2015年 09月 30日
横綱としての初優勝まで要した場所数の話
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平成27年9月場所、横綱鶴竜関が横綱として初めての優勝を果たしました。まずはめでたいことです。他の二横綱が不在の中で、一人横綱としての責任を果たす形にもなり、ほっとしているのではないかと思います。
そこで今回、歴代横綱たちは昇進から横綱としての初優勝までどれくらいかかっているのか。それを調べてみました。ただ、昇進した時点で既に優勝制度がある横綱に限定。また、大阪横綱として昇進した若嶋・大木戸・大錦大五郎・宮城山は除外します。年6場所制が定着する前に昇進した横綱については、2場所以上経過している場合は昇進から初優勝まで要した年数も併記しています。
横綱昇進からの場所数、横綱としての初優勝場所、成績(通算優勝回数)の順で記しています。
・太刀山:1場所目 明治44年6月場所 10戦全勝(3回目)
・鳳:横綱としての優勝は果たせず
・二代目西ノ海:横綱としての優勝は果たせず
・大錦卯一郎:6場所目 大正9年1月場所 8勝1敗(2回目) 2年10か月
・栃木山:1場所目 大正7年5月場所 9勝1敗(3回目)
・三代目西ノ海:5場所目 大正14年5月場所 9勝2敗(1回目) 2年1か月
・常ノ花:4場所目 大正15年1月場所 11戦全勝(3回目) 1年11か月
・玉錦:2場所目 昭和8年5月場所 10勝1敗(6回目)
・武蔵山:横綱としての優勝は果たせず
・男女ノ川:横綱としての優勝は果たせず
・双葉山:1場所目 昭和13年1月場所 13戦全勝(4回目) 69連勝の最中です。
・羽黒山:6場所目 昭和19年5月場所 10戦全勝(2回目) 2年11か月
・安芸ノ海:横綱としての優勝は果たせず
・照国:18場所目 昭和25年9月場所 13勝2敗(1回目) 8年3か月
・前田山:横綱としての優勝は果たせず
・東富士:1場所目 昭和24年1月場所 10勝2敗(2回目)
・千代の山:13場所目 昭和30年1月場所 12勝3敗(4回目) 3年7か月
・鏡里:11場所目 昭和30年9月場所 14勝1敗(2回目) 2年7か月
・吉葉山:横綱としての優勝は果たせず
・栃錦:3場所目 昭和30年5月場所 14勝1敗(5回目) 6か月
以降は、年6場所制度以後の昇進。
・初代若乃花:3場所目 昭和33年7月場所 13勝2敗(3回目)
・朝潮:12場所目 昭和36年3月場所 13勝2敗(5回目)
・柏戸:12場所目 昭和38年9月場所 15戦全勝(2回目)
・大鵬:1場所目 昭和36年11月場所 13勝2敗(4回目)
・栃ノ海:2場所目 昭和39年5月場所 13勝2敗(3回目)
・佐田の山:2場所目 昭和40年5月場所 14勝1敗(4回目)
・玉の海:4場所目 昭和45年9月場所 14勝1敗(3回目)
・北の富士:2場所目 昭和45年5月場所 14勝1敗(4回目)
・琴櫻:3場所目 昭和48年7月場所 14勝1敗(5回目)
・輪島:2場所目 昭和48年9月場所 15戦全勝(3回目)
・北の湖:3場所目 昭和50年1月場所 12勝3敗(3回目)
・二代目若乃花:3場所目 昭和53年11月場所 15戦全勝(2回目)
・三重ノ海:2場所目 昭和54年11月場所 14勝1敗(2回目)
・千代の富士:2場所目 昭和56年11月場所 12勝3敗(3回目)
・隆の里:1場所目 昭和58年9月場所 15戦全勝(3回目)
・双羽黒:横綱としての優勝は果たせず
・北勝海:2場所目 昭和62年9月場所 14勝1敗(3回目)
・大乃国:3場所目 昭和63年3月場所 13勝2敗(2回目)
・旭富士:5場所目 平成3年5月場所 14勝1敗(5回目)
・曙:3場所目 平成5年7月場所 13勝2敗(4回目)
・貴乃花:1場所目 平成7年1月場所 13勝2敗(8回目)
・三代目若乃花:横綱としての優勝は果たせず
・武蔵丸:2場所目 平成11年9月場所 12勝3敗(6回目)
・朝青龍:2場所目 平成15年5月場所 13勝2敗(3回目)
・白鵬:2場所目 平成19年9月場所 13勝2敗(4回目)
・日馬富士:2場所目 平成25年1月場所 15戦全勝(5回目)
・鶴竜:9場所目 平成27年9月場所 12勝3敗(2回目)
優勝まで要した場所数で見ると
18場所:1人 照国
13場所:1人 千代の山
12場所:2人 朝潮、柏戸
11場所:1人 鏡里
9場所:1人 鶴竜
6場所:2人 大錦卯一郎、羽黒山
5場所:2人 三代目西ノ海、旭富士
4場所:2人 常ノ花、玉の海
3場所:7人 栃錦、初代若乃花、琴櫻、北の湖、二代目若乃花、大乃国、曙
2場所:12人 玉錦、栃ノ海、佐田の山、北の富士、輪島、三重ノ海、千代の富士、北勝海、武蔵丸、朝青龍、白鵬、日馬富士
1場所:7人 太刀山、栃木山、双葉山、東富士、大鵬、隆の里、貴乃花
なし:9人 鳳、二代目西ノ海、武蔵山、男女ノ川、安芸ノ海、前田山、吉葉山、双羽黒、三代目若乃花
横綱としての初優勝まで一年以上要したのは
8年3か月:照国
3年7か月:千代の山
2年11か月:羽黒山
2年10か月:大錦卯一郎
2年7か月:鏡里
2年1か月:3代目西ノ海
1年11か月:常ノ花、朝潮、柏戸
1年9か月:鶴竜
こうして調べてみると、昇進から一年以内に横綱としての初優勝を果たしている事例が多いようです。これを考えると、鶴竜としては今回の優勝まで心中に焦りを感じていたとしても不思議ではありません。これまで腐らずよくぞ頑張ったものです。他の横綱たちが強い中で、苦労も多かったと思います。
ただ、鶴竜以上に横綱としての初優勝まで時間がかかった事例もそれなりにある。そして残念ながら、不運にも横綱として優勝を果たせなかった事例も無視できない程度にはありました。それでも横綱にまでたどり着いたのですから、彼らとて歴史的強豪力士なのは疑いないんですけどね…。そうした過去の事例も考えると、今回の優勝で鶴竜は横綱としても胸を張って良いのではないかと思います。これを契機に、今後とも更なる活躍を期待したいものです。
関連サイト:
「相撲評論家之頁」(http://tsubotaa.la.coocan.jp/)
今回は、こちらのサイトを参考にさせていただきました。
by trushbasket
| 2015-09-30 21:08
| NF








