2022年 01月 12日
大河ドラマ『鎌倉殿の13人』と細川重男先生『頼朝の武士団』
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去る1月9日、今年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第1話が放映されました。脚本は『真田丸』等で知られる三谷幸喜さん。平安末期の東国を舞台に、どこか長閑でコメディチックな雰囲気で幕を開けます。歴史の教科書などで重々しく登場する源頼朝・北条時政といったビッグネームがどことなく頼りなげでコミカル。そしてロマンチックな逃避行と見えた冒頭の場面、そういう落ちだったとは。と思いきや。この時代における「命の軽さ」もサラッと描かれていたり、頼朝も時政も別の一面をチラリと伺い見せたりと油断なりません。つかみとしてはバッチリな第一話だったと思います。
こうした「コメディチックでなおかつ殺伐」という雰囲気、実際の当時の東国もそうだったんじゃないのか。そう思わせてくれる書物がありましたね。細川重男先生の名著『頼朝の武士団 鎌倉殿・御家人たちと本拠地「鎌倉」』(朝日新書)がそれです。長らく名著と言われつつも手に入りにくい状況にありましたが、最近に加筆されて朝日新書から再販されるという嬉しい出来事がこの間ありました。電子書籍でも購入できます。
この『頼朝の武士団』、『吾妻鑑』を始めとして同時代の貴族の日記なども加えて頼朝や東国武士たちが何を考え何を感じながら動いていたのかを読み解いた一冊。『吾妻鑑』などに出てくる堅い会話文も、細川先生にかかると現代語の軽く砕けたものになってとっつきやすくおかしみのあるものに。「ここでなぜ『サザエさん』に例えるの?」と一部で話題になった箇所もあったり、色々と楽しんで読めます。
加筆された部分は、頼朝を取り巻く文士や頼朝の呼称・言語能力などに触れたコラム、頼朝死後の鎌倉にも同様なノリで触れていく「続編」、後世から見た頼朝といった感じでもりだくさん。こちらだけでも購入する価値が充分あると思います。
とりあえず、第1話鑑賞直後のテンションを思い出しながら乱文を書きなぐってみた次第です。
by trushbasket
| 2022-01-12 23:11
| NF








