2015年 09月 17日
<読書案内>今東光『毒舌日本史』
|
今東光という作家を御存じでしょうか。川端康成と共に第6次『新思潮』で文壇デビューし、やがて出家して天台宗で修行。権大僧正となり中尊寺貫主などを歴任。八宗兼学で易学にも通じていたといいますから、戦後の傑僧と称して差し支えない人物です。やがて再び文壇に復帰し、住職を務めていた河内の地を舞台にした作品群で評価を得たりしています。そんな今東光が、文芸春秋社社長(当時)である池島信平を相手に日本史を題材として神話から明治維新までを談じた一冊。これが、今回紹介する今東光『毒舌日本史』(文春文庫)です。
何しろ1972年に出版された一冊なので今からすれば歴史人物像などにおいて古いイメージの話も少なくありません。しかし、独学や天台宗での仏道修行を通じて会得した豊かな学識、近代の上流層と交際した中で耳にした話などをふんだんに盛り込んでおり、他では余り見ない逸話もちらほら。また、そこから導き出された今東光独自の見解も(当否はともかく)興味深いものが多々見られました。語り口も軽妙で、日本史を題材とした読み物としては非常に面白い者であったし、示唆に富む内容も少なからずあった一冊だったかと思います。
何しろ1972年に出版された一冊なので今からすれば歴史人物像などにおいて古いイメージの話も少なくありません。しかし、独学や天台宗での仏道修行を通じて会得した豊かな学識、近代の上流層と交際した中で耳にした話などをふんだんに盛り込んでおり、他では余り見ない逸話もちらほら。また、そこから導き出された今東光独自の見解も(当否はともかく)興味深いものが多々見られました。語り口も軽妙で、日本史を題材とした読み物としては非常に面白い者であったし、示唆に富む内容も少なからずあった一冊だったかと思います。
by trushbasket
| 2015-09-17 18:47
| NF








