二月末の行事「天神講」〜菅原道真の命日、なんだそうで〜
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先週はお休みをして、失礼しました。二月末、リアルが色々とバタバタしておりまして。
さて、二月末の行事といえば、25日に大きなものが一つあります。平安前期の学者・政治家であった菅原道真を祀る天神講があります。菅原道真といえば歴史の教科書にも出てきたのでご存知の方は多いかと。学者の家に生まれ、自身も文章博士となる。政治家として宇多天皇・醍醐天皇時代に重用され右大臣という異例の出世を遂げたものの、政争に巻き込まれ大宰府に配流されその地で没した。そして死後、醍醐天皇や藤原時平を始め道真の流罪に関係した人々に不幸が相次ぐといった事情もあって怨霊として恐れられ、やがて神として崇められるにいたった。そんな人物です。そんな道真の命日が、延喜三年二月二十五日とされているのです。
それを受けて、道真を祀った天満宮では2月25日、もしくは月命日の毎月25日に祭りが行われる風習があります。また学問の神として崇められた関係からか、徳川期には寺子屋でも「天神講」として子供たちが集まって飲食したり、手習の清書を展覧する行事が行われたりしたようです。浄瑠璃の時代物『菅原伝授手習鑑』で寺子屋が舞台の一つとなるのも、徳川時代におけるそうした民間風習を取り入れたものでありましょう。
なお余談ながら茶の湯の世界でも、この日は渡唐天神像を床の間に掲げ、道真や梅(道真が愛した花)に因んだ道具を趣向に用いたりするようです。
【参考文献】
『日本大百科全書』小学館
『世界大百科事典』平凡社
『精選版 日本国語大辞典』小学館
三味著『茶道歳事記』晃文社
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歴史研究会関連発表:
「天神信仰の展開」(http://kurekiken.web.fc2.com/data/1999/991217.html)








