2022年 01月 05日
〈言葉〉「苟日新、日日新、又日新」〜古代聖人の座右の銘〜
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まだ松の内、と言う事で。新年に相応しそうな感じがする名言を引っ張り出してみようかと思います。
儒教教典の一つに『大学』というのがあります。その中に、殷王朝始祖・湯王が沐浴のタライに書きつけて座右の銘としたという言葉への言及があるそうです。曰く、「苟日新、日日新、又日新」(苟に日に新にせば、日日に新に、また日に新なり)。
…いま、手元に『大学』本編がないのでまた引きでご容赦。
手元の概説書によれば、その日その日を新鮮な気持ちで過ごす事。昨日を後悔し、明日を思い悩まず今をとにかく精一杯生きる事。その大切さを説いたものだと言います。
無論、昨日の反省事項を忘れろ、とか、明日の布石をするな、という事ではありません。ただ、今どうにもならぬ事でくよくよするのでなく、今できる事を精一杯にする。昨日までの成功にもたれかかるのでなく、明日を無根拠に楽観するのでもなく、今日できる事をしっかりとする。そう言う事かと思います。言うは易し、行うは難し。だからこそ、古代の聖人も毎朝目にする場所に書きつけて自分に言い聞かせるようにした、という伝承が生まれたのでしょうな。
【参考文献】
『大辞泉』小学館
足利衍述著『鎌倉室町時代之儒教』日本古典全集刊行会
有馬頼底著『やさしくわかる茶石の禅語』世界文化社
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by trushbasket
| 2022-01-05 22:09
| NF








