2018年 05月 27日
<読書案内>『日本史を学ぶための古文書・古記録訓読法』~日本独自の漢文様表現に慣れるために~
|
いつかは、古文書を、一次史料を自分の手で読めるようになりたい。日本史好きの人々には、そうした願望を一度は抱いた方も少なからずおられるのではないでしょうか。とはいえ、手書き文字の解読とか変体仮名とか、課題は山盛り。そうした課題の中に、漢文っぽい独自表現をどう読み解くか、というものがあります。漢文っぽいけど普通の漢文として見ても意味が通らない。そんな表記は、中世の文書ではしばしばです。貴族の日記とか、訴訟関連文書とか。
そんな独自の表現を理解するため、助けとなるのが苅米一志『日本史を学ぶための古文書・古記録訓読法』(吉川弘文館)。古文文法にのっとるかのように、様々な疑似漢文表現を品詞や文章中の役割(主語・目的語など)によって分類したデータベースというべき一冊です。
まあ、一度目を通しただけで理解できるようになるのは困難だと思います。僕も、まだまだ内容を咀嚼できたとは言えません。繰り返し読みながら、古文書を実際に見ながら、少しずつ身につけていくものなんだと思います。章ごとに演習問題もついていますから、参考書っぽく学ぶこともできます。
古文書を理解できるようになりたいけど、何から手を付けたら良いか。そんな方は、まず疑似漢文表現の理解から本書で初めて見るのも一つの選択肢だと思います。
by trushbasket
| 2018-05-27 22:18
| NF








