歴代大河ドラマに登場なされた、歴代天皇〜割と最近の現象かも〜
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今年の大河ドラマ『麒麟がくる』は、放送再開後に面白さが加速している印象です。最近の研究成果も活かしながら、新たな戦国時代像・人物像を描き出そうという野心的な試みが随所に見られる感があります。
そんな中で、強い印象を与える人物の一人に、時の帝・正親町天皇がおられます。演じておられるのは坂東玉三郎さん。現在進行形で、物語世界への影響力や存在感はいや増すばかり。
戦国を舞台としたドラマで、時の帝がこれほど存在感を発揮した事例は、僕個人の記憶にはない気がします。
そこで今回は、歴代大河ドラマに歴代天皇が登場なされたケースについて調べてみました。
以下、歴代の天皇が登場なされた作品、および演じた俳優さん一覧です。なお、その作品における最終形態を演じたお一人に代表しています。例によって情報源はWikipediaなので、話半分にてご覧いただければ幸いです。
※2024/4/17
2024年『光る君へ』では、下記に加え四名が新たに追加。詳細はこちらを。
白河天皇
1972 『新・平家物語』 滝沢修
2012 『平清盛』 伊東四朗
鳥羽天皇
1972 『新・平家物語』 四世野村万之丞
2012 『平清盛』 三上博史
崇徳天皇
1972 『新・平家物語』 田村正和
2012 『平清盛』 井浦新
近衛天皇
2012 『平清盛』 北村匠海
後白河天皇
こちらを参照
二条天皇
2012 『平清盛』 冨浦智嗣
高倉天皇
1972 『新・平家物語』 片岡孝夫(現・十五代目片岡仁左衛門)
2005 『義経』 馬場徹
2012 『平清盛』 千葉雄大
安徳天皇
1972 『新・平家物語』 山崎有右
1979 『草燃える』 中村太郎
2005 『義経』 市川男寅
2012 『平清盛』 田中悠太
2022 『鎌倉殿の13人』 相澤智咲(※2024/6/4加筆)
後鳥羽天皇
1979 『草燃える』 初代尾上辰之助
2005 『義経』 三俣凱
2022『鎌倉殿の13人』 2代目尾上松也(※2022/2/17加筆 2024/6/4再加筆)
後嵯峨天皇
2001 『北条時宗』 木之内頼仁
亀山天皇
2001 『北条時宗』 松田洋治
後醍醐天皇
1991 『太平記』 片岡孝夫(現・十五代目片岡仁左衛門)
後村上天皇
1991 『太平記』 渡辺博貴
光厳天皇
1991 『太平記』 辻輝猛
光明天皇
1991 『太平記』 海野義貞
後花園天皇
1994 『花の乱』 大出俊
後土御門天皇
1994 『花の乱』 川野太郎
後奈良天皇
2007 『風林火山』 四代目市川段四郎
正親町天皇
2020 『麒麟がくる』 五代目坂東玉三郎
後陽成天皇
2000 『葵 徳川三代』 木下浩之
後水尾天皇
2000 『葵 徳川三代』 大場泰正
明正天皇
2000 『葵 徳川三代』 藤原ひとみ
孝明天皇
1998 『徳川慶喜』 三代目花柳錦之輔(現・三代目花柳寿楽)
2004 『新選組!』 九代目中村福助
2008 『篤姫』 東儀秀樹
2010 『龍馬伝』 阿部翔平
2013 『八重の桜』 七代目市川染五郎(現・十代目松本幸四郎)
2018 『西郷どん』 六代目中村児太郎
2021 『青天を衝け』 二代目尾上右近(※2021/1/26加筆)
明治天皇
1990 『翔ぶが如く』 岡部浩之
2004 『新選組!』 中川景四
2018 『西郷どん』 六世野村万之丞
2021 『青天を衝け』 犬飼直紀(※2021/7/10加筆)
昭和天皇
1984 『山河燃ゆ』 高橋昌也
以上です。後白河法皇抜きでは語れない源平合戦ものを別にすれば、1990年以降に集中している印象です。そして、歴史劇としての評価が高い作品が多くを占めています。やはり、時の帝にお出まし願う作品は、それだけ時代描写にも気合が入っているという事でしょうか。
幕末ものが多いのを考えると、孝明天皇が初登場されたのが1998年というのは正直、意外でした。そんな中、1984年に当時いまだ在位中でおられた昭和天皇を登場させた『山河燃ゆ』は異色です。
歴代天皇の登場回数ランキングはご覧の通り。
後白河天皇、孝明天皇 7回(2人)
安徳天皇、明治天皇 4回(2人)
高倉天皇 3回(1人)
白河天皇、鳥羽天皇、崇徳天皇、後鳥羽天皇 2回(4人) ※後鳥羽天皇は『鎌倉殿の13人』も含めると3回。
近衛天皇、二条天皇、後嵯峨天皇、亀山天皇、後醍醐天皇、後村上天皇、光厳天皇、光明天皇、後花園天皇、後土御門天皇、後奈良天皇、正親町天皇、後陽成天皇、後水尾天皇、明正天皇、昭和天皇 1回(16人)
作品ごとの、歴代の帝にお出まし願った人数ランキングはこちら。
『平清盛』 8人
『新・平家物語』 6人
『太平記』 4人
『義経』 4人
『草燃える』 3人
『葵 徳川三代』 3人
『花の乱』 2人
『北条時宗』 2人
『新選組!』 2人
『西郷どん』 2人
『源義経』 1人
『山河燃ゆ』 1人
『翔ぶが如く』 1人
『炎立つ』 1人
『徳川慶喜』 1人
『風林火山』 1人
『篤姫』 1人
『龍馬伝』 1人
『八重の桜』 1人
『麒麟がくる』 1人
来年の『青天を衝け』や再来年の『鎌倉殿の13人』をうけてこのデータがどう変わっていくのか。それにも要注目かと存じます。
※2021/1/26加筆。上記の通り、『青天を衝け』に孝明天皇が登場される事が判明しました。明治天皇をはじめとする近代の天皇も登場されるのか、要注目です。
※2021/4/15加筆。上記の通り、『鎌倉殿の13人』に後白河法皇が登場される事が判明しました(西田敏行さんが演じます)。それ以外の同時代天皇についても、判明次第加筆します。
関連記事:
「大河ドラマを時代別に区分すると~戦国が多いのは予想がつくけど…~」
「歴代「幕府」将軍・執権の大河ドラマ出演歴一覧を作ってみた(上)」「(下)」
※2020/12/14 一部加筆。








