦に至っても優勝戦線に残っていた際、名前が引き合いに出されていたので御記憶の方もおられるかと思います。筋骨隆々で稽古場でも部屋の横綱・大錦をも転がしてしまう実力があったそうです。作家・田村俊子が熱心なファンだったそうです。
・大潮又吉 新入幕は大正六年(1916)5月 9勝1預 最高位関脇
優勝は、同じく9勝1預の大関・栃木山守也(後に横綱)だったそうです。当時は優勝決定戦がなく、最優秀成績者が複数いる場合は番付上位の力士が優勝とされました。この人も筋骨隆々で怪力自慢の力士だったようです。出足も早く大関も期待されましたが、大酒もあって健康を害し果たせませんでした。
・千代の山雅信 新入幕は昭和二十年(1945)11月 10戦全勝(当時、「千代ノ山」) 最高位横綱
新入幕で全勝したのは知る限りこの人だけだと思います。もっとも、優勝は同じく全勝だった横綱羽黒山でした。怪力を活かした突っ張りを武器にした当時最大のホープで、横綱になる事でその期待には一応応えた形ですが、昇進後は苦戦し一時は横綱返上を申し出たこともあるそうです。それでも、6回の優勝は立派ではあります。
関連サイト:
「相撲評論家之頁」(http://tsubotaa.la.coocan.jp/)より
「名力士列伝 明治大正期掲額力士」(http://tsubotaa.la.coocan.jp/seki/mv.html#v02)
「横綱伝 40代~46代」(http://tsubotaa.la.coocan.jp/yokoduna/y07.html#41)
「優勝力士一覧 (大正)」(http://tsubotaa.la.coocan.jp/vic/vic06.html)
「優勝力士一覧 (昭和戦後・一)」(http://tsubotaa.la.coocan.jp/vic/vic08.html)
「大相撲 記録の玉手箱」(http://www.fsinet.or.jp/~sumo/sumo.htm)より
「相撲人名鑑(大潮 又吉)」(http://www.fsinet.or.jp/~sumo/profile/1/19170502.htm)
テニスの錦織選手の際もそうでしたが、偉大な記録が打ち立てられると、以前の記録も改めて注目され人々の記憶に蘇ってくるのが素晴らしいところですね。逸ノ城がこの先、どれだけ飛躍を見せるのか楽しみなところです。