2016年 12月 07日
少子化対策としての結婚推進で注意すべきこと~有効な選択肢なのは間違いないけど…~
|
どうも、松原左京です。今回も、『童貞の世界史』に関連した話をさせていただこうかと思います。
少子化が進んでいるこの頃、社会全体がその対策として婚姻率改善へとあの手この手を打ち出しているようです。
しかし注意が必要なのは、現代社会において結婚推進は少子化対策としての手段であって、目的ではないという事です。結婚推進のみにやっきになったり、婚姻率が改善した段階で事足れりとしないよう心掛けてほしいものです。
頭の片隅に置いて損はない事実として、「『童貞の世界史』に登場する童貞偉人たちの中にも、結婚歴がある人々は何人かいる」というものがあります。具体例を挙げますと、神聖ローマ皇帝ハインリヒ二世、プロイセン国王フリードリヒ二世、ジョン・ラスキン、ジェームズ・マシュー・バリー、ヘンリー・ハヴェロック・エリスといった面々。
伴侶を持ちながらも、なぜ。理由は、様々です。興味のある方は、本書を御参照いただけると幸いです。少し内容を漏らしておきますと、「意に添わぬ結婚を強いられた当てつけ」という要素が混じってそうな事例もありました。どうやら、結婚の無理強いが逆効果になる可能性もなきにしもあらずらしいです。
さて。そういう事を考えると、結婚ばかりに意識が行くのは少子化対策として問題がある可能性が示唆されます。となると、結婚は故あってしていないけれど子供は作っているという人々もありがたい存在として政策的・社会的に遇する事も大事ではないかと思われます。
あと、社会全体で、彼らが性生活をやがて営むことも念頭に置いた上での教育を行うのもありかもしれません。無論、性のありようは人によって様々でしょうから、多様性は担保されねばなりません。それだけに、「子孫を残す」という事を無理強いする方向性は、あってはならぬことだと思います。何らかの理由で一定数が性愛や結婚などと縁遠くなるのも想定内であるべきでしょう。ただ少なくとも、少子化を防ぐという観点からは、若者たちを
さんざん性的関心の芽をつぶしておいて、それに応じた精神的発達を遂げた後に、唐突にさあ子供を作れと言われたところで、今更どうしようもないというものである。(松原左京&山田昌弘『童貞の世界史』パブリブ 81頁)という状況に陥らせないよう、できる範囲で留意すべきなんだろうな、とは思います。
参考文献:
松原左京&山田昌弘『童貞の世界史』パブリブ
by trushbasket
| 2016-12-07 22:22
| 松原左京










