2021年 02月 06日
「方相氏」について〜節分も過ぎましたし、疫祓いも期待して〜
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早いものでもう2021年も一月が終わり、既に二月です。で、二月初頭のイベントといえば、節分。今週は家の中ながら豆まきとか恵方巻きとかをされた方もおられるのではないでしょうか。
節分という言葉は元来、季節が移り変わるタイミングを意味しています。立春、立夏、立秋、立冬の前日。現在、二月だけが節分といい習わされているのは、太陰暦で立春をもって新年としていたから。立春前日は旧暦の大晦日にあたり、宮中では邪気払いとして追儺を行う習慣がありました。追儺とは、鬼やらいとも呼ばれる厄祓いの儀式です。鬼に扮した舎人(使用人)を殿上人らが桃の杖や桃の弓、葦の矢で追いかけて逃走させるという内容でした。元来は中国の儀式でしたが、文武天皇の時代に我が国でも取り入れられたのだそうです。
現在、太陽暦二月に鬼を祓う行事がなされるのは、それが民間に広がり転化したものであるようです。主なものとしては鬼を祓うための豆まきなどがあります。
さて。神社で行われる節分祭で、「方相氏」なる存在を目にした方も多くおられるかと思います。目が四つ有る面を被った人物の事です。京大周辺でも吉田神社や平安神宮などで目にした覚えがありますが、神社によってもバリエーションがありそうですね。今回はこの方相氏について少し解説。
方相氏とは、『周礼』夏官によれば周時代の官職だったそうです。黄金でできた四つ目の仮面を被り、黒い衣と朱の裳をまとい矛と盾を手に持って、同様に黒い衣と紅の裳といった出立ちの人々を率いて桃の弓と葦の矢で鬼を追い回す。そういう術師だったそうです。日本でも同様に、追儺において宮中から悪疫を祓う役目を果たしました。神社の節分祭で方相氏が見られるのも、その名残なのですね。
こうした世の中だけに、是非とも悪疫を祓って貰える事を期待してやみません。
【参考文献】
『ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』ロゴヴィスタ
『精選版 日本国語大辞典』小学館
『世界大百科事典』平凡社
『大辞泉』小学館
甲田利雄『年中行事御障子文注解』八木書店
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※2021/2/6 冒頭が、投下時期としておかしい表現だったので修正。
by trushbasket
| 2021-02-06 19:48
| NF








