同一球団で複数回監督を経験した人々~3回はどこも少ないようです~
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2019年 06月 06日
2019年のプロ野球も、交流戦に突入し盛り上がっているようですね。今年からまた読売ジャイアンツの指揮をとっている原辰徳監督は、第3次だそうで。同一球団で3回監督に就任するのは、結構珍しいんじゃないでしょうか。そういえば、東京ヤクルトスワローズの小川淳司監督も、第2次でしたね。 という訳で、今回は日本プロ野球において同一球団で複数回監督に就任した事例を調べてみました。監督名の後ろの数字は監督在任年(西暦)です。00-19までは2000-2019の略、35-99までは1935-1999の略です。 調べるに当たっては、NPBの公式サイトと『日本プロ野球監督列伝』を主に参照いたしました。 関連サイト: 「NPB.jp」(http://npb.jp/) 読売ジャイアンツ <3回> 1人 ・原辰徳 02-03, 06-15, 19- 優勝 02, 07, 08, 09, 12, 13, 14 日本シリーズ制覇 02, 09, 12 <2回> 3人 ・中島治康 43, 46-47 優勝 43 ・長嶋茂雄 75-80, 93-01 優勝 76, 77, 94, 96, 00 日本シリーズ制覇 94, 00 ・藤田元司 81-83, 89-92 優勝 81,83,89,90 日本シリーズ制覇 81, 89 阪神タイガース <3回> 1人 ・吉田義男 75-77, 85-87, 97-98 優勝・日本シリーズ制覇 85 <2回> 7人 ・松木謙治郎 40-41, 50-54 ・若林忠志 42-44, 47-49 優勝 44, 47 ・藤村富美男 46, 55途-57 ・金田正泰 60-61, 73-74 ・藤本定義 61-65, 66途-67 優勝62, 64 66年当初は杉下茂監督。 ・後藤次男 69, 78 ・村山実 70-72, 88-89 中日ドラゴンズ <3回> 1人 ・天知俊一 49-51, 54, 57-58 優勝・日本シリーズ制覇 54 <2回> 4人 ・杉浦清 46-48, 63-64 ・杉下茂 59-60, 68 ・星野仙一 87-91, 96-01 優勝 88, 99 ・高木守道 92-95, 12-13 広島東洋カープ <2回> 2人 ・白石勝巳 53-60, 63-65 ・山本浩二 89-93, 01-05 優勝 91 東京ヤクルトスワローズ <2回> 1人 小川淳司 11-14, 18- 横浜DeNAベイスターズ <2回> 2人 別当薫 68-72, 77-79 大矢明彦 96-97, 07-09 埼玉西武ライオンズ <2回> 1人 伊原春樹 02-03, 14 優勝 02 福岡ソフトバンクホークス <2回> 3人? ・三谷八郎 39,41-42 39年は文献によっては監督とみなしていない? ・加藤喜作 42, 43-44 43年当初は高田勝生監督 ・鶴岡一人 46-65, 66-68 優勝46, 48, 51, 52, 53, 55, 59, 61, 64, 65, 66 日本シリーズ制覇 59, 64 65オフに蔭山和夫監督が就任するも直後に急死。鶴岡が再び監督に。 北海道日本ハムファイターズ <3回> 1人 ・大沢啓二 76-83, 84途, 93-94 優勝 81 84当初は植村義信監督 <2回> 1人 ・土橋正幸 73途, 92 73当初は田宮謙次郎監督 オリックスバファローズ <2回> 5人 ・村上実 37秋途、39途 ・山下実 38春-39, 40 ・西村正夫 43-47, 54-56 ・上田利治 74-78, 81-90 優勝 75,76,77,78,84 日本シリーズ制覇 75,76,77 ・仰木彬 94-01,05 優勝 95,96 日本シリーズ制覇 96 千葉ロッテマリーンズ <2回> 2人 金田正一 73-78, 90-91 優勝・日本シリーズ制覇 74 バレンタイン 95, 04-09 優勝・日本シリーズ制覇 05 東北楽天ゴールデンイーグルス 該当者なし ここで、消滅球団についても目を向けてみましょう。 松竹ロビンス <2回> 1人 小西得郎 36秋-38春, 50 優勝 50 大阪近鉄バファローズ 該当者なし なお、その他の消滅球団には該当する監督はいませんでした。 同一球団で3回監督になったのは、原辰徳(読売)、吉田義男(阪神)、天知俊一(中日)、大沢啓二(日本ハム)の四人。いずれも、リーグ優勝経験監督です。 読売は、優勝回数が多い強豪だけあって数多くの栄冠に輝いた面子が目立ちます。阪神に複数回監督就任者が多いのはなぜなんでしょうか?現役時にスター選手だった事例が多いので、その辺りは関係しているのかも。 同じチームから監督就任を複数回求められるというのは、それだけのものを持っている人々なのでしょうね。采配・育成など指揮官として長じている、チームの面々に対し押さえが効く、経営陣との関係が良好、人気・知名度があり集客が見込める、大変な時期に火中の栗を拾う侠気がある…などなど。複数の要素を併せ持っている人も多いでしょう。実際、いったんは退任したものの次の監督が諸事情で短期政権に終わったため急遽再登板という事例もちらほら。 監督として高く評価されている人は、基本的に5年以上の長期政権になる事が多い印象です。複数回監督就任というのも、戦績はともかく経営陣から評価されている事の現れなのかもしれません。まあ、長期政権経験があり複数回監督就任しているような人は、上を見る限りでは指揮官としてわかりやすく結果を出している人が目立つ気はします。 【参考文献】 『日本プロ野球監督列伝 1936-2014』ベースボール・マガジン社 『南海ホークス栄光の歴史 1938-1988』ベースボール・マガジン社 『東映フライヤーズ全史 』ベースボール・マガジン社 『ファイターズ全史』ベースボール・マガジン社 『中日ドラゴンズ70年』ベースボール・マガジン社 『阪神タイガース栄光の75年』ベースボール・マガジン社 関連記事:
by trushbasket
| 2019-06-06 20:57
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