上杉謙信が女性を遠ざけた理由に関し、面白い意見が~親族と親密だと、恋愛・結婚を要しなくなる一例?~
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要するに、謙信は、生母にも実姉にも鍾愛された、つまり、肉親の女性の愛情に恵まれて、幸福な一生を過ごした男であったと、考えられる。
このような環境にある男性は、一体に、肉親以外の女性の愛には溺れないばかりか、むしろその存在を、さして必要とせぬ場合が多い。
(いずれも『別冊歴史読本特別増刊 '88春号』新人物往来社 27頁)
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2018年 03月 21日
どうも、松原左京です。 戦国大名・上杉謙信は女性を遠ざけた事で知られ、時には生涯不犯であったとも言われています。まあ、男色関係があったとかなかったとかいう話もあるので、厳密な意味で性愛関係と縁がなかったかは不明ですが、彼が一生独身で実子もなかったのは事実です。 謙信がなぜ女性を遠ざけたのか。これについては、信仰のためであるとか色々言われていますが、興味深い考察がなされていたのでご紹介しようかと。新人物往来社が発行している雑誌『別冊歴史読本特別増刊』のバックナンバーを見ていると、謙信に関してこんな風に述べている部分があったのです。 要するに、謙信は、生母にも実姉にも鍾愛された、つまり、肉親の女性の愛情に恵まれて、幸福な一生を過ごした男であったと、考えられる。
謙信に関して、この意見が的を射ているかどうか。それは存じません。ただ、肉親との関係が良好かつ親密で、生涯童貞・生涯独身を貫いた偉人は『童貞の世界史』にも複数人登場します。そこから考えますと、上述したような家庭環境で育った人物が、恋愛・性愛に対して淡白な為人となる事は十分あり得ると申し上げてよいかと思います。謙信がそれに該当するかどうかについての判断は、慎重であるべきかもしれませんが。 『童貞の世界史』に登場する童貞偉人で、そうした条件に該当する人物としては、まずヤーコプ・グリムやライト兄弟が挙げられるでしょう。更に、宮沢賢治にもそうした要素が少なくとも一要素として存在すると思われます。また、コラムで取り上げた人物としては、考古学者・中山平次郎がいます。中山も兄弟姉妹と関係が親密だったのが生涯独身の一因だったとされています。 そういえば以前にも、「最近は親子の仲が良い事が恋愛離れの一因になっている」という話題が世間にある事を取り上げた覚えがありますよ。 家族との関係が親密だから、結果として恋愛やら結婚やらには関心が薄くなる。そうした事例が決して珍しくない事は、この機会に改めて指摘しておこうかと思います。 参考文献: 『別冊歴史読本特別増刊 '88春号』新人物往来社
by trushbasket
| 2018-03-21 14:29
| 松原左京
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