パブリブより『亡命ハンガリー人列伝』出ました
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2019年 04月 21日
どうも、松原左京です。こちらを御覧の方は御存じかと思いますが、パブリブより『童貞の世界史』を出版させていただいたものです。
Amazon :『童貞の世界史: セックスをした事がない偉人達』 楽天ブックス:『童貞の世界史: セックスをした事がない偉人達』 セブンネット :『童貞の世界史: セックスをした事がない偉人達』 当ブログ内紹介記事 さて。パブリブから、このたび『亡命ハンガリー人列伝』が出ました。著者は木村香織先生。第二次大戦後のソ連や東欧がご専門だそうです。 近代において、東欧における多くの国は、西欧やロシアといった覇権国家の思惑に翻弄され波瀾の歴史をたどってきました。ハンガリーも例外でなく、革命や民族運動、敗戦、冷戦といった数々の試練にさらされています。そしてその度に、国外への亡命を余儀なくされた人々が出たのです。その中には、大きな功績を挙げ歴史に名を刻んだ人も多くいました。そうした61人にスポットを当て、ハンガリーの近代史を照らし出そうというのが本書の試みのようです。亡命経験者たちは、政治・軍事だけでなく、文学・芸術・学術・報道など多くの分野にわたっています。祖国に帰国がかなった人もあれば、異郷に骨を埋める事となった人もあります。取り上げる人々の出生・死亡した年や場所、亡命歴に始まり伝記要約を記載しているのが本書の基本的パターン。我が国で最も有名なのは、現在日本で活動している数学者ピーター・フランクル氏でしょうか。末尾では民主化以降の難民受け入れ問題についても触れられており、亡命関連の話題がただ歴史であるだけでなく現在進行形の問題でもある事を教えてくれます。そしてこれは、どこの国にとっても決して他人事ではない、という事も。 閑話休題。本書と本ブログ関係者による著作とを絡めて、少しばかり駄弁をさせていただければ。残念ながら『童貞の世界史』ではハンガリー出身者を取り上げていませんが、何冊か結びつけられる本がなくもないので。まずハプスブルク家の支配に対し反旗を翻したラーコーツィ・フェレンツ二世について。彼の母親ズリーニ・イロナは『世界各国女傑列伝』にハンガリー代表として登場しています。 イロナもまた、ハプスブルク家に抗戦して籠城、2年以上も奮闘した実績の持ち主なのです。 次に。ハンガリー独立運動に従事し、やがてハプスブルク家が国家再編させオーストリア・ハンガリー二重帝国を形成する際にはこれに協力し首相となったのがアンドラーシ・ジュラ。『戦後復興首脳列伝』ではハプスブルク皇帝フランツ・ヨーゼフ視点から描写していますが、アンドラーシの名も少し出てきます。 楽天ブックス:『戦後復興首脳列伝』 セブンネット :『戦後復興首脳列伝』 当ブログ内紹介記事 なお、アンドラーシ・ジュラの同名の子もハンガリー政界の重鎮としてハンガリーのために活躍、ハプスブルク帝国が第一次大戦で敗北必至となった中で二重帝国最後の外務大臣を務めています。『敗戦処理首脳列伝』に記述あり。 余談ながら。ハンガリーも苦難の近代史をたどりましたが、ブルガリアもその辺りは相当なものだったようです。『敗戦処理首脳列伝』や『戦後復興首脳列伝』に、その辺りの記述があります。 パブリブの歴史書籍ではおそらく通例でしょうが、末尾の参考文献も12頁にわたっています。時代背景に関するコラム記述も充実しており情報量はかなりのもの。近代ハンガリー史に興味がある方は、手に取る価値がある一冊だと思います。
by trushbasket
| 2019-04-21 19:53
| 松原左京
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