2015年 06月 17日
<読書案内>今谷明『土民嗷々 一四四一年の社会史』
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今回扱うのは、今谷明『土民嗷々 一四四一年の社会史』(新人物往来社)。足利政権の時代において、大きな転機となった年は色々とありました。その中でも嘉吉元年(1441)は目立つものの一つといえるでしょう。前年からの結城合戦に始まり、嘉吉の乱、そして嘉吉土一揆。戦乱、政変、一揆と揺れに揺れたこの一年にスポットをあて、足利時代の特色を描き出そうとした力作です。昭和末年の著作あり、今からすれば考え方の古いところもあるかもしれません。それでも丹念に事実関係を追跡しており、足利政権が安定期から斜陽へと向かう契機の一つとなった時期を浮き彫りにした一品。足利時代の特色である「衆議」についてもスポットを当てており、足利時代について調べたい際には外せない一冊ではないかと思います。
by trushbasket
| 2015-06-17 21:22
| NF








