2017年 06月 18日
新田義貞の軍旗についても少し触れてみる~神号と九字法 勝利を祈って~
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前回、北畠氏が使用したとおぼしき軍旗について話題にしました。引き続いて今回は、新田義貞の旗について少しお話しようかと。
新田義貞が討幕の為に挙兵した際の旗とされるものを掲載した絵葉書の画像は、ネットで調べてみたところ「東北芸術工科大学 東北文化研究センターアーカイブス」にありました。
絵葉書には、「新田左中将義貞公元弘三年五月八日生品祠前ニ於テ義兵ヲ挙ゲ鎌倉北条高時討闘ノ際陣頭ニ立テラレシ軍旗ナリ」という言葉と共に旗の写真。
写真にある旗は、太い横棒一本で新田氏の家紋「大中黒」を表現し、上に右から「三国天照皇大神」「八幡三所大菩薩」「春日和光大明神」と書かれています。そして上端には「臨兵闘者皆陣列在前行」と書かれています。
この文言は、道教経典『抱朴子』にある「臨兵闘者皆陣列前行」すなわち「戦闘に臨む者は皆、陣列を整えて前進する」(論註研究会『曇鸞の世界 往生論註の基礎的研究』永田文昌堂 92頁)という意味です。我が国では修験道・陰陽道を通じて「九字法」として魔除け・護身呪として広く用いられるようになりました。現在でも、漫画・アニメ等で用いられているのを御存じの方は多いかと思います。
この旗に書かれた神々の号およびこの九字法によって、戦いにおける神仏の加護を祈ったという事なんでしょうか。軍旗一つとっても、色々な想像を掻き立てられますね。
【参考文献】
「東北芸術工科大学 東北文化研究センターアーカイブス」(http://www.tobunken-archives.jp/DigitalArchives/index.jsp?lang=ja)より
「新田義貞公義挙ノ旗及陣釜ト金山城ノ古瓦」
(http://www.tobunken-archives.jp/DigitalArchives/record/124F34E0-4537-7A24-C334-C51C788A1228.html?lang=ja)
論註研究会『曇鸞の世界 往生論註の基礎的研究』永田文昌堂
不二龍彦『決定版 呪法全書 知られざる“秘伝の祈祷”を全公開!』学研プラス
「東北芸術工科大学 東北文化研究センターアーカイブス」(http://www.tobunken-archives.jp/DigitalArchives/index.jsp?lang=ja)より
「新田義貞公義挙ノ旗及陣釜ト金山城ノ古瓦」
(http://www.tobunken-archives.jp/DigitalArchives/record/124F34E0-4537-7A24-C334-C51C788A1228.html?lang=ja)
論註研究会『曇鸞の世界 往生論註の基礎的研究』永田文昌堂
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| NF








