2016年 12月 17日
『童貞の世界史』落選者列伝 ジョン・キーツ~悲恋を味わい夭折した英国のロマン派詩人~
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どうも、松原左京です。今回の『童貞の世界史』落選者列伝は、イギリスのロマン派詩人ジョン・キーツ(1795-1821)を扱います。
キーツは貸馬車業者の子としてロンドンに生まれ、若くして両親を失うなど苦労を重ねたようです。やがて医師の徒弟を経て医学生となり、開業免許を獲得しました。しかし医業より詩作に興味を持つようになっていきます。1817年に処女詩集を発表するも評価は得られず、翌年に長編物語詩『エンディミオン』を発表しますがこれも残念ながら不評だったそうです。
1819年、弟を結核で失うといった不幸の中で、キーツは物語詩・バラッド・オードの傑作を次々に生み出したそうです。これらを収めた『レイミア、イザベラ、聖女アグネス祭の前夜、その他の詩集』はイギリスロマン派作品の中でも特に評価が高いものとされています。
キーツの詩は繊細な美的感覚と言語構成の豊かさを持つと評価され、そして夢想への没入と冷酷な現実認識との併存という特徴があるとされています。
この年の末、彼はファニー・ブローンという女性に恋をし婚約に至るものの、自身の結核も悪化し翌年には転地のためイタリアへ向かいやがてローマで客死しています。小説『雪山の白い虎』によれば、キーツは生涯童貞を通したと語られています。しかし、他に信頼すべき文献での証言が得られなかったので採用見送りとなりました。
参考文献:
Walter Jackson Bate, John Keats, Harvard University Press
石塚久郎編集『イギリス文学入門』三修社
『日本大百科全書』小学館
『世界大百科事典』平凡社
『大辞泉』小学館
デイヴィッド・ゴードン『雪山の白い虎』早川書房
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by trushbasket
| 2016-12-17 10:36
| 松原左京









