2014年 12月 03日
<クリスマス記事>「クリスマス」だからと無理はしない ~ストレスを少なく生きる心得~
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早いもので、今年もクリスマスが近づいてきました。
いつぞやクリスマス記事で、クリスマスだから善意・寛容の精神を持たなければ、と無理をする事で逆に精神的な抑圧が強まって反動で爆発する危険がある、といった趣旨の話をしたような気がします。それに近い話を、今回は少し出してみようかと。
物理学者・随筆家として知られた寺田虎彦が『腹の立つ元旦』という題の随筆でこんな話をしているそうです。元来は温厚篤実で知られた老人が、元旦にはなぜか必ず機嫌が悪くなり家人を困らせる。平生なら気にならないはずのちょっとしたことが、この日には心に引っかかっていらだつ。そうなると、
といった具合で精神的に悪循環に陥るのだとか。仏教学者・ひろさちや氏が言うには、怒ってはいけないというこだわりが逆効果になっていると。それならばいっそ、
というのが一番かもしれないと提言しています。
確かに、そうかもしれません。クリスマスだから「善意の心を持たなくては」「一緒に過ごす相手がいなくては」というこだわりや同調圧力が人の心を苦しめる、という要因はありそうです。そうした圧迫に負けることなく、無理をしないことが大事なのかも。とはいえ、腹を立てるのはあくまで心にため込まないためであり、自らの正義を信じて腹の立つ相手を「悪」とか「間違い」とか決めつけないようにはしなくてはなりません。ひろ氏が「さらりと忘れてしまう」よう勧めているのもそういう事だと思います。
してみると、一部でクリスマスにおける恋愛至上主義的なモードに憤ったりして盛り上がる動きがあるのも、心に無理をため込まない上で有効な一つの知恵なのかもしれません、やっぱり。
それでは皆様、精神衛生上にも留意して無理しないようにしながら、良いクリスマスをお過ごしくださいませ。
【参考文献】
ひろさちや『捨てちゃえ、捨てちゃえ』PHP
いつぞやクリスマス記事で、クリスマスだから善意・寛容の精神を持たなければ、と無理をする事で逆に精神的な抑圧が強まって反動で爆発する危険がある、といった趣旨の話をしたような気がします。それに近い話を、今回は少し出してみようかと。
物理学者・随筆家として知られた寺田虎彦が『腹の立つ元旦』という題の随筆でこんな話をしているそうです。元来は温厚篤実で知られた老人が、元旦にはなぜか必ず機嫌が悪くなり家人を困らせる。平生なら気にならないはずのちょっとしたことが、この日には心に引っかかっていらだつ。そうなると、
その一方ではまた、きょうは元旦だから腹を立てたりしてはいけないという抑制的心理が働いて来る。そうするとかえってそれを押し倒すような勢いで腹立たしさが腹の底から持ち上がって来るのであった(ひろさちや『捨てちゃえ、捨てちゃえ』PHP 27-27頁)
といった具合で精神的に悪循環に陥るのだとか。仏教学者・ひろさちや氏が言うには、怒ってはいけないというこだわりが逆効果になっていると。それならばいっそ、
腹が立つときには、思い切って腹を立ててみればよい。そうして、あとはさらりと忘れてしまう。(同書 27頁)
というのが一番かもしれないと提言しています。
確かに、そうかもしれません。クリスマスだから「善意の心を持たなくては」「一緒に過ごす相手がいなくては」というこだわりや同調圧力が人の心を苦しめる、という要因はありそうです。そうした圧迫に負けることなく、無理をしないことが大事なのかも。とはいえ、腹を立てるのはあくまで心にため込まないためであり、自らの正義を信じて腹の立つ相手を「悪」とか「間違い」とか決めつけないようにはしなくてはなりません。ひろ氏が「さらりと忘れてしまう」よう勧めているのもそういう事だと思います。
してみると、一部でクリスマスにおける恋愛至上主義的なモードに憤ったりして盛り上がる動きがあるのも、心に無理をため込まない上で有効な一つの知恵なのかもしれません、やっぱり。
それでは皆様、精神衛生上にも留意して無理しないようにしながら、良いクリスマスをお過ごしくださいませ。
【参考文献】
ひろさちや『捨てちゃえ、捨てちゃえ』PHP
by trushbasket
| 2014-12-03 19:51
| NF








