2015年 07月 14日
<読書案内>森茂暁『南朝全史』
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今回の題材は、森茂暁先生の『南朝全史』(講談社選書メチエ)。南北朝の動乱における一方の旗頭であった南朝。しかし圧倒的劣勢であったこともあって、残存史料が多いとは言えず分かっていない点も多いようで。本書では、そんな南朝の全体像を描き出そうとした著作です。南朝の母体ともいうべき大覚寺統に関する話に始まり、建武政権の概要、そして南朝各天皇の時代における概略、南北朝合一後の旧南朝の動向など。更に本書でチェックすべきは、曲がりなりにも全国の支配者を標榜していた南朝の政治組織・制度に関して一定の頁を割いている点です。
最終的に歴史の闇に消える結果となったこともあって、ともすれば歴史の流れに逆らった存在として扱われる事もある南朝。その南朝に対し、得られる史料から可能な範囲で実像を描き出そうとした一冊と言えるでしょう。
最終的に歴史の闇に消える結果となったこともあって、ともすれば歴史の流れに逆らった存在として扱われる事もある南朝。その南朝に対し、得られる史料から可能な範囲で実像を描き出そうとした一冊と言えるでしょう。
by trushbasket
| 2015-07-14 18:31
| NF








