春の季語に「龍昇天」というのがあるそうです
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春の季語というか季題に、「龍昇天」というのがあるそうですね。『説文』には、龍は春分に天へ登り、秋分になると淵に入るとあるそうで。これを山本健吉が前半部分を独立させ採用したと言われています。後半の「龍淵に潜む」も秋の季語として、水が深く澄む感じを表す表現として用いられるようです。
茶道具にも龍をモチーフにしたものは多いですが、辰年だけでなく「龍昇天」を念頭に春に用いる事もできそうです。
【参考文献】
三味著『茶道歳事記』晃文社
『日本大歳時記 冬』講談社
辻桃子、安部元気著『増補版 いちばんわかりやすい俳句歳時記』主婦の友社
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