2015年 07月 29日
南北朝の主要人物と伝記~『高師直 室町新秩序の創造者』が手元に届いたので~
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このたび、亀田俊和先生の新著『高師直 室町新秩序の創造者』(吉川弘文館)(リンク先はAmazon)が僕の手元に届きました。それを記念して、師直を始めとする南北朝の主要人物の伝記としてお勧めの一冊を独断と偏見で列挙していきたいと思います。誰を主要人物とするかにつきましては、勝手ながらこちらも僕の独断と偏見で決めさせていただきます。まあ、基本的に僕自身が伝記レジュメを作成した人々中心ということで。その面子についてはこちらを御参照下さい。
まずは、この時代の主役級というべき三人から。
・後醍醐天皇:一番充実しているのは村松剛『帝王後醍醐』(中公文庫)、次に思いつくのが森茂暁『後醍醐天皇 南北朝動乱を彩った覇王』(中公新書)といったところでしょうか。
・足利尊氏:一番有名どころは高柳光寿『足利尊氏』(春秋社)(※2015/8/25に記事リンク追加)。今手に入りやすいところでは清水克行『足利尊氏と関東』(吉川弘文館)といったところでしょう。峰岸純夫『足利尊氏と直義 京の夢、鎌倉の夢』(吉川弘文館)もあると御教示いただきました(※2015/8/10加筆)。
・楠木正成:植村清二『楠木正成』(中公文庫)が内容や分量を考慮すると妥当かと。
それ以外の主要人物について。人物叢書で伝記があるのは
・新田義貞:峰岸純夫『人物叢書 新田義貞』(吉川弘文館)。他に山本隆志『新田義貞 関東を落すことは子細なし』(ミネルヴァ書房)もあります(※後半は2015/8/10加筆)。
・佐々木導誉:森茂暁『人物叢書 佐々木導誉』(吉川弘文館)、この人の伝記としてはほかに林屋辰三郎『佐々木道誉 南北朝の内乱と「ばさら」の美』(平凡社)もあります。
・足利義満:臼井信義『人物叢書 足利義満』(吉川弘文館)。他に、小川剛生『足利義満 公武に君臨した室町将軍』(中公新書)もあると御教示いただきました(※2015/8/10加筆)。
・赤松円心:高坂好『人物叢書 赤松円心・満祐』(吉川弘文館)
・今川了俊:川添昭二『人物叢書 今川了俊』(吉川弘文館)
・細川頼之:小川信『人物叢書 細川頼之』(吉川弘文館)
・菊池一族:杉本尚雄『人物叢書 菊池氏三代』(吉川弘文館)、川添昭二『中世武士選書16 菊池武光』(戎光祥出版)※2015/8/10加筆
他に人物叢書が出ている面子としては、足利直冬・金沢貞顕は確認済みです。
・足利直義:森茂暁『足利直義』(角川選書)。尊氏の項でも触れましたが、峰岸純夫『足利尊氏と直義 京の夢、鎌倉の夢』(吉川弘文館)もあると御教示いただきました(※2015/8/10加筆)。
・北畠親房:岡野友彦著『北畠親房 大日本は神国なり』(ミネルヴァ書房)
・北畠顕家:中村孝也著『北畠顕家卿』(小学館)というのがありますが、戦中の本だけに入手困難かも。他に大島延次郎『中世武士選書22 北畠顕家 奥州を席捲した南朝の貴族将軍』(戎光祥出版)も(※2015/8/10加筆)。
・光厳天皇:飯倉晴武『地獄を二度も見た天皇 光厳院』(吉川弘文館)、更に深津睦夫『光厳天皇 をさまらぬ世のための身ぞうれはしき』(ミネルヴァ書房)も(※後半は2015/8/10加筆)。
・足利基氏:黒田基樹編『関東足利氏の歴史第1巻 足利基氏とその時代』(戎光祥出版)
・文観:内田啓一著『文観坊弘真と美術』(法蔵館) 少々割高ではありますが。
・高師直:いうまでもなく、今回出版された亀田先生の本になるかと。
めぼしい伝記が思いつかないのは以下の面々。もしおすすめがありましたら御教示ください。
・北条高時:永井晋『北条高時と金沢貞顕 やさしさがもたらした鎌倉幕府滅亡』(山川出版社)が現時点では一番でしょうか。
・護良親王・宗良親王:森茂暁『皇子たちの南北朝 後醍醐天皇の分身』(中公新書)が最も手に取りやすい一冊かも。
・名和長年:一族については涌島義博著『忠誠名和一族』(道統社)というのが戦中に出ていますが入手困難かと。ただ、名和氏については上述の『帝王後醍醐』にもそれなりに詳しかったと思います。
・楠木正儀、児島高徳については、良著を御存じの方は御教示ください。
