2017年 08月 26日
『童貞の世界史』落選者列伝 會津八一~生涯独身を貫いた歌人の心中は?~
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どうも、松原左京です。今回の落選者列伝は、近代の歌人・會津八一(1881-1956)を扱いたいと思います。
會津八一は、新潟市出身。若い頃から俳句や和歌の才を発揮し、中学時代には新聞俳句の選者を務める早熟ぶりを見せています。良寛和尚の作品価値を再発見した一人でもあるそうです。
やがて早稲田大学英文科を卒業し、やがて同大学で登用美術史を講義するようになります。1934年、『法隆寺法起寺法輪寺建立年代の研究』によって文学博士となりました。
その一方で歌人としても着実に地位を築いていきました。奈良の古寺や仏教美術などを題材に、万葉風の荘重な和歌をひらがな表記で詠みあげる独特の作風で高い評価を受けています。一例を挙げますと、
おおてらの まろきはしらの つきかげに つちをふみつつ ものをこそおもえ(『鹿鳴集』)
といった特徴的な作風なのです。
代表作として歌集『南京新唱』『鹿鳴集』や歌論『渾斎随筆』があります。また書家としても名を挙げており、作品として『遊神帖』が知られています。
八一は、生涯独身を貫きました。若き日の失恋が影響したともいわれますが、真偽は不明です。では、生涯童貞であったかどうか。聞くところによれば、
逍遙の養女との結婚を断ったことで、一生不犯を誓ったともいわれる伝説(植田重雄『秋艸道人會津八一の生涯』恒文社 467頁)
もあったそうですが、あくまでも噂の域を出ないそうです。伝説の真偽について十分な情報が手に入らず、見送りとなりました。
参考文献:
『日本人名大辞典』講談社
『世界大百科事典』平凡社
『美術人名辞典』思文閣
植田重雄『秋艸道人會津八一の生涯』恒文社
宮川寅雄『會津八一の文学』講談社
『日本人名大辞典』講談社
『世界大百科事典』平凡社
『美術人名辞典』思文閣
植田重雄『秋艸道人會津八一の生涯』恒文社
宮川寅雄『會津八一の文学』講談社
萩原昌好編・著 山口太一画『まんがで学習おぼえておきたい短歌100』 あかね書房
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by trushbasket
| 2017-08-26 12:28
| 松原左京









