2017年 08月 15日
【読書案内】稲田義智『絶対に解けない受験世界史2』
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どうも、松原左京です。『童貞の世界史』を出版させていただいたパブリブより、先日『絶対に解けない受験世界史2』が出版されました。
関連サイト:
「パブリブ」(http://publibjp.com/)より
「『絶対に解けない受験世界史2』が完成しました!」(http://publibjp.com/20170806-2)
著者は稲田義智氏。氏のブログでは、我がブログ関係者の著作も好意的に取り上げていただいたこともあります。
関連サイト:
「nix in desertis」(http://blog.livedoor.jp/dg_law/)
さて。本書は2014年に出版された『絶対に解けない受験世界史』の続編で、大学入試の世界史問題の中で、正解が存在しないもの、誤りがあるもの、一般教養と言い難いレベルの知識が必須のもの、高校生に答えさせるには難易度が高すぎるものなどをピックアップしています。
なお、ざっと見た限りでは、歴史人物が童貞であったか云々を問うような問題はないようです。当然といや当然ですが。
そうした入試問題を列挙し解説するだけでなく、近頃の歴史学説の動向や受験世界史の傾向といった話題に関するコラムもあり、なぜ悪問・難問が世界史で生じやすいかについても論じられています。
それにしても。この頃は、歴史学的に適切な問題を作る、というのは想像以上に大変なんだろうなあ、と思います。例えば、研究進捗の結果、長らく信じられてきた通説に疑念が呈されたり歴史人物のイメージががらっとかわったり。そんな話はよく聞きます。また、教えるよう要求される知識も膨大。高い学力の受験生たちが競う場合、通常の問題では差がつかないかもしれない。
そんな中、一定以上の難易度を保ちつつ歴史学的な適切さを有した問題を作る事は、外から思う以上に難しいのかもしれません。
もっとも、もっとたまったもんじゃないのは、人生がかかった局面で説きようのない不適切問題に直面させられた受験生たち。それは、言うまでもありません。それだけに、問題作成に従事する先生方は、大変なのは重々承知してはいますけれど、適切な問題作りをするようお願いしたいものです。著者の末尾における提言は、事態改善のため一考に値するのではないか、と私も思う次第です。
こうした入試問題における課題点が本書等を通じて世間に周知される事で、入試問題事情の改善につながる事を願ってやみません。
世界史に興味のある方は、同じくパブリブから出版されました『童貞の世界史』もご参照いただけますと幸いです。
by trushbasket
| 2017-08-15 23:15
| 松原左京









