2018年 12月 16日
季語としてのクリスマス~バレンタインやハロウィンも最近は季語らしいですね~
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もうすぐ、クリスマスですね。我が国におけるクリスマスの歴史は存外古く、明治初頭まで遡れるのだそうで。そこまで来ると、「日本の伝統」と称してもよさそうなレベルに思われますね。
実際、俳句においても冬の季語として定着しているようで。初めて「クリスマス」を季語として用いたのは、正岡子規だそうです。初出は明治二十九年(1986)の『寒山落木』に収載された
八人の子供むつまじクリスマス
(クラウス・クラハト、克美・タテノクラハト『クリスマス どうやって日本に定着したか』角川書店 81頁)
という句なのだとか。西洋由来のカタカナ語としては、初めての季語でした。後にも子規はクリスマスを題材に
クリスマスに小(ちいさ)き会堂のあはれなる
会堂に国旗起てたりクリスマス
贈り物の数を尽してクリスマス
(いずれも同書 同頁)
といった句も作っています。字余りの句も結構ありますね。その辺りも、色々新たな挑戦をした子規らしいのかも。
クリスマスだけではありません。2月14日のバレンタインデーも、1968年の大後美保『季語辞典』(東京堂出版)には掲載されていると山口謡司氏は指摘しています。山口氏によれば、更に1990年代になってからは、ハロウィン(※1)やイースター(※2)も季語として認識されるようになったそうで。戦後になると、西洋の祭典も次第に定着していく様子が、「季語」一つとっても分かる話ですね。
※1 10月31日。秋の収穫を祝う古代ケルトの祭りが起源だという。
※2 復活祭。キリストの復活を祝う日。春分の後、最初の満月の次の日曜にあたる。
それでは皆様、よいクリスマスを。…少し早いですが。
【参考文献】
クラウス・クラハト、克美・タテノクラハト『クリスマス どうやって日本に定着したか』角川書店
山口謡司『にほんご歳時記』PHP新書
『大辞泉』小学館
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by trushbasket
| 2018-12-16 20:26
| NF








