2018年 08月 17日
『新九郎、奔る!』1巻が出ましたね。
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先日、『新九郎、奔る!』の1巻が小学館から出ましたね。作者は、『究極超人あーる』や『機動警察パトレイバー』などで知られる大家・ゆうきまさみ先生。そして主人公は伊勢宗瑞、いわゆる「北条早雲」です。
東国に戦国の扉を開いた一人とされるこの武将を、最新の研究成果も反映しながら堅実に、洒脱さも交えながら描き出す大作となりそうで楽しみでなりません。
関連サイト:「ビッグコミックBROS.NET」(https://bigcomicbros.net/)より「新九郎、奔る!」(https://bigcomicbros.net/comic/shinkuro/)
現在の説では、宗瑞の出自は足利政権中枢で活躍していた伊勢氏一族となっています。それをふまえてか、1巻は千代丸少年(本作における宗瑞の幼名)が所属する伊勢氏を中心にした視点から、応仁の乱前夜における足利政権の姿を活写するものに。具体的には文正の政変から、御霊林合戦までです。
利発ながらもまだ年齢相応な少年として描かれる千代丸。その眼を通じて、足利政権重鎮たちの姿や不安定な政情が描き出される1巻は、歴史が動き始めるプロローグと言えるでしょう。豪放磊落な野心家・山名宗全、沈着そうだが底知れなさを秘めた細川勝元、小賢しさと重々しさや将軍義政への確かな愛情を併せ持つ伊勢貞親などなど。やがて応仁の乱を彩るであろう面々が、早くもその個性と魅力を輝かせ始めており先への期待を持たせてくれます。もちろん、時代背景は新しい説に則って手堅く押さえてあるので歴史を学ぶという意味でも十分有用。
戦国好きはもちろん、室町時代好きにも必読の作品になりそうです。歴史好き・漫画好きとして楽しみが一つ増えたのは、嬉しい限り。今後も大きな期待を寄せたいものです。
by trushbasket
| 2018-08-17 20:48
| NF








