2016年 10月 19日
「童貞へのアドバイス」を見て、ふと思った事
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どうも、松原左京です。私たちが『童貞の世界史』を執筆した背景には、非婚化・少子化の影響か童貞云々が時に世間で話題になる御時勢があるのは改めて申し上げるまでもないかと思います。
こうした世相を反映してか、モテない、いつまでも童貞だと嘆く人びとを対象としたアドバイス記事が時に見られます。
関連サイト:
「日刊SPA!」(http://nikkan-spa.jp/)より
「モテないと嘆く童貞たちへ、解決策を提案する【プロギャンブラーのぶき】」(http://nikkan-spa.jp/1215930)
「エキサイトニュース」(http://www.excite.co.jp/News/)より
「「童貞でも別にいいけれど」 百田尚樹のニュース放談(2)」(http://www.excite.co.jp/News/society_g/20161012/DailyShincho_513584.html)
こうしたアドバイス、「モテないが、何が何でもモテたい」という相手になら有意義な助言であるのだろうと思います。ただ、私自身が見聞した範囲では、そうした助言だけでは非婚化・少子化への対策としては不十分ではないか、と思わされるのが実情ではあります。私自身は、恋愛も結婚もすべての人がする必要はない、したい人がすればよい、という立場です。ただ、次世代確保や社会存続という視点から非婚化・少子化を懸念する声が高くなるのも無理ない事です。なので、以下では恋愛・婚姻率の向上を目指す方向性で述べてみたいと思います。
先ほど申し上げたように、今はモテなくとも「何が何でも」という人相手なら、リンク先のアドバイスや激励は有効かと思います。ただ、「興味ない」人は勿論のこと、「モテたくない訳じゃないが優先順位は低い」という人を相手にする場合は問題がありそうです。激励し努力を求めるだけでは、「そこまでしないといけないなら別に…」となる可能性が少なからずある。
これに対し、「モテないから言い訳して逃げている」という声も聞こえてきます。なるほど、確かに当初は「言い訳」「逃げ」の事例も少なからずあるかもしれません。しかし、仮にそうだとしても、時間がたつにつれて本当にどうでもよくなる人も珍しくはないようです、少なくとも私が見てきた範囲では。人間、良くも悪くもおかれた環境に適応する生き物のようですからね。「二次元(※)に逃げている」という例も確かにあるようですが、中には「二次元すら興味がない、もしくはなくなった」という人もちらほらでした。ただ、繰り返しますが私の見聞きした範囲からの話ですから、どの程度一般性があるかは存じません。それでも、確かにそうした人は存在する、という事は頭にとどめていただけるとありがたいです。
考えてみれば、上記リンク先で作家・百田氏が述べているように、恋愛・性愛を経験しないからと言って別に生命に危険がある訳ではありません。たとえ縁がなくとも、それに不自由や不満を感じないのであればわざわざ努力をする動機付けにはならないでしょう。
※マンガ・アニメなど創作上のキャラクターを意味してこのような言い方がしばしばされます。
誤解のないように申し上げますが、モテない人々に対し激励しアドバイスするのは、決して無意味とは私は思いません。しかし言葉で激励するだけでは、どうにもならないのもまた事実ではないかと思います。『童貞の世界史』でも取り上げましたが、非モテ気質ながらも結婚・性愛に縁が生じた偉人達には、周囲からのお膳立てが功を奏したケースが多かったのです。非婚や少子化を何とかしたい、という意図の下で人々に恋愛・結婚を勧めるのであれば、実際的なお膳立てなどを辛抱強く面倒見よく行うくらいでないと実効は上がらないのではないでしょうか。行動に移すうえでのハードルを具体的に下げた上で分かりやすくメリットを提示して勧める、という位でなければ、切迫した必要も感じていない人々を動かす事はできないでしょう。それをすることなしに、相手の努力を求めるだけでは、反発を買い逆効果に終わるかもしれません。そもそも、他人の人生に口出しする訳ですから、それ相応の責任が生じてくるのは致し方ないところです。面倒な話ではありますけれどね。
「モテたくない訳じゃないが優先順位は低い」という人々を、意固地にして「興味ない」側に追いやってしまうか、それとも周囲の思惑通りうまく恋愛・結婚をさせる事ができるか。周囲の対応如何によっても、その辺りの結果は大きく変わって来るでしょう。非婚化・少子化は社会問題である以上、社会がそうした方向性で動く必要はあるのでしょうね。
by trushbasket
| 2016-10-19 20:09
| 松原左京










