2016年 04月 20日
<言葉>侘茶の祖・珠光が述べた、好きな道で心得るべきこと~マニアに引くな、新参をいじめるな~
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熊本の大地震に見舞われた方々には、心よりお見舞い申し上げます。一日も早く皆様に平穏が訪れますように。
さて、日本の伝統文化といえば色々あるのでしょうけれど、茶の湯はその中でも知られた部類ではないかと思います。中国から伝わった茶が、日本風に消化され「茶の湯」あるいは「茶道」として定着する過程として、村田珠光による侘茶は外せない一過程だったといえるでしょう。ここから、道具の良し悪しや儀礼もさることながら、心のありようを重んじる要素が強くなっていくわけです。
さて、この珠光ですが、『珠光古市播磨法師宛一紙』とよばれる書状で、以下のような言葉を述べているそうです。
流石に、実に良いことを言っていると思います。たとえ相手が自分より進んでいようとそうでなかろうと、悪意をもってみてはいけない。相手が上と見たら教えをこい、自分の方が進んでいると思えば一緒に高みを目指す。そうすれば、自分もより進歩できるし、自分が好きな道も裾野が広がっていく。これは別に茶の湯に限った話ではなく、どのジャンルでも言える事ではないかと思います。「自分が自分が」と思う心、他人を格付けし見下す心。そうした心を持たぬことが、何事でも大事なのでしょう。
これも珠光が述べている言葉ですが、
というのも、そうした意味があるんだそうです。そうした執着心をのさばらせず、逆にしっかりコントロールしろという事だとか。
どこまで実行できるかはわかりませんが、生きていく上で心がけていきたい内容だと思います。
【参考文献】
『茶の湯便利手帳4茶の湯人物事典 略伝・ことば・逸話』世界文化社
桑田忠親『本朝茶人伝』中公文庫
関連記事:
「「古参」「マニア」が「新参」「にわか」を嫌う理由を推測してみた~双方とも必要、相互に敬意を~」
今回の内容は、この記事とだいぶ重なる感じはします。
「他人の「作品」を批評する際の心構え:「基本的に褒めよ」~美意識は磨きつつ、懐は深く心は広く~」
「とある茶人の穏健な文化ナショナリズム発露の一例?~「和漢のさかひをまぎらかす」~」
関連サイト:
「表千家不審菴 茶の湯 こころと美」(http://www.omotesenke.jp/)より
「村田珠光」(http://www.omotesenke.jp/list2/list2-2/list2-2-1/)
さて、日本の伝統文化といえば色々あるのでしょうけれど、茶の湯はその中でも知られた部類ではないかと思います。中国から伝わった茶が、日本風に消化され「茶の湯」あるいは「茶道」として定着する過程として、村田珠光による侘茶は外せない一過程だったといえるでしょう。ここから、道具の良し悪しや儀礼もさることながら、心のありようを重んじる要素が強くなっていくわけです。
さて、この珠光ですが、『珠光古市播磨法師宛一紙』とよばれる書状で、以下のような言葉を述べているそうです。
此道、第一悪き事は、心の我慢我執也。巧者をばそねみ、初心の者をば見くだす事、一段勿体なき事ども也。巧者には近づきて一言をも嘆き、又、初心の者をばいかにも育つべき事也。(『茶の湯便利手帳4茶の湯人物事典 略伝・ことば・逸話』世界文化社 281頁)
<現代語訳>
茶の道で、一番よくない事は、「自分が自分が」という慢心・執着心である。自分より上手い人をねたみ、初心者を馬鹿にするのは、大変もったいない話である。上手い人にはお近づきになって一言でも教えてもらい、そして初心者を大事に育てるべきである。
流石に、実に良いことを言っていると思います。たとえ相手が自分より進んでいようとそうでなかろうと、悪意をもってみてはいけない。相手が上と見たら教えをこい、自分の方が進んでいると思えば一緒に高みを目指す。そうすれば、自分もより進歩できるし、自分が好きな道も裾野が広がっていく。これは別に茶の湯に限った話ではなく、どのジャンルでも言える事ではないかと思います。「自分が自分が」と思う心、他人を格付けし見下す心。そうした心を持たぬことが、何事でも大事なのでしょう。
これも珠光が述べている言葉ですが、
心の師とはなれ、心を師とせざれ(同書 同頁)
というのも、そうした意味があるんだそうです。そうした執着心をのさばらせず、逆にしっかりコントロールしろという事だとか。
どこまで実行できるかはわかりませんが、生きていく上で心がけていきたい内容だと思います。
【参考文献】
『茶の湯便利手帳4茶の湯人物事典 略伝・ことば・逸話』世界文化社
桑田忠親『本朝茶人伝』中公文庫
関連記事:
「「古参」「マニア」が「新参」「にわか」を嫌う理由を推測してみた~双方とも必要、相互に敬意を~」
今回の内容は、この記事とだいぶ重なる感じはします。
「他人の「作品」を批評する際の心構え:「基本的に褒めよ」~美意識は磨きつつ、懐は深く心は広く~」
「とある茶人の穏健な文化ナショナリズム発露の一例?~「和漢のさかひをまぎらかす」~」
関連サイト:
「表千家不審菴 茶の湯 こころと美」(http://www.omotesenke.jp/)より
「村田珠光」(http://www.omotesenke.jp/list2/list2-2/list2-2-1/)
by trushbasket
| 2016-04-20 19:26
| NF








