2016年 08月 24日
『童貞の世界史』落選者列伝 アゼルスタン~伝説の時代の、生涯独身を貫いたイングランド王~
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どうも、松原左京です。今回の『童貞の世界史』落選者列伝は、イングランド王アゼルスタン(895-939 在位925-939)を取り上げます。

(パブリブより)
アゼルスタンは、アングロ・サクソン時代のイングランド王です 。有名なアルフレッド大王から見れば孫にあたり、父は長兄王エドワード。イングランドに存在した諸王国の一つであるマーシアの宮廷で育ち、924年にはマーシア王に即位。更に翌年には全イングランドの王となっています。以降、彼は統一王国の強化をはかりウェールズ、スコットランド、バイキングと敵対しています。そんな中でアゼルスタンは軍事的にも成果を挙げたようで、デーン人からデーンロー地方を回復しています。また亡くなる直前にはBrunanburhなる地で伝説的な勝利を収めたという話もあります。ただ、その地が今のどこに相当するのかはよく分かっていないようです。
そして内政にも力を注ぎ、法典の発布による国内統一にも尽力したそうです。
こうした業績を残したアゼルスタンは、当時の名君と称して問題ないかと思います。個人としても、教養にあふれ信心深い人物だったそうです。彼は生涯独身を通し、子はありませんでした。信仰のためである可能性も感じますが、別の理由をうかがわせる話もあります。何でも、アゼルスタンは王位継承に関して兄弟と軋轢があり、その結果として弟に譲位する約束をしていたという話もあるそうです。結婚をしなかったのは、子を儲けない事で彼らへの王位継承をスムーズにするためのものだったのかもしれません。
そんなアゼルスタンですが、生涯純潔であったかどうかについては、資料不足で明らかにできませんでした。イングランド出身、信仰深い王、とそれっぽくはあるんですけれどね。
参考文献:
『ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』ブリタニカ・ジャパン
『世界大百科事典』平凡社
Simon Jenkins『A Short History of England: The Glorious Story of a Rowdy Nation』PublicAffairs
Timothy Venning『The Kings & Queens of Anglo-Saxon England』Amberley Publishing Limited
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by trushbasket
| 2016-08-24 19:14
| 松原左京









