レトロゲーム紹介 第39回『四八(仮)』(一応、ネタバレ注意)
|
関連記事:
「レトロゲーム紹介」
ライフログ
メンバーの著作
連絡先/著作紹介/投稿一覧/等
連絡先
(【あっと】を@に替えてください) 管理人(現担当 貫名) trushbasket【あっと】yahoo.co.jp My(山田昌弘) phephemol【あっと】hotmail.co.jp (記載の無い執筆者への連絡は管理人経由で) ────────────── 著作紹介・試し読み ────────────── リンク(お世話になっている方々のサイト) 京都大学歴史研究会blog 社会評論社 パブリブ Cool Ja本 世界で通用する日本本 ハマザキカク本 Delusion 戦国ちょっといい話・悪い話まとめ 小覇王の徒然はてな別館 西洋軍歌蒐集館 駄文にゅうす 史劇的な物見櫓 芝蘭堂 歴史の輪っ子 D.B.E三二型 その他にも、こちらに掲載したサイトにも御世話になっております。 ────────────── 投稿一覧 ────────────── 最近の歴史記事
────────────── 最近の雑記・日記・管理コメント
記事ランキング
ブログパーツ
以前の記事
カテゴリ
検索
外部リンク
最新のトラックバック
フォロー中のブログ
ファン
ブログジャンル
画像一覧
|
2021年 02月 17日
本当に久しぶりですが、レトロゲーム紹介をやってみようかと思います。 関連記事: 今回取り上げるのは、『四八(仮)』(2007年 プレイステーション2 バンプレスト ジャンル:アドベンチャー)。もう、干支一回り以上前の作品なんですね、気づいたら。都道府県単位で、様々な怪奇・不思議な話を聞いたり読んだりしながら、進めていくゲームです。こうして見ると、一言で表現するのが難しいですね。個人的には決して嫌いではないゲームなので、この場で取り上げさせていただこうかと。 さて、この『四八(仮)』、基本的に世間的な評価は宜しくありません。大体、「伝説のクソゲー」扱いです。ここしばらくは、動画実況が盛んになった関係もあり、再評価の動きがあるようではありますが。そして、「クソゲー」評価に反論が難しいのも事実。システム周りとかバグとかに問題が多々ある事や、そのせいでプレイしていてストレス溜まる事は事実ですから。その辺りに関しては、僕も弁護し難いものがあります。そこへ持ってきて、おふざけとしか思えないシナリオに遭遇したりすると、投げ出したくなるのも理解できます。特に、地元のシナリオがそうだった場合には尚更の事。ましてや、フルプライスで買った人ならば。 しかしながら、「どうしようもない酷い代物だったね、はい終了」で片付けるには勿体ない何かを持っているとも思います。以下、ネタバレ要素ありますので、読み進める際は自己責任にてお願い致します。 おそらく、この『四八(仮)』、ホラーというより徳川時代の見世物みたいな胡散臭い何かの雰囲気を出したかったんではなかろうか。その上で、それだけではない不気味な何かをプレイヤーに味わわせるのが狙いではなかったか。今ではそう思います。 呆れるしかないような馬鹿馬鹿しいシナリオも、他のシナリオと絡めて俯瞰的にみたら不気味な意味があってプレイヤー自身をもそれに巻き込むような世界観になってるように感じましたし。短いシナリオのランダム分岐で、初見がおふざけとしか言いようがない「何じゃこりゃ?」となったシナリオにも、同じシナリオの別バージョンは一応ちゃんとホラーやってたケースもありましたし。 で、ゲームの世界とプレイヤーの現実世界の境界線を曖昧にするようなエンドに持ち込み、なんとも言えない感覚を与える。それが狙いだったのでは。だとすると、やろうとした事は、悪くはない気はします。 しかしながら、容量、システムの練り込み、シナリオ選択の優先順位、プログラミングの練り込み。そういった諸々に問題を抱えてしまったが故に、意図した味が出せなかった。そういう事ではないかと。 もし、もう少し違った工夫があれば、評価は違ってきたのかも。 例えば、素人考えな案ではありますが。システムは余り複雑にしすぎず、無理なくできる範囲内で何とかする。シナリオは、基本コンセプトに不可欠なものを優先する。おふざけっぽいシナリオ直後に、裏設定を匂わせた別シナリオへのリンクをそれとなく誘導する。プレイヤー自身のシナリオは、ストーリー仕立てよりも「プレイ中のランダムな不思議現象」という趣向にする。などなど。まあ、実行されたとしてどの程度効果的かは自身ないですし(素人なので)、「やろうとしたけどできなかった」のかもしれないので、外野が偉そうなこと言うべきじゃないかもですが。 でもまあ、何かしら違った工夫があれば、あるいは評価は違ってきたのではないか。有機的に繋がって初めて期待された効果を発揮できるあれこれが、実際にはぶつ切りになっていたのではないか。そう感じます。実は色々と惜しいゲームではないか、今はそう思っています。 それでも。ここまで色々苦言を呈して来ましたが、何だか惹かれるものがあったのも事実です。北陸を中心に一応はホラーとして成立しているシナリオも相応にありますし、バカバカしいシナリオもこれはこれで笑わせてもらいました。昔の見世物小屋を思わせるような、何とも言い難い胡散臭いオーラも、嫌いじゃありませんでした。ミニゲームにも、楽しめるものはちらほら。ギャルゲー風味なシナリオのイラストはよくできていましたし、ゲスト作家によるシナリオは読み応えありました。 クソゲー呼ばわりされたのは、残念ながら致し方ない気はします。それでも、基本的なコンセプトは悪くはないと感じましたし、光るものはあちこちにあったゲームだとも思います。至らぬ点は多いものの、見るべき点も相応にあった、色々勿体ない作品だったなあ。でもまあ、僕は楽しませてもらったし、仲間たちと盛り上がりもしたし、決して嫌いじゃなかったです。人にお勧めはしにくいのは、否みようがないですけどね…。 ※2021/2/17 少し修正。大意は変わってません。リンク追加。 関連サイト: 「四八(仮)まとめ@wiki」(https://w.atwiki.jp/shiju_hachi/)
by trushbasket
| 2021-02-17 21:48
| NF
|
ファン申請 |
||