2016年 06月 15日
<名文案内>安西冬衛『大阪の朝』~「コテコテ」じゃない道頓堀の描写~
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大阪といえば、「コテコテ」。そんなイメージをお持ちの方も多いのじゃないかと思います。世評を拝見する限り、大阪の中でも、道頓堀はそうしたステレオタイプが強い場所の一つではないかと推察します。確かに、それは決して間違いじゃないでしょう。そしてそれを愛する人も少なからずいるでしょう。
しかし一方で、こうしたイメージは、大阪、そして道頓堀の一断面に過ぎない可能性もありそうです。人によっては、また異なる像を見出すかもしれません。今回はそうした一例を御紹介してみようかと。
有名サイト「青空文庫」で最近新たにアップされた作品に、安西冬衛『大阪の朝』というものがあります。安西冬衛(1898-1865)は奈良県出身の大正・昭和期に活躍した詩人です。新詩精神運動(エスプリ-ヌーボー)なるものを提唱し、文字形象による美的世界を短詩・現代詩によって表現しようとした人物だとか。
さてその安西による『大阪の朝』は、昭和二十七年(1952)八月の『サンデー毎日』に掲載されたものらいいです。道頓堀の歓楽街における美しい朝の風景から書き起こし、大阪の昔ながらの生活ぶりに言及、そして「どうとん」という響きをきっかけにパリの光景に思いをはせています。
「コテコテ」な印象で語られがちな道頓堀の風景も、切り口によってはパリとイメージをだぶらせ得るようなものになりえるのですね。道頓堀以外の大阪も、そして大阪以外の場所も、視点を変えると従来とは異なる新鮮な魅力をも発してくれるかもしれない。そう思わせてくれる短文でした。
【参考文献】
『日本人名大辞典』講談社
『世界大百科事典』平凡社
「青空文庫」(http://www.aozora.gr.jp/)より
「安西冬衛 大阪の朝」(http://www.aozora.gr.jp/cards/001863/files/57433_58897.html)
しかし一方で、こうしたイメージは、大阪、そして道頓堀の一断面に過ぎない可能性もありそうです。人によっては、また異なる像を見出すかもしれません。今回はそうした一例を御紹介してみようかと。
有名サイト「青空文庫」で最近新たにアップされた作品に、安西冬衛『大阪の朝』というものがあります。安西冬衛(1898-1865)は奈良県出身の大正・昭和期に活躍した詩人です。新詩精神運動(エスプリ-ヌーボー)なるものを提唱し、文字形象による美的世界を短詩・現代詩によって表現しようとした人物だとか。
さてその安西による『大阪の朝』は、昭和二十七年(1952)八月の『サンデー毎日』に掲載されたものらいいです。道頓堀の歓楽街における美しい朝の風景から書き起こし、大阪の昔ながらの生活ぶりに言及、そして「どうとん」という響きをきっかけにパリの光景に思いをはせています。
「コテコテ」な印象で語られがちな道頓堀の風景も、切り口によってはパリとイメージをだぶらせ得るようなものになりえるのですね。道頓堀以外の大阪も、そして大阪以外の場所も、視点を変えると従来とは異なる新鮮な魅力をも発してくれるかもしれない。そう思わせてくれる短文でした。
【参考文献】
『日本人名大辞典』講談社
『世界大百科事典』平凡社
「青空文庫」(http://www.aozora.gr.jp/)より
「安西冬衛 大阪の朝」(http://www.aozora.gr.jp/cards/001863/files/57433_58897.html)
by trushbasket
| 2016-06-15 20:40
| NF








