「七夕ぼっち」 in 王朝時代~『拾遺和歌集』の恋歌から~
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思ひきやわが待つ人はよそながら棚機つめのあふを見むとは
(塚本哲三校『拾遺和歌集・後拾遺和歌集』有朋堂書店 151頁)
<超意訳>
思いもしなかったよ、私が逢いたいと待っている恋しい人はここにはいないあま、織姫・彦星の逢瀬を見る事になるとは。
侘びぬればつねはゆゆしき棚機も羨まれぬる物にぞ有りける
(同書 同頁)
<超意訳>
恋人がおらず寂しい思いをしていると、いつもは(相手と離ればなれなのを)気の毒に思う織姫も、今夜は羨ましいと思ってしまうものだなあ。
塚本哲三校『拾遺和歌集・後拾遺和歌集』有朋堂書店
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