2021年 08月 18日
【読書案内】稲田義智『絶対に解けない受験世界史3』
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どうも、松原左京です。『童貞の世界史』を出版させていただいたパブリブより、先日『絶対に解けない受験世界史3』が出版されました。
関連サイト:
「パブリブ」(https://publibjp.com/)より
「突然ですが『絶対に解けない受験世界史3』を出版します!」(https://publibjp.com/20210714)
以前にご紹介した『絶対に解けない受験世界史2』の続編で、著者は同じく稲田義智さん。これまでと同様、大学入試の世界史問題の中で、正解が存在しないもの、誤りがあるもの、一般教養と言い難いレベルの知識が必須のもの、高校生に答えさせるには難易度が高すぎるものなどをピックアップしています。該当する問題のどの点がまずかったのか、という解説は世界史研究の近年の動向を知る上でも有用だったりしますよ。のうち研究成果を受けて教科書の内容に大きな変化があった事項についてもコラムで取り上げてくれています。
それだけでなく、歴史上の興味深いポスターとか歴史を踏まえた最近のスピーチ、歴史漫画などを題材にした面白い問題についても番外編で取り上げているのでそちらも一読の価値あり。
それにしても、前著をご紹介した際にも述べた事ですが、問題作成する教員も苦労が多いものですね。殊に近年は、受験制度の改革もあるし、おまけにコロナ禍に伴って大学教育そのものが二転三転を余儀なくされている有様。
それでも、入試で人生かかってる受験生にしてみれば、そんな事情は知ったこっちゃないのも当然な訳で。著者・稲田氏は、悪問を少しでも減らしていくにはどうすべきか、大学当局はもちろん、歴史学者、教科書・参考書作成業者も為すべきことがある、と述べています。世界史教育に携わる人すべてが当事者、という訳ですね。確かに、入試で悪問や理不尽な難問が頻出するようでは、受験科目で世界史を選択することそのものが敬遠されかねませんから。そしてそれは、世界史に興味を持つ学生の裾野を縮めることにもつながってしまうでしょうから。
世界史に興味のある方は、同じくパブリブから出版されました『童貞の世界史』もご参照いただけますと幸いです。
by trushbasket
| 2021-08-18 21:00
| 松原左京









