<読書案内>『ピクトリアル足利尊氏 鎌倉幕府の滅亡』『ピクトリアル足利尊氏 南北朝の争乱』
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この本は、鎌倉末期から南北朝にかけての時代の流れを、イラストや写真、図表を豊富に用いてビジュアル的にもわかりやすく説明してくれているのがありがたいです。主要人物や時代背景、事件の経過、当時の特徴的な話題など。扱っている題材は豊富ですしボリュームも十分。悪党、水軍、時宗、荘園、勢力図、戦場・城塞のイラスト…見ていて飽きません。一冊目『鎌倉幕府の滅亡』は鎌倉北条氏専制から鎌倉炎上まで、『南北朝の争乱』は建武政権から南北朝合一までを扱っています。出版された時期が時期ですので、今から見ると古い説もあるかと思います。しかし、それを差し引いても一見の価値ありではないでしょうか。
「こんな良い本が出るのなら、もう一度、また南北朝で大河やってくれないかなあ…」とそんな気にさせられました。