関連記事:
「<読書案内>『南朝の真実 忠臣という幻想』」
亀田先生の前著です。
「<雑記>南北朝武将版「全選手入場!!!!」【ネタ記事】」
「【分野別記事一覧】南北朝時代」
※2015/7/29 関連記事を追加しました。
※2015/8/10 いくつか伝記を追加、加筆しました。
まずは、この時代の主役級というべき三人から。
・後醍醐天皇:一番充実しているのは村松剛『帝王後醍醐』(中公文庫)、次に思いつくのが森茂暁『後醍醐天皇 南北朝動乱を彩った覇王』(中公新書)といったところでしょうか。
・足利尊氏:一番有名どころは高柳光寿『足利尊氏』(春秋社)(※2015/8/25に記事リンク追加)。今手に入りやすいところでは清水克行『足利尊氏と関東』(吉川弘文館)といったところでしょう。峰岸純夫『足利尊氏と直義 京の夢、鎌倉の夢』(吉川弘文館)もあると御教示いただきました(※2015/8/10加筆)。
・楠木正成:植村清二『楠木正成』(中公文庫)が内容や分量を考慮すると妥当かと。
それ以外の主要人物について。人物叢書で伝記があるのは
・新田義貞:峰岸純夫『人物叢書 新田義貞』(吉川弘文館)。他に山本隆志『新田義貞 関東を落すことは子細なし』(ミネルヴァ書房)もあります(※後半は2015/8/10加筆)。
・佐々木導誉:森茂暁『人物叢書 佐々木導誉』(吉川弘文館)、この人の伝記としてはほかに林屋辰三郎『佐々木道誉 南北朝の内乱と「ばさら」の美』(平凡社)もあります。
・足利義満:臼井信義『人物叢書 足利義満』(吉川弘文館)。他に、小川剛生『足利義満 公武に君臨した室町将軍』(中公新書)もあると御教示いただきました(※2015/8/10加筆)。
・赤松円心:高坂好『人物叢書 赤松円心・満祐』(吉川弘文館)
・今川了俊:川添昭二『人物叢書 今川了俊』(吉川弘文館)
・細川頼之:小川信『人物叢書 細川頼之』(吉川弘文館)
・菊池一族:杉本尚雄『人物叢書 菊池氏三代』(吉川弘文館)、川添昭二『中世武士選書16 菊池武光』(戎光祥出版)※2015/8/10加筆
他に人物叢書が出ている面子としては、足利直冬・金沢貞顕は確認済みです。
・足利直義:森茂暁『足利直義』(角川選書)。尊氏の項でも触れましたが、峰岸純夫『足利尊氏と直義 京の夢、鎌倉の夢』(吉川弘文館)もあると御教示いただきました(※2015/8/10加筆)。
・北畠親房:岡野友彦著『北畠親房 大日本は神国なり』(ミネルヴァ書房)
・北畠顕家:中村孝也著『北畠顕家卿』(小学館)というのがありますが、戦中の本だけに入手困難かも。他に大島延次郎『中世武士選書22 北畠顕家 奥州を席捲した南朝の貴族将軍』(戎光祥出版)も(※2015/8/10加筆)。
・光厳天皇:飯倉晴武『地獄を二度も見た天皇 光厳院』(吉川弘文館)、更に深津睦夫『光厳天皇 をさまらぬ世のための身ぞうれはしき』(ミネルヴァ書房)も(※後半は2015/8/10加筆)。
・足利基氏:黒田基樹編『関東足利氏の歴史第1巻 足利基氏とその時代』(戎光祥出版)
・文観:内田啓一著『文観坊弘真と美術』(法蔵館) 少々割高ではありますが。
・高師直:いうまでもなく、今回出版された亀田先生の本になるかと。
めぼしい伝記が思いつかないのは以下の面々。もしおすすめがありましたら御教示ください。
・北条高時:永井晋『北条高時と金沢貞顕 やさしさがもたらした鎌倉幕府滅亡』(山川出版社)が現時点では一番でしょうか。
・護良親王・宗良親王:森茂暁『皇子たちの南北朝 後醍醐天皇の分身』(中公新書)が最も手に取りやすい一冊かも。
・名和長年:一族については涌島義博著『忠誠名和一族』(道統社)というのが戦中に出ていますが入手困難かと。ただ、名和氏については上述の『帝王後醍醐』にもそれなりに詳しかったと思います。
・楠木正儀、児島高徳については、良著を御存じの方は御教示ください。
関連記事:
「<読書案内>『南朝の真実 忠臣という幻想』」
亀田先生の前著です。
「<雑記>南北朝武将版「全選手入場!!!!」【ネタ記事】」
「【分野別記事一覧】南北朝時代」
※2015/7/29 関連記事を追加しました。
※2015/8/10 いくつか伝記を追加、加筆しました。
by trushbasket
| 2015-07-29 18:42
| NF








