2016年 12月 05日
『童貞の世界史』落選者列伝 クリシュナ・メノン~独立前後のインドで活躍した生涯独身の政治家~
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どうも、松原左京です。今回の『童貞の世界史』落選者列伝は、インド独立運動および独立後に活躍した政治家クリシュナ・メノン(1896-1974)を取り上げます。
クリシュナ・メノンは南インド・ケーララの豊かな家庭に生まれました。マドラス(現チェンナイ)の大学で学んだ後にロンドンへ留学し、経済学・理学の修士号や弁護士資格を獲得しています。
インドがイギリス支配下にあったこともあり、メノンはインド民族主義運動に関心を持つようになります。1929年にはインド連盟を組織し、イギリス国内でのインド国民会議派の情報宣伝に従事するようになりました。この頃にネルーと出会い、生涯にわたる盟友となりました。また社会主義思想に触れて共鳴し、イギリス労働党員であった時期もあるそうです。
インド独立後も政府要人として活躍。初代のロンドン駐在の高等弁務官を務めた他、駐アイルランドインド大使、国連インド代表を歴任。朝鮮戦争の停戦交渉にも従事しています。なお1957年から62年にかけては国防相にもなっていますが、中印紛争で敗れた責任を負って辞任を余儀なくされました。
インド独立運動に活躍し、独立達成後も外交・国防で大きな役割を果たしたメノンは20世紀インド史における傑物と称して問題なさそうですね。そんなメノンは、生涯を独身で通しました。しかし生涯童貞だったかは極めて疑問のようです。同性愛という説もある一方、後輩外交官の妻と関係があったという話もあると伝えられています。
参考文献:
Sankar Ghose, Jawaharlal Nehru, a Biography, Allied Publishers
Surjit Mansingh, Historical Dictionary of India, Scarecrow Press
『ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』ブリタニカ・ジャパン
『世界大百科事典 第2版』平凡社
『日本大百科全書』小学館
Pranay Gupte, Mother India: A Political Biography of Indira Gandhi, Penguin Books India
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下はインド政治史関連の話題ということで。
by trushbasket
| 2016-12-05 18:41
| 松原左京









