2014年 10月 15日
<読書案内>『私本太平記』
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今回触れますのは、吉川英治『私本太平記』。昭和の人気作家・吉川英治が晩年に手がけた大作であり、大河ドラマ『太平記』の原作となった作品です(大河ドラマではオリジナル要素も多々ありましたが)。そして、僕を南北朝沼に引きずり込んだ罪深い作品でもあります。
戦前・戦中は逆賊とされていた足利尊氏を主人公に、南北朝動乱の群像を描いた作品です。さすがに巨匠の作品だけあって、読者を引き込む力は相当なものがあります。楠木正成が随分と平和主義的な人物として描かれているのは現在からすると気になるかもですが、戦前のイメージを払しょくして戦後に合わせた新たな正成像を模索しての事だ、という点は念頭に置いて読んでいただければ幸い。
湊川合戦から先はかなり駆け足になるので、厳密な意味で「南北朝時代」と呼ぶべき時期の描写は実は少な目。それだけ、物語の上で正成の存在感は大きいのだという事でしょう。
最終章「黒白問答」で登場人物たちの口を借りて作者の考えが述べられており、これも一見の価値あり。
戦後における南北朝ものの創作作品としては、第一であろう作品。今では、「青空文庫」で全編を読むことができます。
関連サイト:
「青空文庫」(http://www.aozora.gr.jp/index.html)より
「作家別作品リスト:吉川 英治」(http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person1562.html)
戦前・戦中は逆賊とされていた足利尊氏を主人公に、南北朝動乱の群像を描いた作品です。さすがに巨匠の作品だけあって、読者を引き込む力は相当なものがあります。楠木正成が随分と平和主義的な人物として描かれているのは現在からすると気になるかもですが、戦前のイメージを払しょくして戦後に合わせた新たな正成像を模索しての事だ、という点は念頭に置いて読んでいただければ幸い。
湊川合戦から先はかなり駆け足になるので、厳密な意味で「南北朝時代」と呼ぶべき時期の描写は実は少な目。それだけ、物語の上で正成の存在感は大きいのだという事でしょう。
最終章「黒白問答」で登場人物たちの口を借りて作者の考えが述べられており、これも一見の価値あり。
戦後における南北朝ものの創作作品としては、第一であろう作品。今では、「青空文庫」で全編を読むことができます。
関連サイト:
「青空文庫」(http://www.aozora.gr.jp/index.html)より
「作家別作品リスト:吉川 英治」(http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person1562.html)
by trushbasket
| 2014-10-15 20:10
| NF








