2018年 05月 10日
阪神の助っ人野手のうち、「一年で退団、10本塁打以上」の面々~彼らが残した実力の片鱗、意地の証~
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阪神タイガースには、これまで数多くの助っ人野手が在籍してきました。中には、残念ながら期待に添えず一年で退団を余儀なくされた面々も多くいます。その中でも、今回は10本塁打以上を放ち一定の長打力を証明した人々を扱ってみます。打撃成績が優良な人もいれば、そうでない人もいました。しかし、いずれも縁あってタイガースに在籍した人々。そんな彼らが一年の在籍で残した「二桁本塁打」という記録は、意地や誇りの証と言えるかもしれません。
フレッド・バレンタイン(1970年) 外野手
495打席 .246 11本塁打 46打点 3盗塁 OPS.699(出塁率.319、長打率.380)
これまでも1年で退団した助っ人野手はいましたが、その中でも10本塁打以上を放って意地を見せたのはこの人が初めて。それでも、OPSが0.7をも下回っている辺り、かなり苦戦したようです。
ジョージ・アルトマン(1975年) 外野手
397打席 .274 12本塁打 57打点 0盗塁 OPS.743(出塁率.330、長打率.413)
前年まで、ロッテで長きにわたり伝説的な活躍をした優良助っ人です。病気のためロッテを退団した後、75年に一年だけ在籍しました。流石に万全の状態ではなかったためか、全盛期ほどの成績は残せませんでしたが力量の片鱗は見せたと言ってよさそう。
レロイ・スタントン(1979年) 外野手
494打席 .225 23本塁打 58打点 0盗塁 OPS.704(出塁率.279、長打率.425)
田淵幸一が移籍した後、その穴埋めを期待された選手だそうです。本塁打数は相応の数を残しましたが、打率・出塁率・OPSの低さや136三振を喫したのが物足りないと判断されたと思われます。
ダグ・オルト(1981年) 外野手、一塁手
348打席 .307 18本塁打 59打点 2盗塁 OPS.852(出塁率.343、長打率.509)
打席数が少々少なめですが、打率・本塁打数とも十分な数値。優良助っ人と称して問題ありません。なぜ一年で退団となったのか、不思議な位です。
グレッグ・ジョンストン(1982年) 外野手
367打席 .256 10本塁打 37打点 4盗塁 OPS.706(出塁率.291、長打率.415)
セシル・フィルダー(1989年) 内野手
454打席 .302 38本塁打 81打点 0盗塁 OPS1.031(出塁率.403、長打率.628)
ラリー・パリッシュ(1990年) 内野手
432打席 .249 28本塁打 80打点 0盗塁 OPS.843(出塁率.331、長打率.512)
この二人は、優良助っ人ながら様々な事情があって引き留められなかった事例。なので、今回の趣旨とはやや異なる気もしますが、条件には当てはまっているので成績を取り上げました。フィルダーはMLB復帰後に本塁打王となり、パリッシュは前年にヤクルトで本塁打王であった事は御存じの方も多いかと。
マーベル・ウイン(1991年) 外野手
473打席 .204 13本塁打 44打点 6盗塁 OPS.637(出塁率.260、長打率.377)
OPSが本塁打数の割に物足りないのは否めません。
フィル・ハイアット(1997年) 内野手
235打席 .204 11本塁打 30打点 3盗塁 OPS.729(出塁率.302、長打率.427)
打率の割に出塁率が高いのを考えると、選球眼は良好だったようですが…。
デーブ・ハンセン(1998年) 内野手
451打席 .253 11本塁打 55打点 0盗塁 OPS.695(出塁率.322、長打率.373)
OPSが本塁打数の割に物足りないのは否めません。
マーク・ジョンソン(1999年) 内野手
438打席 .253 20本塁打 66打点 1盗塁 OPS.823(出塁率.345、長打率.479)
OPSは結構通年でも優秀なんですけどね。後半の絶不調が痛かったようです。
マイク・ブロワーズ(1999年) 内野手
292打席 .251 10本塁打 43打点 0盗塁 OPS.737(出塁率.336、長打率.402)
打席数は多くないだけに、外れとまでは言えないかも。
トニー・タラスコ(2000年) 外野手
422打席 .239 19本塁打 57打点 1盗塁 OPS.735(出塁率.306、長打率.429)
本塁打数は、まずまずでしたが。
イバン・クルーズ(2001年) 内野手
267打席 .234 14本塁打 34打点 0盗塁 OPS.746(出塁率.315、長打率.431)
打席数の少なさを考えると、一年通して見てみたかった気はします。もっとも、2003年に中日に在籍した時も同様な成績だったあたり、苦しいかも。
現時点では、2001年のクルーズが最後の該当者ですね。二桁本塁打を記録しながらもOPS0.7を下回る、苦戦を物語る数字を残した人も数人いました。当たり外れのいずれにも軽々に分類できない成績の人もそれなりに。一方で、オルト、フィルダー、パリッシュのように優良助っ人と断言できるレベルの人が3人もいました。阪神にとってはもったいない話です。
いわゆる「暗黒時代」に在籍した人が多数を占めています。特に暗黒時代後半に半数近い6人。2002年以降は、優良助っ人(アリアス、シーツ、ブラゼル、マートン、ゴメス)か10本塁打打てないかの二択になっている印象です。
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※2018/7/10 少し手直し。
by trushbasket
| 2018-05-10 20:35
| NF








